私は地球で楽しく遊ぶために生きている

心はいつも鳥のように大空を飛び 空に吹く風のようにどこまでも自由に

尽くしすぎる女〜7〜

2016-11-05 20:48:30 | オムニバス恋愛小説
翌日、朝に夏美からラインが届いた。
《仕事終わったらカフェカナリヤで待っている。
大事な話があるから必ず来て》
高圧的な命令口調のラインに不快な感情になる。
挨拶もなく用件のみの文字を見ながらいつもの夏美ではないと感じた。
何があったのか?
孝志は夏美と別れようか悩んでいた。でも帰り際に
もう少し考えてみるよといっていたのだ。
《わかったわ。残業がなかったら7時頃には行けると思う》
その後夏美からの返信ラインはなかった。

カフェカナリヤのドアを開けるとサーモンピンクのワンピースが視界に入った。
デザインも色も夏美に似合う。女性から見ても可愛い女性だと思う。
何もしなくても愛されるのに。
何故そんなに恋愛一色に染まってしまうのか?
「お待たせ」
椅子に座った途端に夏美が語気荒く言った。
「私に何か隠していることない?」

続く…