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約束の地をめざして

I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FORー めぐりあう人々と出来事とともに

不安定に見える生き方

2010-05-18 21:30:39 | 日記・エッセイ
 皆さん、こんにちは。ここしばらく更新ができませんでしたが、その間も本ブログを多くの方々がチェックしてくださり、感謝に堪えません。ありがとうございます。

4月から新学期に入り、必要な科目をすべて履修登録してみたら、月曜日から土曜日まで毎日授業があることになり、昨年の火曜~金曜の4日間の授業とその勉強でも楽ではなかったのに、今年度はいざ週6日授業とそのための日々の勉強をやり始めてみたら、思いっきりやりがいはあるが、どうやったらこの学びの量に追いつくのだろう、という状態でこの5月半ばまで来てしまった。しかしその中で少しずつそのスケジュールに対応できつつあり、そして忙しいながら、かなり有益な授業の数々に今刺激を受けながら、ブログは更新できませんでしたが、充実した日々を過ごさせていただいています。



 ところで僕はよく銀座に行く。しかしそれは銀座らしい高い買い物をするためではなく、教文館という銀座の真っただ中にある書店に勉強のための専門書を買いに行くためだが、その帰りに銀座ではなく有楽町からJRに乗るため有楽町駅に行く。すると少し前の週末、そこから夕闇に映える金色のサクソフォンの音色が聞こえてきた。

その演奏者は、この数年間、年に二度ずつくらい都内で見かける演奏者である。彼はプロストリートミュージシャンの中村健佐(なかむらけんすけ)氏だ。都内で生活している人なら、実際に生でも見かけたことはあるのではないだろうか。僕が初めて彼を見たのが、2年くらい前、秋葉原のヨドバシカメラにほど近い秋葉原駅のガード下のようなところ。その後も3~4回出会ったが、いつも週末の夕暮れ時、ついを足をそちらに向かわせてしまう、都会の雑踏の中では、おや、と思わせるサックスの音色が遠くから聴こえてくるのであった。



 知っている方には説明不要だと思うが、もしかして僕も以前ブログで書いたことがあるかもしれないが、驚かされるのは彼の肩書と経歴である。まず肩書。「プロストリートミュージシャン」?何だそりゃ、の世界である。まあ要はストリート、野外の街頭での音楽活動、ストリートライブをやり、そこでアシスタントのような女性がオリジナルCDを販売しているのだ。そしてもう一つの驚きは、その経歴。くわしくは中村さん本人のオフィシャルサイト(→http://www.kensukesax.com/)で確認してほしいのだが、1962年東京都生まれ、青山学院大学を出て、本田技術究所に入社、エンジニアとして働く。27歳で独学でサックスを始め、音楽に目覚め、そして2002年本田技術研究所を退職、プロストリートミュージシャンとしてサックスを片手に歩み出す・・・どうだまいったか! というようなライフストーリーである。そしてこれまでもメディアの取材もいくつも受け、そして2005年にはあの、池袋にある東京芸術劇場で1500人コンサートを開催したというし、また演奏会などの情報を希望するファンは1万人を超えるという。それだけ実力と人気もありながら、しかししかしストリートにこだわり続ける。なんなんだよ、その心意気は。どうだ、まいったか。彼が夕暮れに奏でるその音色は、どうしても足を止めさせ、2~3曲聴いてしまう。先日もらったチラシには、こう書いてある。「ストリートを自らの音楽活動の基盤とする、音楽界で異色の存在。」

彼が年収どのくらいだとか、不安はないのか、と知りたい気もするが、簡単に知れるわけもない。夕暮れのサックスプレーヤーだけあって、表情はポーカーフェイス。たぶん、もうけは二の次にして、プロストリートミュージシャンとしての喜びと誇りをもって生きているのであろう。
そういう不安定に見える生き方も、それは他人から見れば、という話であって、問題は本人が与えられた人生を人と比べず、自分らしく、悔いなく精一杯生きているかどうかが、大切なことなんであり、それ以外は食べてさえ行ければいいわけであるが・・・

 僕自身も相当不安定な生き方をしている。僕は本人なので、不安定に見える生き方ではなく、実際不安定なのだ。ありのまま言うしかない。それは経済的にであり、また夢はあってもまだ実現に至っていないし、また実現できるかどうかやってみなければわからない。ただし、かつて公務員をしていた頃の同期の仲間に、僕がもう市役所を辞めた後に言われたことがある。

「きみが、退職してその道でうまくやって行けるかどうか、観察していこうと思ってる。自分も参考にしたい。」

まあその同期の彼がどういう意味で「参考にしたい」のか、彼も脱サラするのか、それはわからないが、僕の生き方をバカにせず、それなりに評価していてくれたのは、正直嬉しかった。
 最近、2回自分自身を人に語る機会があった。一つは、ほぼ初めて会った人たちの前で自己紹介を、ライフストーリーの紹介も兼ねて行った。もう一回は、今の大学の授業の中で行った。これは大変ユニークな授業なので、いつか本ブログでも取り上げたいが、臨床牧会教育という名の授業で、学生4人と教授1人で行っている小さな授業で、しかもその授業のある月曜日はうちの大学としては原則お休みの日なのに、その授業だけ特別行っているという授業なのである。だから本当に受講を希望している学生しか履修しない。その授業ではやがて、大学を飛び出し、少し離れた場所の病院で実習を行う授業なのだが、その実習前の段階で、課題で自叙伝を書き、かつその自叙伝を授業中に皆の前で読むということを行った。

不思議なもので、特にその自叙伝は自分の場合40年間を振り返ったので、時間も枚数も、精神力もかなり使った。そうしてみてわかったのは、自分は確かに不安定な生き方をしているが、しかし長い年月はかかっているが、10代、20代でよくわからず迷ったり、苦しんだりしていたが、40歳近くなってから「自分が今何をしていて、これからまた何をしたらいいのか」が、以前よりずっとよくわかるようになってきているのだ。まるで、数多いピースのパズルをわけもわからず組み合わせ、時にはそれを壊し、そしてまた別の方向から組み合わせ始めてみて、そんなことを繰り返しているうちに、気づいたらそのパズルに一つの絵が見え始めてきたかのように・・・。

「そうですね、そういうふうに人生を振り返ってみると、自分自身についてよくわかってきている人もいますが、それが数年でわかる人もいれば50年くらいかかる人もいるんデスネ。」と、アメリカから来られている担当教授は、愛される独特のイントネーションでこう日本語で語られた。

生き方と言うのは、それぞれ皆ちがうが、そこに全部が整っていなかったとしても、楽しさや希望があるかどうかー 本当に自分らしく生きているのかどうかー 
不安定に見える生き方も、リスクはあるがけっこういいものだ。中村健佐氏の生き方は簡単にマネできないが、あっぱれだ。自分もいつか世間的に言う「安定」を得ることがあったとしても、今この時を忘れないでいたい。
皆さんはどう思いますか。どんな生き方があなたにとってはふさわしく、安定した生き方でしょうか。
また!

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5 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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感謝 (ピースメーカー)
2010-05-24 01:34:34
さとうけいぞうさん、こんにちは。
お元気にご活躍のご様子、嬉しいです。

21日は僕の受洗記念日でした。
4年前、けいぞうさんや沢山の方たちから心温かい祝福を受けながら洗礼を受けたことを昨日のように思い出します。

けいぞうさんからはキリスト教のことを初め本当に多くの貴重なことを学ばせて頂き感謝しています。
現在は別の教会ですがそこでも誠実な良い方たちに恵まれ充実した信仰生活を送っております。

大変お忙しいようですが陰ながらけいぞうさんのことを応援しております。
少し暑くなって来ましたのでどうぞお身体くれぐれも大事になさって下さい。
けいぞうさんの豊かな祝福とご健康をお祈りしています。

返信する
Unknown (さとうけい)
2010-05-25 22:58:13
ピースメーカー様

お元気そうで何よりです。
いろいろお忙しいと思いますが、健康に気をつけ、がんばってくださいね。
返信する
お久しぶりです (トイフェルスドレック)
2010-06-08 13:31:46
久しぶりにコメントします。
本当に忙しそうですが、すばらしい学びとよい刺激に富んだ生活をされているようで我がことのように嬉しいいです。また、羨ましくもあります。
私自身も見る人によっては「不安定に見える生き方」をしている者ですので、大変共感できました。
今後ともよろしくお願いします。
ぜひまた近いうちに顔と顔を合わせてお話ししたいですね。
返信する
コメントありがとうございます (さとうけい)
2010-06-14 19:37:02
コメントをくださった方々へ

弱小ブログへのコメント投稿ありがとうございます。現在、勉強をはじめ所用が多く、すぐコメントのご返事ができず、申し訳なく思っています。また追ってご返事いたしますので、もうしばらくお時間をください。よろしくお願いします。

なおブログ本文の新規更新はまもなくできると思いますので、そちらももう少しお待ちください。何日かにわかって少しずつ少しずつ下書きしてますんで、こちらもよろしくお願いします。

いつもご閲覧本当にありがとうございます。勉学共々こちらも少しずつまた書いていきます。
返信する
トイフェルスドレックさま (さとうけい)
2010-06-24 22:45:08
コメントどうもありがとう!
更新は少ないですけど、また時々のぞいてやってください。

○○ジさんもがんばってね。
ジョシーのために祈ろうね。また会える日を楽しみにしています。
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