人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

4/28 紐育男声東京合唱団第25回定演

2018-05-05 05:00:00 | 音楽

4月28日(土)、ウィーン・フィルのサントリーホール公演発売日。
「話しかけないでよ(笑)」と午前10時前から秒読みし、10時と同時
にネットで申し込み開始。
安い席からどんどん売れていく。10分少々でようやく予約できた。セ
ブンイレブン発券だ(引き取りを忘れないように!)。



午後は、Hさんからご案内いただいた紐育男声東京合唱団第25回定演
(於東京オペラシティコンサートホールタケミツメモリアル)。

ワグネル(現役)は別として、毎年のように聴きに行く演奏会の一つ
だ。この日は1年前からスケジュールを空けてある(来年は7月14日
に移る。--プログラムに来年の開催日を記入するのはすばらしい。
★5つ。演奏会のPRは早い方がいい)。


今回のプログラムには、関係の深かった作曲家多田武彦先生の記事で
一杯だった。

何年前になるかしらん。多田先生からHさんに、「四連の記事だけど、
『人生ブンダバー』って誰が書いているんですか」という照会があっ
たという。
つたないブログがいささか多田先生の目に留まったとすれば身に余る
光栄だ。


<プログラム>
1.多田武彦作曲『木下杢太郎の詩から』
(1)兩國
(2)こほろぎ
(3)柑子
(4)雪中の葬列
(5)市場所見
 指揮;三木宏成
2.「祈りの刻(とき)」
(1)Ave Maria*
(2)The Ground
(3)Imagine
(4)Hallelujah*
 指揮;澤口雅昭 ソロ;仲光 甫* ピアノ;小野村季恵
3.高野喜久雄作詩、髙田三郎作曲『ひたすらな道』
(1)姫
(2)白鳥
(3)弦
指揮;谷田政隆 ピアノ;田中理史
4.前田勝則ピアノコレクション
(1)ラヴェル「水の戯れ」
(2)ドビュッシー「喜びの島」
5.「Kurt Weill Song Album」
(1)September Song
(2)Wie Lange Noch?(1944)
(3)Speak Low
(4)Youkali
(5)Alabama Song**
(6) I'm A Stranger Here myself
編曲・指揮;佐藤正浩
ヴァイオリン;佐份利恭子**
ピアノ;前田勝則



いつもながらのつたないコメントにご容赦のほど・・・・・・

1.多田武彦作曲『木下杢太郎の詩から』(18分)
(1)兩國
(2)こほろぎ
(3)柑子
(4)雪中の葬列
(5)市場所見
 指揮;三木宏成

このホールはどん帳がない。14時を2分ほど過ぎ、メンバーが拍手に
迎えられ登場してきた。縦3列のかなりの人数。ざっと数えて75人前
後いるのではないかしらん。

都度ピッチパイプでの音取りかつ譜持ちによる演奏。堅実(--とい
う表現でいいのかどうか分からないが。)でいい(--のではないか)。

この組曲を聴くのは初めてではないかしらん。テンポ感とほどほどの
アゴーギクがよかった。(4)はひと言で言って、おもしろかった。(5)
のdim.が腹筋に支えられ、まことにうまかった。撥音の処理が個人的
には「うっ」となったかな(趣味の問題?)。撥音は意外と難しい。


2.「祈りの刻(とき)」
(1)Ave Maria*
ピアノの左右に7人ずつが前へ進む。仲光さんのソロ。合唱は、ものす
ごく腹筋を使いそうな、pからジワジワ始まる曲で難しそうだった。
(2)The Ground
オーソドックスな和音進行の感動的な曲。
(3)Imagine
澤口さんは大きくつかんで細部にもこだわった指揮ぶり。ピアノがうま
い。
(4)Hallelujah*
仲光さんともうお一人のゾリ。仲光さんは歌い終わると上手へ引っ込ん
でしまった。美しいppでなぜかブル先生(の音楽)を思い出した。気
がつくと仲光さんが下手から入場。歌うとTopの場所へ。これまたジワ
ジワくる合唱だった。


3.高野喜久雄作詩、髙田三郎作曲『ひたすらな道』
(1)姫
(2)白鳥
(3)弦
ここまで三者三様の指揮ぶり。このステージは何というかグリップす
る力の強い「いい演奏」だった。
それだけに「高望み」をしてしまう(--ピアノ間奏や指揮が止まっ
た時などで合唱団の集中力がやや切れるのが惜しい・・・・・・カモ)。
 その昔、現役時代、「運命の歌」の後奏だったかしらん、畑中先生
 が練習時、「動くな~ッ」と大声を出されたことを思い出す。

ところで、このホールでは、独唱、合唱、管弦楽などいろいろな演奏
を聴いているが、声楽、合唱では、オーバーに言えば、声が上に上が
って、降りてこないキライがあるようだ。(座席;1階-14列-17番)


4.前田勝則ピアノコレクション
前田先生のお話はいつもおもしろい!
(1)ラヴェル「水の戯れ」
なかなか表現が難しいほどに、美しい「ツブツブ」がホールに広がっ
た。
(2)ドビュッシー「喜びの島」
ピアノに向かう前田先生しか目に入らないほど惹きつけられた。
アンコールは「スワニー」をあっさりと。


5.「Kurt Weill Song Album」
(1)September Song
クルト・ヴァイルは1900年生まれだから、1938年の「September
Song」の時は38歳と分かりやすい。
 余談だが、夏目漱石は明治39年に39歳。三島由紀夫は昭和45年に
 45歳。大リーガー田中将大は平成30年に30歳になる。
美しいピアノ。ソロがよかった。
(2)Wie Lange Noch?(1944)
もしかしたら佐藤先生のお好きな曲。「思い入れ」が伝わってきた。
ソロの一声がまことにいい声。
(3)Speak Low
これも有名曲。ベースのパートソロがよかった。
(4)Youkali
これは、今は亡き、二期会の工藤博さんに教えてもらった(--指導
を受けたという意味にあらず。)、私の大好きな曲。佐份利さんのヴァ
イオリン(お上手!)が絡む。英語歌唱?--早口言葉は難しそう。
 (ご参考)→こちら
(5)Alabama Song
激しいピアノ伴奏。外へ放射する音楽。バリトンソロは雰囲気があり、
立派な声を出した。
(6) I'm A Stranger Here myself
シンコぺのピアノ伴奏に乗って、「私はこの地の異邦人」とヴィーナ
ス(女性!)の合唱が歌いあげた。ここでもソロが声楽的な声。

拍手に続くアンコールは、佐藤先生の紹介、指揮による多田武彦作曲
『八ガ岳憧憬』より「回顧」。トップパートの無理のないファルセッ
トがまことに美しかった!


最後はおなじみ『回転木馬』より「You'll never Walk Alone」を、
佐藤先生、仲光さんも加わり、澤口さんの指揮と3人の連弾で。
オナジミだけに安心して聴いていられたかしらん。

最後は、この日の出演者が総登場。
最後の一人が退場するまで拍手が続き、16時26分お開きとなった。




チラシ


読み応えのあるプログラム



11:59 クレマチス あざみ野駅前

あざみ野から渋谷-明大前-笹塚と乗り継いで、初台へ。


12:43 渋谷


12:59 明大前PH


13:12


13:16 東京オペラシティへ


13:17 子供たちが集まって


13:20 こちらは輪投げ


13:23 必ず立ち寄るくまざわ書店 音楽書が多い。


13:42 
近藤高顕『ティンパニストかく語りき』を購入。これはおもしろい!!


13:46 コンサートホール入口


13:48 花束等受付


13:49 既に1階には多くのお客様 大変な集客力!!


15:07 休憩中


15:20 
高い天上がこのホールの特色 こういう所はピントが合わない。


16:29 お開き


16:32 大勢の出マチ?の皆さん


16:53 初台より新宿経由JR田町へ向かう。


17:02 新宿駅


17:28 JR田町駅着



     *      *      *      *


5月4日(金) 興味深いNewsを読む。本当かも?→こちら


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2 コメント

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ありがとうございました (Rick)
2018-05-05 10:37:36
TopTenorのRickです。
毎年のコメントを愉しみにしておりますが、今回もトリの眼、アリの眼で詳細なコメントをしっかり拝読いたしました。
鋭いご指摘誠にありがとうございました。
聴き手に僕らの思いがどう届いたのか?が、余韻がだいぶ薄れたあとの気持ちでしたが、あらためて新たな余韻が残り香のように伝わってまいりました。2019/7/14また再会を心待ちにしております。。
返信する
Re;ありがとうございました (katsura1125)
2018-05-05 13:13:44
Rickさま、つたないブログに、早速のコメント有難うございます。

来年の7月14日は、今から予定に入れておきます。--7/28は埋まっておりましたが(笑)。

皆さまのさらなるクレッシェンドを楽しみにしています。
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