川の果ての更に果てに

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全頭検査をしたい!

2006-03-23 16:44:14 | 日々のニュース
…と、米国の食肉業者が全頭検査を認めない農務省を提訴する方針なんて話がありました。
カンザス州にあるこの中堅食肉業者、日本がBSE牛がいるかについての全頭検査を実施しない限りは輸入再開をしないという方針を取っていることに配慮し、「向こうがそれを望むなら、全頭検査をしておこうじゃないか」と日本が最初に輸入禁止をした後の04年4月に自前で検査施設を建設して許可を求めたのだそう。
しかし、米農務省は「全頭検査は非科学的だ」ということでこの業者の許可申請を認めなかったのだとか…
背後には、全頭検査に消極的な大手食肉業者の圧力などがあるということですが。

う~ん、まあ、全頭検査をすれば100%安心かといわれると、それはまた疑問というのも確かです。人間がやることですから、ミスが入りうるのかもしれませんし、そうなると結局のところ日本でも米国でもBSE牛が生活の中に紛れ込む可能性というのは確率の数字が違うだけなのかもしれません。
ただ、だからといって絶対やらないというのも困りものですね。相手の意向に配慮しようという業者を押さえつけてまで自己の主張を貫こうというわけで。

結局はお金ということでしょうかね。この中堅業者は50万ドルの金を投じて施設を造ったとありますから、大手だと当然もっとかかるでしょう。そのお金が惜しいのでしょうか。

まあ、もっとも、国益という概念がある以上、相手の意向に配慮しようという業者を押さえつけるのも仕方ないのかもしれませんね。
以前、兵器用に転用できるヘリを中国に輸出したとして摘発された企業や核転用できる装置を輸出したという企業がありましたが、相手の要請に応えようとしたら、それが国の意向に反して押さえつけられたという点では今回の業者と変わらないのかもしれないですし。
彼らが「自分達は中国の要請に応えようとしているのに、それに応じない国はおかしい」と提訴して、「相手の要請に応えるのは企業として当然の理念だ」と納得される方は皆無でしょう。それと同じ目線で考えると、全頭検査を求めている業者の提訴が認められないとしても仕方ないのかなという気がしないでもありません。

まあ、とりあえず、この業者には頑張ってほしいものです。
吉野家や焼肉店などはカンザス州の企業を応援するキャンペーンでも張ってみてはどうでしょうか(笑)


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2 コメント

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食の安全・・・。 (ゼシカ)
2006-03-23 20:50:28
少しのあいだ米牛肉がすぅぱぁに並んでましたがやはり買いませんでした( ̄ω ̄;)

オーストラリア産だからとか日本産だから安全とは言えないですよね。

食べてから何年もたたないと症状出ませんし、エイズ並に蔓延するかと言えばそうじゃないだろうし。

ゼシカの小さい子供がいる友達なぞは

『牛肉だけじゃなくて添加物だってありとあらゆるものに入ってるから安全な食なんてないよね』と言ってます。

アメリカ牛肉食べるのは『自己責任』なんて国が言いださないこと願います・・・。
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>ゼシカ様 (川の果て)
2006-03-23 21:18:50
数年かかると発症しないという性質が何とも不気味ですよね。ひょっとすると、以前に食べていた牛肉のせいでもうプリオンが頭の中にいるのかもしれませんし(怖)。



…国が『自己責任』とまで責任放棄してしまうと困りますが、現実として一般人はそのくらいの意識をもっておいたほうがいいのかもしれませんね。
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