日々のつぶやき

人生半ばを過ぎた中年男のつぶやきです。。。

転職をして良かったこと、悪かったこと・・・

2014年11月15日 | 生き方
今まで、三回転職をしてきて、今現在思う、良かったこと、悪かったことをメモしておく。

もちろん、今時点の思いであり、「人間万事塞翁が馬」なので、あと十年、二十年したら、又違った思いもあるかもしれないので、将来の自分に対するメッセージも込め、書いている。

まず、悪かったことは、転職する度に、全く違う業界に勤務しているので、専門の経理財務や英語、法務や経営企画といったところは同じであるが、扱っている商品の知識や業界の情報・常識がわからず、又社内の人間関係が全くわからず、苦労することである。
又、やはりいままでの積み重ねた貢献が無い分、社内での同じ年代の人に比べると低いポジションでスタートすることになる。
同じ様な話だが、特に最初は知らない人ばかりなので、ずっといる人からは「よそ者」だと思われているであろうし、「気の置けない」関係にはすぐにはなれない。特に同じ会社一筋でやってきた人で、人見知りする人は、こちらのことを、少なくとも最初は「どちらかというと嫌い、どちらかというと信頼できない」と思われてしまうことがある様に感じる。

一方、良かった点は、なんといっても、いろんな業種、しかもメーカーなので、社員でなければ絶対見られない様な工場の生産現場を見ることができること。食品、医薬品、重厚長大、日用品といった全く違う工場を見て、違いに驚いたり、逆に意外な類似点があることに気づくのは、一回しかない人生では一つの喜びである。

又、最初はある特定の食品のトップ企業で、待遇もかなり良く(中に居たときはそうとは気づかず、トップ商社や銀行、テレビ局等に比べて恵まれない、と思っていたが、外に出てみると、結構恵まれていたことに気づかされた)、商社や銀行も丁寧に接してもらえた。次の外資系医薬品も医薬品だけあり、結構待遇は良く、製品シェアーが高かったこともあり、そこそこいい思いができた。三番目の重厚長大産業では、中手であったこともあり、それ以前に比べると給与その他の待遇がだいぶ悪くなり、部長や統括部長といった社内ではそこそこの地位に比較的若くして就かせてもらったが、社外、特に銀行商社の若い担当者の対応がそれ以前に比べてとても悪く、「なんでこんな若いやつに最初から上から目線で話をされたりしなければいけないのだろう?」といつも感じていた。
一方社内ではそこそこのポジションだったので、社内外のギャップに違和感を感じてた。
その会社では、たぶん私もいい気になっていたこともあり、社内の昔からいる人に嫌われ、私を採用してくれた社長が交代すると、身に沁みる様な左遷人事を受けた。それが、このブログを書き始めた頃で、同時に家内に命にかかわるような病気が見つかり、手術等を経て今は良くなったのだが、あの時は辛かった。ブログでも書いたが、「何しているんだろう?」と落ち込んでいたが、会社では、できるだけ明るく振舞い、笑うようにしていた。

昨年転職活動をしていたら、今の会社におもいがけず採用してもらい、人生が又大きく変化した。今は、今までで一番規模の大きな会社で、銀行や商社の担当者の態度も全く違う。

結局、サラリーマンをしていて、「人が私に対し特定の態度をとるのは、一義的に属している会社組織を見て判断し、次にその中での地位で、さらに対応を変えているだけである」ことが、良く身に沁みた。

又、一度部長とかになったあと左遷されたことで、「会社内の地位というのは、一時的なものであり、それで自分が偉くなった様な気になるのは愚の骨頂である」ことにも気づかされた。

家族にサラリーマンが居て、小さいころからそれを見て育っている人と違い、田舎の学校教師の家庭で育った私にとって、もし最初の会社でずっといて、順調に出世していたら気づかないか、気づくのが定年後だったりするのだと思う。

そういう意味で、いままでのところ、三回の転職とそれに伴い経験したいろいろなことは、今の自分の肥しになっていると感じている。