こんにちは、久しぶりのブログ更新です。
鉄は熱いうちに打て!というが、この表題の坂本龍一・北米ツアーLIVEは10月~11月初めに行われたもの。そのときのUstream中継での体験にあまりにも感動を覚え、次回ブログはぜったいこれを書かねば!と思いつつ、なかなか書けずにいました。しかし、北米ツアーが終わり、現在、教授は、大貫妙子との国内ツアー中(UTAUツアー2010)で、そのライブを連日ネットでUstream(以下UST)中→http://www.ustream.tv/channel/utau2010と言うこともあって、先日の北米ソロツアーUSTの夢の続きを見ているような感があるので、遅まきながら、鉄は熱いうちに打て!というわけで、とにかく教授北米ツアーUSTについて今回は書かせていただく。
この話をまったく知らない人にはぜんぶ説明しなければならないところのだが、とてもそこまで書けないので、無責任に感情的に書かせてもらうのだが、なぜこの話が、これほど知ってる人と知らない人、凄く注目した人と知っててもなんか凄かったらしいですねえ、と思っている人に分かれているのかが実はよくわかっていない。だが可能性としては、まず坂本龍一が超有名人でありながら実際彼の曲やアルバムをだいたいチェックしている人が意外と限られていること、そしてインターネットは圧倒的な%の方々が使ってはいても、Ustreamとは何か知らない、というのがその理由だろうか。
しかし、今回のこの出来事は素晴らしい偶然が重なり続け、奇跡的な出来事として行われ、後から知ったのだが結果として11万人の人が北米ツアーUSTには訪れたと言う。え、11万人たいしたことないじゃん、とネットのヘヴィーユーザーは言うかもしれない。この後にぼくが少しだけ、なぜそんなに凄い出来事だったのか書いてみるが、初めに結論を言う。この北米USTのボランティアスタッフであった平野友康氏(株式会社デジタルステージ代表)が書かれた『[DS_NEWS]特別篇!坂本龍一北米ツアーに平野が密着』→http://www.digitalstage.jp/mail_magazine/ds_news/20101111/hmail.html というメールマガジンにすべてのドラマと生の声が書かれているので、本ブログを読まれた後、興味を抱いた方は、この平野さんの手記もぜひ読んでいただければと思う。これを読めば、今回の出来事が単なるライブ中継、いやそれだって凄いことなんだが(詳しくは後で!)、単なるライブ中継ではなく、平野さんが言うように、「ソーシャルメディアの夜明け」と語っている理由がきっと伝わるであろう。
ま、そんなわけでその平野さんの手記は決して超えられないが、僕なりに今回の北米USTが何であったのか、記したいと思う。この坂本龍一北米ツアーは、この秋、現地時間10月17日の米ペンシルヴァニアから始まって最後11月5日ロスアンジェルスまで、アメリカ、カナダ、北米10都市で行われた坂本龍一のピアノソロのコンサートであった。そしてそのうちの日本時間10月31日シアトル、11月2日バンクーバー、11月4日サンフランシスコ、11月6日ロスアンジェルスの4公演をインターネットの視聴者参加可能の生中継メディア「Ustream(ユーストリーム)」で、坂本龍一と友人関係にある古川享氏(慶應大教授)とお二人と関係の深い前述の平野友康さんが仕事を休んでボランティアで現地に飛んでコンサート会場から生中継してくれたのだ。それがなんと突然のネット上でツイッターのやりとりから全てが始まってしまったのだと言う。この辺のツイッターのつぶやきはこのページに全てまとめられている。→http://togetter.com/li/63567 劇サイティングなり!
その始まりに続き注目すべき点は、その媒体がわれわれにとって非日常的であったということだ。それはだいたい日本人で北米コンサートツアーできるアーティストが現在ほかにいるのだろうか?おそらくサカモトだけだろう。まさに”世界のサカモト”と言われるゆえんである。もう一つ注目すべき点は、プロの音楽アーティストが自分のライブを無料で生でインターネット中継やるって、どうなんだろ、最近ほとんど聞いたことがない。僕の限られた情報と記憶では、1995年以降、まだPCとインターネットがあまり家庭にまでは普及していなかった頃、数えるほどの回数をやはり坂本龍一が自分のライブをネット中継したのを覚えている。僕も当時はふるさとの長野に住んでいて、教授のライブがネット中継されるを聞いて、その会場まで観に行ったことがある。その時は、映像はちゃんと来ていたが音が遅れていて、司会者の女の子がその曲の本来のメロディーを知らなかったのか、「う~ん、坂本さんの音楽は難解ですねえ」と語っていて、僕がその場でそうじゃないんですよ、と訂正してあげたのを覚えている。自慢じゃないですよ。情報や記憶が間違っていたらお許しいただきたいが、とにかく、その90年代半ばのそのことしか記憶にない。そのくらいこれだけ有名なプロのライブのネット無料生配信ということは珍しいことである。
そして最後の注目すべき点は、その生中継をUstreamという手段で行ったことである。USTは、日本国内では今年の春から使用され始めた媒体であると言う。海外ではもっと早くからあったらしいが。このUSTとは僕は存在は知っていたし、ネット上で何か新しいものがあるな、とは認識していた。簡単に言えば、その生中継されているものをPCで見ながら、ログインすればメッセージボードというのだろうか、いやタイムラインと専門的には言うのか、とにかくログインすれば自分でメッセージを書いてそこに載せることができるのだ。知ってる人、僕同様やってた人には説明不要ですが。こう書けば、なんだそういうことか、はあはあ、という感じかもしれない。同じUST体験でも、たとえばどこかでやってる何かのセミナーとかパネルディスカッションとかのUSTがもし僕が初めて体験したUSTであったとすれば、へえ~便利なものだな、くらいしか思わなかっただろう。
しかし今回は、普通では観ることができないプロの音楽家のコンサートの無料生中継を! しかも日本人が通常コンサートツアーできないカナダ・アメリカから! しかもそれがツイッターのつぶやきから始まって! そのつぶやいた教授の古くからの仲間たちが自らの仕事を相当な日数休んで(おそらく)手弁当で北米に飛んで!(おそらく)完全ボランティアで! それが日本にいるわれわれに届けられ!坂本龍一の大ファンも、ちょっと教授が好きな人も、そんなにサカモトは知らないけどなんか珍しいことネットでやってるらしいと思った人も、偶然ネットで見つけた人も、昼休み終わったら仕事に戻らなきゃいけない人も昼休みだけでも、みんなこの北米からの生中継を観ながら! その時の想いを感激をタイムラインに書き込み続け!1万人を超える人々が同時にその瞬間を共有し! 北米の会場にいる坂本教授と古川さんと平野さんとそのほかのスタッフの皆さんと、その1万人が教授の心に染み入る音でつなぎあえた、そして互いに語り合ったということがー
今まで経験したことのない感動をもたらしたのである。それはきっと僕だけじゃないと思う。
平野さんが、これをソーシャルメディアの夜明け、と言ったが、その意味と価値を僕のような素人はまだ十分理解することはできない。もっと理解できるようになりたい。でも、その一端を、その一期一会の経験をさせてもらえたことが、その言葉のきっと中核にふれたことなのだと思う。ツイッター上では、平野さんや坂本龍一教授ご本人にも感謝のツイートをさせていただいた。
今、現在坂本教授は70年代からの盟友、大貫妙子と共に日本国内で、「UTAUツアー2010」を行っている真っ最中だ。教授や平野さんが今ツアーでも色々な形でのUSTに挑戦されていて、連日楽しませてくれている。おそらくあの北米ツアーのような衝撃的なUST体験はもうないかもしれないけれど、その夜明けの夢がまた続いてくれて行っているのが嬉しい。そしてこのUST体験、ソーシャルメディアの夜明けは、人と人が地理や空間を超えてつながり合い、新たな価値観と希望をわれわれに開く扉を与えてくれたのではないかと思うのだ。 悲しいことに先日USTで、自分の自殺を配信した人がいたと聞くが、私たちとってインターネットとはどんなときも幸福をもたらすものではなく、真実に幸福や希望を求める人間がお互いを思いやり、心をつながりあうことを願うときにそれらがもたらされることを忘れずに、真摯に人生を生き、与えられたものとして用いていきたいと願うものである。僕らは弱さと素晴らしさを同時に持っている者たちなのだから。。。今、新たな夜明けの中にこうして生きていることに、喜びを感じている。
<夢のつづきはコチラ ↓ >
Ustreamでの配信は→http://www.ustream.tv/channel/utau2010 ツアー最新情報はUTAUツアーのツイッターにて→http://twitter.com/utautour UST最新情報は平野友康さんのツイッターにて→http://twitter.com/dsHirano (→このリンクからアクセスできない場合には、グーグル等で普通にご検索ください。)
平野友康さん(株式会社デジタルステージ代表)が書かれたメールマガジン 『[DS_NEWS]特別篇!坂本龍一北米ツアーに平野が密着』 は、こちら→http://www.digitalstage.jp/mail_magazine/ds_news/20101111/hmail.html
けいぞうツイッターはこちら→ http://twitter.com/keizzo
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