DrKの株日記

現役医師が仕事の合間をぬって株と格闘するブログ

環境省の嘘

2007年09月16日 | 地球温暖化
今週末は久しぶりに株以外の本を読んだ。

「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」
武田邦彦著

前回の続編だが
このブログの地球温暖化で述べたことの多くが取り上げられている。
自分としてはネットで得られる情報を元に
考察しているのだが
諮らずも全く同じ内容であった。
京都議定書、レジ袋有料化全く同じ意見である。

今回は腑に落ちないのだが
その仕組みがどうしても解き明かせなかった
レジ袋削減について意見したいと思う。

まずレジ袋のリサイクルにどうしてこんなに
多くのスーパーなどが協力するのか?

「容器包装リサイクル法」が改正になったのだが
これもいい加減で、正式名称はなんと
「容器包装に係わる分別収集および再商品化の促進等に関する法律」
つまりリサイクルをするために「回収」をしましょうというものだ。
「回収のため」の法律に「リサイクル」という名称をつけ
全くその内容をごまかしている。

リサイクルというなら製品の何%を再利用しなければならないと
定めなければならないのに
「一杯回収しなさい・・・でもそのあとは
リサイクルしても捨てちゃってもどうでもいいよ」というのだ

「リサイクルの進度を示す指標は、回収率に統一され、
再商品化率、再生率あるいはリサイクル率という数値は現在求められておりません。」


一番求められてるのはその数字だって!!!
もう滅茶苦茶な法律!

その中で容器包装リサイクル法改正の概要
今回の目玉は
「新たに容器包装の対象となるもの→有料のレジ袋」
との記載だ。
つまり本来なら魚や肉を売るプラスチックパックや包装
ペットボトルを減らすべきなのに
なんとレジ袋を包装の仲間に入れて減らすことで
全体として総量を減らしたように見せかけようということなのだ。

レジ袋は包装じゃないだろ!

スーパーは包装を減らさなきゃいけない
でもパックなんか簡単に減らせない
そこで自分の腹を痛めず
一番簡単なレジ袋を減らすことを選択したのだ。
(これも環境省の思惑通り)

大体レジ袋自体が廃物利用なのに
マイバックなんて余分な製品増やすだけで
全然エコじゃない。

レジ袋が不要なら
今の自治体が売ってるゴミ袋なんてもっと不要だろ。
レジ袋そのままゴミ袋にすればいいじゃん。

レジ袋のほとんどが
ゴミ袋の中袋として使用されてることに前回ふれたが
ゴミ袋の中に5枚もレジ袋を入れることもないので
捨てられるごみとしての総量では
市販されてるゴミ袋とレジ袋の総量は同じなんじゃないか?
(ゴミ袋って大きいのにまとめるからね)

レジ袋はだめだけど市販のゴミ袋はいいよっていう
理由がわからない。
環境省の言うとおりなら
ゴミはポリ袋に入れずそのままむき出しで
捨てろということにならないか?

名古屋ではどうもレジ袋完全有料化に向けて
先陣を切っている。
レジ袋削減はエコとは程遠いのに
まるで魔女狩りだな。

あのね本気だったら
ペットボトル販売禁止にすればいいじゃん。
「マイ水筒」上等だね!
マックとかでもマイ水筒にコーラとか入れてもらうの。
ファーストフード店で
飲み物は容器に入れて出したらだめ。
それが本当のエコだろ。

今度地デジでアナログテレビが使用できなくなるけど
そのために今使えるテレビのほとんどが
捨てられるか海外に売り飛ばされるだろう。
どう考えてもレジ袋とは桁違いの
反エコロジーだろ。

どうして環境団体は反対しないの?
どのHP見ても
地デジに反対してる団体ないよ。

エコロジーなんてこの程度のもんだってこと。

女子供はだませても
この私はだませね~ぞ!
(うちの子供もエコだからって私に説教するんだけど
そんなの違うと子供にあえて言えないのも悲しいけどね)