人生ブンダバー

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野田宣雄さんを偲んで

2021-01-25 05:00:00 | 近現代史

昨年暮れ(12月29日)、野田宣雄京都大学名誉教授(1933/12/4
-2020/12/29)が亡くなっていたことが分かった。87歳だった。

野田さんは名著『ヒトラーの時代』で知られていた。--私も20
年ほど前、講談社学術文庫版で読んだ。
本書の「まえがき」には、
 この書物は、ドイツでヒトラー政権が成立した1933年から、第二次世界大戦
 のおわった1945年までの約12年間の歴史を、ヨーロッパを中心に概観したも
 のである。・・・・・・なお、
同じ文庫におさめられている林健太郎『両大戦間の
 世界』は、第一次世界大戦から1930年代初等までの時期をあつかっている。
 本書とあわせて読まれれば、20世紀の歴史にたいする読者の理解もいっそう
 深まるものと信ずる。

とある。



野田宣雄『ヒトラーの時代』(講談社学術文庫/1976)


<関連本>
いずれも価値あるものと言えるのではないかしらん。
どれを読んでもおもしろい。

林健太郎『両大戦間の世界』(講談社学術文庫/1976)
--第一次大戦の終わった1918年から1933年のドイツ・ヒトラー政権の成立ま
での時代を概観。当時の「ヨーロッパ文化」にも言及している。
文庫本解説は野田宣雄先生。

A.J.P.テイラー『第二次世界大戦の起源』(同上/2011)
--第二次大戦は「邪悪なヒトラー」による計画的な侵略戦争だったのか?


林健太郎『ワイマル共和国』(中公新書/1963) →こちら
--ヒトラーを出現させたもの
村瀬興雄『アドルフ・ヒトラー』(同上/1977)
--「独裁者」出現の歴史的背景

林健太郎と村瀬興雄は、ともに大正2(1913)年生まれかつ東大
文学部西洋史学科卒業。
両先生は、同世代として、類似の問題意識を共有した?


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