本八幡 日々の記録

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深田悟師匠の「即効性アドリブ講座」第3回 第4回

2017年02月01日 | 音楽



深田師匠のブログ



【第3回-メロディを吹いてみる(3)】

 第2回は、開始音をいろいろ変えてメロディを吹いてみるという練習でした。慣れていないと、これは難しいかもしれません。何度も言いますが、「キー」は考えないようにしてください。知っているメロディの最初の音をたまたまファ#とした時、心の耳に聞こえてくる次の音は、何だろう・・・という調子で練習してください。最初は探りながらやることになるかもしれません。でも途中であきらめないで、何とか1曲通してみてください。
 最初の音を数種類変えて、それぞれについて1曲を通しで吹けば、ほぼ全ての音程を網羅すると思います。ただ、注意して欲しいのは、ある開始音に対して、その曲を憶えてしまったら、それ以上繰り返しても効果半減ということです。憶えたと感じた時は、すぐ開始音を変えてください。この練習で重要なのは、瞬間的な判断力(推測力)です。直前の音に対し、これから吹く音が何かを瞬時に言い当てられるようになることが目的なのです。ちなみに、憶えていて次に何の音を吹けばいいか「知っている」という状態と、相対音感が身に付いていて、次の音が即座に解る状態とは、実質的に同じ状態と言えます。
 練習が進むと、かなり精度が上がってきます。そうなってくると、楽器を吹かずに、音を推測していく練習もできるようになります。ふと耳にしたメロディや、携帯の着メロなど、身の回りの音をどんどんドレミに変換してみることをお勧めします。あくまでも相対音感の練習ですから、聞こえている音がピアノのCなのかDなのか・・・なんてことは気にする必要はありません。最初は自分のやりやすい階名でやってみましょう。そして、慣れてきたら、最初の音を、普段あまり使わない音に設定してトライしてみてください。
 調子のいいときには、聞こえてくるメロディを、ほとんどリアルタイムでドレミに変換できるようになります。そして、そうやって変換した音が正解かどうかを後で確かめたくなるかもしれませんね。でも、五線紙を持ち歩いて、それに書き込むというのはあまりにも大変です。次回は、そんな時に役立つ、ドレミの変形と、速記法を説明しましょう。(第3回おわり)






第4回-階名について
Jul 2, 2005 11:13:24 PM

 第3回は、開始音を変えること、キーのことを考えないようにすることについて説明しました。また、楽器を使わないで、聞こえてくるメロディを聞き取ってみることをお勧めしました。
 聞き取りなんて・・・と敬遠しないでください。いきなりジャズフレーズをドレミで・・というのは暴挙ですが、身の回りに流れている全ての音楽が教材です。自分のレベルにあったものを選べば、楽しみながら練習できます。
 さて、メロディをドレミで歌う時、ちょっとした障害があるのにお気づきでしょうか?第1回でも登場したブラックバードを例に取ってみましょう。ラ・ラ・ラ・ラ・シb・ラ・ラー、ラ・ソ・ソー、ソ・ファ・ファーと歌うとき、シbのところを「シフラット」と発音すると、テンポについて行けませんね。いや、できるという人もいるでしょうが、ラb・ラb・ラb・ラb・ラ・ラb・ラbー、ラb・ソb・ソbー、ソb・ミ・ミーとなるともう無理ですね(笑)。#が付く時も同様です。普通は、bや#は省略して歌うと思います。しかし、楽器を吹くことを考えると、音の名前と出てくる音は一対一に対応していた方が便利です。
 では、どうするか。今、手元に資料がなくて出典を明らかにできないのですが、ピアニストの藤井英一さんが、移調奏に関する本で、12の音全てに名前を付ける、という方法を提唱していました。具体的には、ドから1オクターブ上のドまで、半音で、以下の通り名前を付けます。
  『ド・ノ・レ・モ・ミ・ファ・サ・ソ・ヨ・ラ・ル・シ・ド』
 これが絶対というわけではありませんが、ドレミファソラシドは同じで、間に別の呼び名を当てはめているので、なじみやすいと思います。これを使えば、上の2つめの例も、ヨ・ヨ・ヨ・ヨ・ラ・ヨ・ヨー、ヨ・サ・サー、サ・ミ・ミー、と簡単に発音できます。メロディを聞いてリアルタイムでドレミに変換するときにも、フラットやシャープを気に掛けなくても良いので、なかなか便利ですよ。次回は、速記法について説明します。(第4回おわり)
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