きもの屋日記

きもの屋2代目の日々。大好きなきもの屋の日常をご紹介します。

上永谷店 30周年

2016年10月18日 11時41分27秒 | 日記
お客様はもとより仕立屋さんや問屋さん

たくさんの方々に応援支えられ

今年の秋で上永谷店が

おかげさまで30周年を迎えます

港南台にお店を構え

さらに上永谷にお店を出すことになったのは

たぶん自分が小学校四年生ぐらいだったと思います

当時まだ何も建っていない上永谷店

草が生い茂った空き地で撮った一枚の写真



洋服や靴が四年生の頃身につけていた物のような・・・

それから数年後

中学一年の時に開店しました

それまでは学校が終わり帰ると

住まいと店は別でしたが近くだったので

お店に行けば両親どちらかに

会えると言う安心感があったのだと思います

上永谷まではバスで30分ほど遠くはないのですが・・・

遠くへ行ってしまったようで少し淋しかったのを覚えてます

港南台店にはいつも居たはずの両親でなく当時新しく入られた店長が

その店長も勤続三十年になり

今では笑い話ですが名前でなく「おばちゃん」と

呼ばれたのがイヤだったそうです(笑)

あれから30年かぁ~そりゃおっさんになるわけだ(uu)


別 注 (オリジナル)

2016年10月11日 16時06分25秒 | 日記
7月から準備を始め

10月の上永谷店の30周年に合わせ

京都の渡敬さんに帯〆を

色出し別注で11色作っていただきました



今までも着物から帯

帯〆、帯揚げまで色々と別注で

色出しなどしてきましたが

今回はつくづく別注の色出しの難しさを

痛感しました(uu)

同じ組紐を色出しで付けて出したりと

素材が変わると色の発色が変わってしまうので

最新の注意を払って色出しをしたつもりですが

11色中2色を失敗してしまいました(uu)

車屋呉服店の別注としてさんざん議論して選んだ11色

車屋呉服店の好みは少し渋めですがバランス良く選んだつもりです

しかし・・・

当店の別注が良いか悪いかは別として

初めて来られるお客様でなく

何度か足を運んで頂いてるお客様は

なんかしらの理由で支持を得ているのではないかと

車屋好みが少なからず支持されているのではないかと

だからこそリスクを張って別注を作っていただいてるのです

今回は色の出し手(当店)⇒色の受け手(メーカー)⇒作り手(職人)

このいろの出し手と受け手の感性の違い

そしてそれをコミュニケーションで埋められなく

注意もたりなかった自分のミス

メーカーさんは毎月色出しをしていますが

こちらは数年に一度思い入れも意気込みも違うのです

悔しい

でもいい勉強をさせてもらいました

11色中9色は良い色に上がりました

2色は当店にとって失敗でしたが

お客様には好まれるかもしれません

好みは千差万別ですからね!!

この失敗をブログに載せるか

少し迷いましたがありのまま載せることにしました

店頭でこの帯〆を見かけた方は当ててみてください

車屋的にどれが失敗だったかを