川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

続・遺跡と一体化

2006-09-20 13:21:42 | 日々のニュース
一昨日エントリーにした兵馬俑になりすまして身柄確保されてしまったドイツ人美術学生の無謀かつ偉大(?)なる挑戦。
管理している当局が「二度と同じようなことをしてはならん」という怒りをこめてか、あるいは「こんな面白いものは皆に見てもらおう」と思ったのか知りませんが、写真が公開されておりました。

兵馬俑に扮したドイツ人学生、警備員も思わず苦笑い(ロイター)

警備員が苦笑いをしているのも、身柄確保された当人が何とも言えない苦渋の表情をしているのにも笑えます。ちなみにこの服装、一週間かけて作り上げたとか話にありました。あと、動機については「遺跡を傷つけるつもりは一切なくて、あくまでも兵馬俑が好きだからだ」とか言っているのだそう。一応その釈明が通ったのか厳重注意の後に抗州に帰されたのだそうで。
実際になりすましている証拠写真などもありました。
中国版の記事
数分間瞬きもしなかったといいますから、相当そっくりさんなんだろうという気がしましたが、哀しいかな造形物に生ものが入るとくっきり分かり、何かバレバレという感じです(笑) 本人は気付かないと思ったんでしょうか。
あるいは兵馬俑の中に同じような服装をした自分が入り込むことで秦の時代の風を感じたいという悠久のロマンがあったのかもしれません。私にはそのようなロマンはありませんが…

なりすました写真の隣には保安員に連れ出されるパブロ氏の写真があるのですが、これがモノクロなのが何ともいえない哀愁をかもし出しております。

で、他に世界遺産関係でまたまた二つほど…
中国広東省の開平の望楼群が広東省で初の世界遺産になるかが話題になっているそうですが、最初これを「関平の望楼群」と思ってしまうあたり自分の中国回路が三国志中心であると思い知らされました(笑)
もう一つ、レバノンの世界遺産がイスラエルとヒズボラの戦闘などによって激しく損傷していて緊急に直す必要があるのだとか。こういう話はあまり聞きたくないのと同時に、タリバンが石像を破壊した時は色々話題になったのに、これが全く取り上げられない点も疑問に感じます。
故意と過失の違いがあるにしても貴重な文化遺産が損なわれているという点では同じなのですけれどね。


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
耀く一兵卒でありたい (らぷぽ)
2006-09-20 14:45:31
 こんにちは、この記事にご招待戴きましてありがとうです(笑)、気持的にはこのドイツ人美術学生の心境は理解できますが、私もここまでセンスも熱意もありません。

 でも、見つかって相手がどんな反応だろう、という興味尽きないわけでワクワクします。素質は充分あるかと。

 イスラエルとヒズボラ、イランと国際社会、はたまた北のどこか、考えただけでも苦悩ですね。そういう力関係が世界遺産の取上げ方にも反映されていますね。
返信する
説得に応じなかったって・・・。 (フォルテ)
2006-09-20 15:20:24
この「本物の兵馬俑に混ざるドイツ人学生」の写真見たかったんですよー!

写真の説明に「少し濃いのが~」って書いてありますけど、説明読まなくても、明らかに異質な感じでバレバレですね。

文化財に被害が無かったから苦笑いで済んだのでしょうが、本人はウォーリー気分だったのでしょうか・・・?
返信する
>らぷぽ様 (川の果て)
2006-09-20 17:40:57
ぜひとも知っていただきたく招待いたしました(笑)

何だか馬鹿馬鹿しいけれど、でも分かるような気がするという感じですね。相手の反応を見たかったというのもあるかもしれません。



色々な力関係が文化の取扱に影響してくるんでしょうね。何とも哀しい話であります。
返信する
>フォルテ様 (川の果て)
2006-09-20 17:42:27
この写真から、やはり造形物と生ものの間には大きな差が生ずるのだということを思い知らされました(笑)



ウォーリー気分だったのか、秦の悠久の風を感じてみたかったのかは私には分かりかねます(笑)
返信する
(´゜ω゜):;*.':;ブッたまげ (ゼシカ)
2006-09-21 02:55:10
こういうネタ大好きです。゜(σ^∀^゜。)

この人見たかったんですよぉ。

すごいですよね。

バレないと思っていた本人はすごいです。
返信する
>ゼシカ様 (川の果て)
2006-09-21 10:05:11
何とも憎めない人間ですね。バレないと本気で思っていたのでしょうか。
返信する