きもの屋日記

きもの屋2代目の日々。大好きなきもの屋の日常をご紹介します。

2020 春 染の百趣矢野さんの附下

2020年04月20日 12時34分11秒 | 日記
こんな時でもモノ作りは進んでいきます

季節は止まらず少しずつ景色を変えて

お店は時間を短縮して開けておりますが

実情は暇です(笑)

こんな時にしかできない事を

少しずつこなしなが過ごしております

以前、修業時代に自分だけなのですが

同じように暇な時がありました

まだ修業に行って日が浅い頃

お店が空になることがあり、お店番を任されるのです

お店番といっても何ができるわけでもなく

いえば泥棒除けと電話番です(笑)

事務所でボーっとしているのです

そんな時『美しいキモノ』という

呉服業界では超有名な着物雑誌が

キレイに数年分並んでおります

今とは違い当時の『美しいキモノ』は厚さもかなりあり

読み応えというか見応え十分でした

まだきものの善し悪しなど全く分からない自分が

暇に任せて暗くなるまで黙々と見ていたのを思い出しました

その当時、良いな・素敵だなと思うものが

わからないながらにも多々出てきます

その中で一番よく目を引いたのが

染の百趣矢野さんの商品でした!!

修業から戻り実家で聞いてみると

誰もそのような染屋さんを知りません

多分当時まだうちのお店も一般呉服が多かったのかもしれません

初めて見たのは黒留袖ですごく高価でした

それかうちのお店も少しではありますが

気に入り、お客さんにこれはというものは

矢野さんの商品を仕入れております



今回の附下も自信をもってご紹介できる逸品です

この騒動が落ち着いたら店頭でご覧ください

何が違うのか?どこが細かいのか?

そして何に惹かれるのか?



実物でしか分からない事があるはずです。