東村山市の貴重な緑地が壊されています

2010-02-27 20:30:50 | 話題
東村山市内の貴重な緑地(多摩北部医療センター)が壊されています。
東村山市青葉町には、老人ホーム(軽費、養護)が存在し、老人専門病院もあり、広いキャンパスは深い林を有する、老人福祉の象徴、都立の施設が存在しました。現在の多摩北部医療センターです。

福祉につめたい石原知事の下、福祉医療の破壊が進み、
経費老人ホームは廃止、老人専門病院は公社化され、一般病院に、規模も縮小されてきました。
さらに清瀬小児病院の廃止の代わりに、小児科を開設。
しかし、NICUの配備もない、医師の数も不足しており、地域に不安を広げています。
その上、今度は、この多摩北部医療センターの二つの老人ホームを分断し、
緑を破壊する都市計画道路3・4・11号線(道路幅16m)の工事が着工され、
貴重な緑がばっさばっさと伐り倒されています。

日本共産党東村山市議団は、2月27日朝、緊急現地調査を行い、呼びかけに30人近い人々が参加されました。写真は現地調査の様子です。
すでにたくさんの木が伐採された道路予定地


日本共産党東村山市議団は、この道路計画の推進が明らかになった4年前から、緑をつぶし、老人施設を分断する大型道路建設は凍結し、見直すべきと、署名も訴え、東京都、東村山市に申し入れてきました。

都立老人ホームは、多くの高齢者が、医療機関併設で安心して住める施設として、終の棲家に選び生活しています。
またキャンパス内は、近隣の人々が自由に散歩に利用でき、
春の桜の頃には、正門から老人ホームに向かって桜のトンネルができ、
花をめでる多くの人が訪れます。
最近は貴重植物であるキンラン、ギンラン、マヤランなどが訪れる人々の目を楽しませてくれます。

しかし、いま、写真の告知板のように、
道路建設のために144本もの樹木が伐採され、移植するとはいえ63本の木も伐採されようとしているのです。
市長は、通過車両をスムーズに流すため、早期着工を自ら求めたといいました。



下の写真は、医療センター受付前の道路横の予定区域の桜並木です。伐採される木と、移植される木が区分けされていました。桜並木が無くなります。


上の写真から野火止めに向かって、この中の木々は邪魔だ、みんなどけるぞといわんばかりに道路境界の杭が打ってありました。

市長は、策定中の第4次総合計画の目指すまちのスローガンを「人と人、人と緑が響き合う笑顔のまち」といいましたが、
144本もの樹木を伐り倒しては、響かないと思いませんか?
移植63本ですが、植え替えればいいというわけではないことはみんなが知っています。
やっぱり現市政は、大型開発優先路線であることがここに象徴されているのではないでしょうかね~