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日々のつぶやき

人生半ばを過ぎた中年男のつぶやきです。。。

戦力の逐次投入に似た様な段階的パンデミックコントロール

2020年04月16日 | 健康
先日『不思議なのは「何故日本全体で一度にやらないのか?」という点』、と書いたが、やはり全国に緊急事態宣言を出す、ということになった様で、”「1都6県に出す」ことについて何か日本独自の暗黙の了解が合ったわけでは無い”様だということは理解できた。

NZの様に最初から最大限のコントロールを4週間やれば、経済に与える影響は少なくて済んだのではないだろうか?今の日本のやり方は、兵力の逐次投入に似た戦略になっているのではないかと危惧している。

NZもまだロックダウン中で、現時点でどの方法が正しかったかは、誰もわからないのではあるが・・・

しかし、(遅すぎたきらいはあるものの)全国的に緊急事態宣言を出す、というのは正しい意志決定、というか事態をこれ以上こじらせないという意味で、他に方法は無かったと思う。

東京23区とオークランドの人口&面積比較

2020年04月08日 | 健康
東京都区部の面積は627平方キロメートルで昼間人口1200万人。

これに対してNZ最大の都市オークランドは面積1086平方キロメートルで人口166万人。

今回の緊急事態宣言の目標である東京の昼間の人口を通常の2割に出来たとしても、240万人で、面積がより広いオークランドのロックダウン前の状態よりも人口密度が高いことになる。

それでも、新型コロナを抑制できるのであれば、NZは何もしなくても抑制できているはず、という理屈に何故ならないのか、不思議に思う。

NZはそれでも新型コロナの抑制にはロックダウンが必要だと首相が判断したのだが・・・

通勤OKの緊急事態宣言?

2020年04月06日 | 健康
とうとう緊急事態宣言が出る、というので、「ついに日本も欧米と同じ様に取り組むのか」と思っていたら、「通勤はOK」「電車も飛行機も(便数は減るのだろうけれど)動いている」「ソーシャル・ディスタンスということも特に言及されていないようだが?」・・・

大分私が思っていた新型コロナ撲滅への取り組みとは違うので、かなり意外な感じがしている。

これでどれだけ効果があるのかは、専門家が計算しているのだと思うが、素人的に思うに・・・本州より少し広い面積に450万人しか住んでいないNZはそもそも人と人の距離がかなりあるのだが、それでもで4週間ロックダウンして、かなり厳密にソーシャル・ディスタンスを2メートル以上空けて生活している。
この日本の対応でOKなのであれば、逆にNZが今やっていることは全て不要で、従来通り普通に暮らしていたらそれでOKということになるのではないかと・・・NZが神経質すぎるのか?日本が大胆過ぎるのか?どちらが正しいのかは結果が示すことになると思うので、今は日本の対応が上手く機能することを祈るのみ。

緊急事態宣言の出し方・・・

2020年04月06日 | 健康
ネットの新聞記事で緊急事態宣言が日本でも「首都圏及び大阪等」に出されるというニュースを見たが、不思議なのは「何故日本全体で一度にやらないのか?」という点。
日本に住んでいると当たり前の了解事項なのかもしれないが、この理屈がよく判らない。

仮に首都圏と大阪等だけに一ヶ月出すと、その間に指定された地域の新型コロナの患者は減少するかもしれないが、それ以外で増え続けることになり、1ヶ月経過した後、今度は指定されなかった地域からの人の流入で日本中元の木阿弥・・・ですらなく、「今より患者数の多い大多数の県」と「緊急事態宣言が出されて患者数が減った首都圏と大阪等」の垣根が無くなった状態になり、さらに第二、第三の緊急事態宣言(やロックダウン)が必要になるのではないかと思うが、どうなのか?

一度に日本全体で緊急事態宣言(本当はロックダウンが効果的だと思うのだが)して新型コロナを日本国内で撲滅してしまった方が、ずるずるあちこちでやるよりはトータルのロスが、少ないと思うのだが。
もちろん、その場合はしばらく(数年?)海外から入国した人は全員2週間隔離生活をしてから、人と接触可能にする必要があるということになるが。

ロックダウンの意志決定について

2020年04月05日 | 健康
今回の新型コロナ(COVID-19)への日本政府の対応について、日本の外から見ている日本人の多くが「何故日本は早くロックダウンをしないのか?」と思っているのがネットで目につく。

私も現在海外(NZ)に住んでいて、3月25日からNZ全体がロックダウンに入っているので、その環境が当たり前だと感じながら日本のニュースを見ていると非常に奇異に感じる。

ロックダウンをやるのであれば早くやった方が人的被害もロックダウン期間も最小に出来るように思うのだが、何故やらないのか?きっと日本政府は現在のままで、十分新型コロナを制圧できる可能性があると思っているということだろう。

よく言われることだが、人は皆「自分だけは大丈夫」という様に思いやすい「正常バイアス」を持っていて、通常は正常バイアスのおかげで平穏に生活が出来ているので正常バイアス自体は必要な心理状況だが、「自分ところだけは大丈夫」と思いやすいのは危機への対応を遅らせてしまうデメリットがある。

今回のNZのロックダウンでは私も正常バイアスに影響されて、実際のロックダウンまでの時間を見誤った。3月21日(土)に突然首相が「今日からNZは新型コロナの状況をレベル1-4に区分して管理する。今日からレベル2」と言った折には、「近いうちに、多分4月に入ればレベル3になり、様子を見てレベル4を検討するのかなあ」「ロックダウンはやる必要はないだろう」くらいに感じていたのが、週明け月曜に「たった今からレベル3に入ります。3月25日(水)からはレベル4のロックダウン。企業や店舗の活動は原則禁止」となった時は、自分の認識の甘さを感じた。

日本でもロックダウンになると困る人の状況は比較的判りやすい中、安倍首相以下政治家の方々が正常化バイアスがかかったまま判断しているとすると、「もしかしたら、日本だけはたいしたことないかもしれないのに、ロックダウンして人々の生活を脅かしていいのだろうか?BCGが効果があるそうなので、日本は大丈夫。アビガンが効くかも。日本人は欧米人と違い既に抗体を持っているかもしれないし。そんな中、ロックダウンしたら不必要な損失を国民に与えるのでは?」と悩んでいるのではないかと思ったりしている。
しかし、もし今回決断が遅れて多くの犠牲者が出た場合、現在の政治家は後世から「政治家が経済への影響を優先して決断を遅らせたことによる災害を招いた」というレッテルを貼られることになるのではなかろうか?逆にすぐに決断して(そのおかげで)犠牲者があまり出なかった場合でも、「政治家が海外の圧力に、負けて必要も無いロックダウンをして経済にダメージを与えた」と言われるかもしれない。いつも事後で人々は判断するので、「悪かったことは政治家のせい」という言い方をする傾向があるが、それはある意味仕方がないかもしれない。安倍首相はおそらくどういう方法を取っても何らかの批判にさらされる可能性があるかもしれないが、それは意志決定をしなくて良いという理由にはならないのではないか?
政治家に厳しい事を言う様だが、政治家は選ばれたエリートの責任として、後世から批判されるリスクがあっても国民を守る判断を正しくすべき義務があると思う。

もし、何か根拠があってロックダウンをしないのであれば、つまり、「決断できないのでは無く、ロックダウンをしないという決断を既にしているのであれば」、単に「今ギリギリの状況」とだけ言うのでは無く、「ヨーロッパの国はロックダウンをしているが、何故今は未だ日本はロックダウンをする必要が無いのか」の説明を丁寧にすることで、「きちんと決断をした結果こうなっているので安心」というメッセージを出して国民を安心させてもらえれば良いのだとも思う。

一方、ヨーロッパ(NZもヨーロッパ起源の人が多いので)は過去の歴史でペストや黄熱病で人口の何割かが死んでしまう様な凄まじい経験をして、それが歴史として人々の記憶に刻み込まれているので、ロックダウンの意志決定がしやすく、国民も受け入れやすいのではないかと思う。そういう歴史がないのは日本人にとって幸福だったのだと思うが、現在の政治家の決断を難しくしている側面はあるかもしれない。