人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

大熊一郎『フィスカル・ポリシーの三十年』(勁草書房)

2010-02-05 05:12:55 | 読書

書籍の通販サイトamazonを時々利用する。このサイトのいいところは「新古本」
が、在庫があり、希少本ではないという前提付きながら、安く入手できることで
ある。文庫本でも古いものは1円+送料340円で購入することができる。

わが恩師(--私は弟子に値しない弟子だったが。)大熊一郎先生の『フィスカ
ル・ポリシーの三十年』をamazonで購入した。発売時、2,500円以上もしたもの
を327円+送料340円=667円で入手したものである。

先生は、イギリス流のユーモア精神の持ち主であり、少しばかり辛口で、酔って
乱れずお酒が大好きだった。髪は、50歳を過ぎても黒々、背筋は常にまっすぐで
若々しかった。ゼミの学生の媒酌人をした時には新郎と間違われたというのがご
自慢だった。A.マーシャルの「Cool Head but Warm Heart」をモットーとされて
いた。

先生ご自身は財政学を専門とされていたが、ゼミでは理論、財政、金融等々何を
やってもいいことになっていた。ゼミは火曜と木曜。ワグネルと重ならないとこ
ろが何よりだった。

小泉信三は後輩の教授をつかまえると「最近は何を読んでいますか?」と訊くの
が癖だったようだが、大熊先生は私の顔を見ると「都はるみを歌ってくれよ」と
言われるのが常だった。残念なことに昭和61(1986)年に62歳で亡くなられた。

本書は、先生没後の昭和62(1987)年11月に出版されている。序文は先生の恩師
である千種義人氏、あとがきは大島通義氏が書いている。


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