「本当は怖い~」ではなく、しかもグリムでもなかったりして…
昔々。
深い海の底…人魚の支配する国に一人の人魚の王女がいました。
その人魚姫は大層大切に育てられていたのですが、15歳になるまで海の上に上がってはならないという決まりを受けていました。人魚姫は言いつけを守って海中の中で暮らしていましたが、禁止されるとどうしても海上に上がりたくなるものです。
特に、姉や仲間の人魚達が海上で見た月や人間などについての話を聞くにつれ、行きたいという気持ちを抑えられなくなりました。
それでも、童話界屈指の善人である人魚姫は言いつけを守ってその時が来るのを待ちました。
そうしているうちにとうとう、人魚姫は15歳になりました。
海の上に上がれるようになったのです。
「あまり喜びすぎて好き勝手行ったらダメよ。
水田にオットセイ 埼玉・川越で捕獲 用水路から迷う?(asahi.com)
田んぼの上なんか上がったら戻れなくなるからね」
「分かっています」
姫はそう答えつつも喜んで海上へと上がりました。
月の光が何と素晴らしいことでしょう。波のさざなみが耳に心地よく響きます。
すべてが姫にとっては新鮮で、心躍る空間でした。
その時、鐘がなりました。
「まあ、この鐘の鳴り方は鎮魂歌というものでしょうか…」
人魚姫は鐘の方へと泳いでいきました。
やがて豪華な船が見えてきました。そして無数の人達が祈りを捧げておりました。
同時テロ5年 NY深い祈り 米大統領「あの日を忘れない」(産経新聞)
その荘厳かつ沈痛な雰囲気に人魚姫も海上で祈りを捧げてます。
さて、その中に一人の王子様がおりました。その気高く、美しい姿に人魚姫は思わず見惚れてしまいました。ふらふらと船に近づこうとすると急に向こうの方から黒い雲が押し寄せてくるのが見えました。
(嵐だ!)
といっても、相葉雅紀・松本潤・二宮和也・大野智・櫻井翔のことではありません。雷雲を伴う嵐です。嵐は猛烈な勢いで船を飲み込み、船は横転しました。乗っていた王子様も放り出されてしまいます。
(大変!)
人魚姫はすぐに王子様を追って海中へと潜りました。王子様を抱えると、人魚姫は浜まで何とか泳ぎ着きました。
(良かった…まだ生きてる)
どうにか溺死は避けたられたものの、この後どうすればいいかが分かりません。
途方に暮れているとがちょう番の娘がたまたま通りかかりました。
「…何をしているのですか?」
がちょう番の娘が気品良く尋ねてきます。
「はい。実は海上の船の上で嵐に襲われ…」
「…なるほど。それで王子様を助けたというわけですね。ですが、他の乗員の人はどうなってしまったのでしょうか?」
「…アッ、それは…」
「…見捨ててしまわれたのですね? 貴女は自分がたまたま一目ぼれした一人の人間だけに夢中になって他に助けられたかもしれない大勢の人を見殺しにしてしまわれたわけですね?」
「そ、それはその…」
人魚姫は泣きそうな顔で答えます。
「…貴女は残酷で無慈悲な悪魔のような女性です。そのような貴女に助けられたと知ればこの気高く心優しい王子様はどれだけ自己を苛み、苦しまれるでしょうか?」
「う、うううぅ…」
「貴女は更生しなければなりません。私とともに参りましょう」
「は、はい…よろしくお願いいたします」
人のいい人魚姫はすっかり黒くなった(でも相変わらず気が弱い)がちょう番の娘に従うハメになってしまいました。
地上の強烈な洗礼を浴びた人魚姫。
果たしてこの後どうなるのか…書いた本人にも見当がつかないあたりが終わっているという感じです(笑)
昔々。
深い海の底…人魚の支配する国に一人の人魚の王女がいました。
その人魚姫は大層大切に育てられていたのですが、15歳になるまで海の上に上がってはならないという決まりを受けていました。人魚姫は言いつけを守って海中の中で暮らしていましたが、禁止されるとどうしても海上に上がりたくなるものです。
特に、姉や仲間の人魚達が海上で見た月や人間などについての話を聞くにつれ、行きたいという気持ちを抑えられなくなりました。
それでも、童話界屈指の善人である人魚姫は言いつけを守ってその時が来るのを待ちました。
そうしているうちにとうとう、人魚姫は15歳になりました。
海の上に上がれるようになったのです。
「あまり喜びすぎて好き勝手行ったらダメよ。
田んぼの上なんか上がったら戻れなくなるからね」
「分かっています」
姫はそう答えつつも喜んで海上へと上がりました。
月の光が何と素晴らしいことでしょう。波のさざなみが耳に心地よく響きます。
すべてが姫にとっては新鮮で、心躍る空間でした。
その時、鐘がなりました。
「まあ、この鐘の鳴り方は鎮魂歌というものでしょうか…」
人魚姫は鐘の方へと泳いでいきました。
やがて豪華な船が見えてきました。そして無数の人達が祈りを捧げておりました。
その荘厳かつ沈痛な雰囲気に人魚姫も海上で祈りを捧げてます。
さて、その中に一人の王子様がおりました。その気高く、美しい姿に人魚姫は思わず見惚れてしまいました。ふらふらと船に近づこうとすると急に向こうの方から黒い雲が押し寄せてくるのが見えました。
(嵐だ!)
といっても、相葉雅紀・松本潤・二宮和也・大野智・櫻井翔のことではありません。雷雲を伴う嵐です。嵐は猛烈な勢いで船を飲み込み、船は横転しました。乗っていた王子様も放り出されてしまいます。
(大変!)
人魚姫はすぐに王子様を追って海中へと潜りました。王子様を抱えると、人魚姫は浜まで何とか泳ぎ着きました。
(良かった…まだ生きてる)
どうにか溺死は避けたられたものの、この後どうすればいいかが分かりません。
途方に暮れているとがちょう番の娘がたまたま通りかかりました。
「…何をしているのですか?」
がちょう番の娘が気品良く尋ねてきます。
「はい。実は海上の船の上で嵐に襲われ…」
「…なるほど。それで王子様を助けたというわけですね。ですが、他の乗員の人はどうなってしまったのでしょうか?」
「…アッ、それは…」
「…見捨ててしまわれたのですね? 貴女は自分がたまたま一目ぼれした一人の人間だけに夢中になって他に助けられたかもしれない大勢の人を見殺しにしてしまわれたわけですね?」
「そ、それはその…」
人魚姫は泣きそうな顔で答えます。
「…貴女は残酷で無慈悲な悪魔のような女性です。そのような貴女に助けられたと知ればこの気高く心優しい王子様はどれだけ自己を苛み、苦しまれるでしょうか?」
「う、うううぅ…」
「貴女は更生しなければなりません。私とともに参りましょう」
「は、はい…よろしくお願いいたします」
人のいい人魚姫はすっかり黒くなった(でも相変わらず気が弱い)がちょう番の娘に従うハメになってしまいました。
地上の強烈な洗礼を浴びた人魚姫。
果たしてこの後どうなるのか…書いた本人にも見当がつかないあたりが終わっているという感じです(笑)
ァ '`,、'`,、'`,、((´∀`●)) '`,、'`,、'`,、
毎回記事をスルーしてしまいます。。
でも今日はスルーしちゃいけない9.11
ですねヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ
なんかもう遠い事件のような感じが
しますけど、あちこちでテロが起こってますし、忘れたころにまた起こりそうですね。
もう遠い昔の話のような気もしますけれど、イギリスで液体爆弾の話もありましたし、まだまだのんびりとはできないのでしょうね。