風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

不思議なきのこ

2008-07-01 21:21:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
のんびり米原キャンプ場生活。

波照間では、ろくにベンリイCD50に手入れをしなかった。
サビ取りに、チェーン張りに、チェーンオイルの補充に、クラッチの調整。

あとはずっとキャンプ仲間とだべっていた。
自分としては、ここに長居せずに残りの旅をしないとなあという思いがある。
しかし、みんなは「もっと長く居ろ~。」と言う。
居心地が良いので、時間とともにダラーっとしてくる自分がいて危ない危ない(笑)。

夕方、クマさんがどっかから採ってきたという、きのこのスープを作っていて、ひそかに待っていた。
晩飯は煮た米とたまご焼き。それに、クマさん特製の怪しいきのこのスープ。
スープの味は悪くない。

「で、クマさん。このきのこ、何?」
「あ、それね。マジックマッシュルームだよ。」
「牛の糞によく生えているよ。大丈夫、ちゃんと洗っているから(笑)。」



は?




マジックマッシュルーム?

牛のウンコォ~?


一緒にいたキャンパーに、少し詳しく説明を聞いてびっくり。


マジックマッシュルームとは
ウィキペディアにリンク


幻覚キノコの一種で、LSDのきのこ版らしい。
ものすごくハッピーな気分になったり、反対に沈没したり、色彩が鮮やかになったりするらしい。
ただし、一度に大量に食べると、幻覚が過ぎて、高いところも恐怖感がなくなり、飛び降りたりして、死ぬ事もあるとか。

ひえ~こんなもの食べちゃったの~?

クマさん曰く
「K君のはごく少しだから、大丈夫だよ(笑)」

1時間くらいしたら、脳がジワジワとシビれてきた。
体中の力が抜けていく感じだ。

クマさんに連れられて、砂浜に出た。
キャンプ場は砂浜の隣なので、歩いてすぐが砂浜なのである。

自分は黄色いもの、例えば落ち葉とか流木などが鮮やかに見えた。
海を見てみるとさざ波が虹色に見えた。
はじめは風で波が立っているのかなと思ったが、動きが変だ。
よく見てみると勝手にうねっている。
自分の意識で、その虹色の波を動かせるのだ。

ははー、これがマジックマッシュとやらの効果の一種ですか。
軽ーーい麻薬みたいなものだろう。

クマさんは僕のは量が少ないと言ったが、それでもけっこうフラフラする。
酒に酔ったのとは違うフラフラ感。
何人かそのスープを飲んだが、全く症状が出なかった人もいて、効果は人それぞれらしい。

その後もう一度別の友達とマジックマッシュルームを食べる機会があったが、この時は何も症状が表れなかった。

これは1997年当時の話です。
2002年から、マジックマッシュルームを、幻覚遊びなどで栽培・採取する事は法律で禁じられています。

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