人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

5/4 第65回東京六大学合唱連盟定期演奏会

2016-05-07 08:00:00 | 音楽

5月4日(水)、みどりの日。東京芸術劇場に「六連」を聴きに行く。ワ
グネルのHPで注文した席は2階の通路側。気づいたら、まだチケッ
ト代を支払っていなかったので、急ぎ振り込んだ。

<プログラム>
エール交歓
1.明治グリー
 「恋のない日」 作詩;堀口大學 作曲;木下牧子
 指揮;佐藤賢太郎
2.立教グリー
 「草野心平の詩から」 作詩;草野心平 作曲;多田武彦
 指揮;坂 徹
 ~休憩~
3.慶應ワグネル
 ONE VOICE-Live:A Cappella-
 構成・指揮;仲光 甫 
4.東大コールアカデミー
 ルネサンスの巨匠ジョスカン 作曲;Josquin des Prez
 指揮;有村祐輔
5.早稲田グリー
 「負け犬戦隊 ルーザーズ」(委嘱初演)
 作詞・脚本・演出指導;横山清崇 作曲・ピアノ;久田菜美
 ギター;成尾憲治 パーカッション;森 拓也 指揮;小林昌司
 ~休憩~
6.合同ステージ
 「心の四季」 作詩;吉野 弘 作曲;田三郎 編曲;須賀敬一
 指揮;田中豊輝 ピアノ;川井敬子



いつもながら、つたない、ちょっとしたコメント(個人的感想)をお許しを。

エール交歓 ( )内は概算人数
○明治(20) あらためて聴くと一本調子になりやすい難しい曲?
○立教(32) 唯一の英語歌唱。Good!
○慶應(42) 後半は力強くスピントしてくれた。すばらしい。
○法政(8)   プログラムには3人しかエントリーされていないが。
○東大(25) 一番日本語の歌詩が難しい。
○早稲田(56)一時の「やり過ぎ」が抑えられてきたかな?
エール交換ステージだけで15分かかる。

1.明治グリー (20人)(19分)
 「恋のない日」 作詩;堀口大學 作曲;木下牧子
 指揮;佐藤賢太郎
 20人ちょうどの人数。佐藤先生は、「相性」がよろしいのかしらん、
 昨年常任指揮者に就任された。先生は自ら音叉で音取り。人数的
 な制限もあり、トップがやや弱いこともあり、デュナーミクの少ない、
 いわば女声合唱的だった、かな?人数的な制限は選曲に影響す
 る。若干の「動き」も取り入れたおもしろさがあった。

2.立教グリー (33人)(16分)
 「草野心平の詩から」 作詩;草野心平 作曲;多田武彦
 指揮;坂 徹
 3列で33人。坂先生は暗譜で、全5曲をアタッカで続けた。先生
 の多田武彦作品演奏は、自家薬籠中の物だ。細部まで神経が行
 き届いた演奏。dim.も少人数だが大変うまい。テンポは気持ちゆ
 っくり目で大きな演奏だった。ただ、この曲とこの演奏であれば、
 60人はいた方がよかったかな。数年前は、六連でももっと人数が
 多かったのではないかしらん。 最後はいつものように全員でおじ
 ぎをしてくれた。

3.慶應ワグネル (43人)(21分)
 ONE VOICE-Live:A Cappella-
 構成・指揮;仲光 甫 
 ワグネルブレザーに蝶ネクタイという珍しい服装。プログラム上は、
 Top6、Lead11、Bari.14、Bass14、計45だが、もう少し少なかった??
 最初から最後まで、仲光先生も一緒に動きのあるステージ。一曲ず
 つ大きな拍手をもらう。仲光先生のステージマナーは、流れるよう
 で堂に入ったものだ。無論、仲光先生も暗譜だ。英語の発音も大変
 よかったのではないかしらん。2曲目の「Shenandoah」は、編曲、
 演奏とも大変音楽的で会場がシーンとなった。仲光先生の中にあ
 る音楽(サウンド)だ。後半のソリストたちも堂々としたものだった。

4.東大コールアカデミー (25人)(13分)
 ルネサンスの巨匠ジョスカン 作曲;Josquin des Prez
 指揮;有村祐輔
 こちらもア・カペラのステージ。ワグネルの盛り上がったステージの
 後での、どちらかというと地味なステージ。約25人が2列に並んだ。
 人数はむしろ増えているのではないかしらん。有村先生は左手に
 楽譜を抱えての登場。前半は世俗曲2曲、後半がモテット2曲と、
 選曲もよく、ジョスカン・デ・プレを幅広さを楽しめた。宗教曲的発声
 と言ったらいいのかしらん、テノールは、ノンビブラートでカウンター・
 テナー的。大変いい合唱だった。

5.早稲田グリー (55人)(29分)
 「負け犬戦隊 ルーザーズ」(委嘱初演)
 作詞・脚本・演出指導;横山清崇 作曲・ピアノ;久田菜美
 ギター;成尾憲治 パーカッション;森 拓也 指揮;小林昌司
 TV局で子供番組を企画するお話し--ストーリーのある音楽劇だ。
 「劇」のセリフと動きはかなり練習したことだろう。これはこれでおも
 しろい。「しかし」、というか、「だから」、というべきか、合唱のハー
 モニー、アゴーギク、音色の変化等々上手下手を論じるステージ
 ではなく、定期演奏会の1ステージでやるべきではないかしらん?
 「29分」はあまりにも長すぎる?拍手、ブラボーは多かった。

6.合同ステージ
 「心の四季」 作詩;吉野 弘 作曲;田三郎 編曲;須賀敬一
 指揮;田中豊輝 ピアノ;川井敬子
 人数的には160人前後だろうか。法政も2人(?)参加。合同演奏
 は、大合唱のよさを出せる半面、当然捨象されるものがある。田
 中先生は指揮棒を持たない、丁寧な指揮ぶり。指揮ぶりもお上手
 だ。
 全員暗譜の合唱。結論的には、デュナーミクが大きく、スケールの
 大きな音楽でありながら、日本語の「言葉」を大変大切にした、合
 同演奏としてはいい演奏だった(やや予定調和的?)。
 しかし、大合唱にピアノ伴奏が負けており、(部分的に)聴こえない
 マイナスがあった。また、これは混声版や女声版の「心の四季」と
 は別の音楽だ。男声版は初めて聴いたが、私の持っている曲の
 イメージとは違った。

 田中先生の気持ちを込めたお話があり、アンコールは「くちびるに
 歌を」。これも気持ちの表出した演奏で、大変よかった。


チラシ



プログラム




15:41 行きは山手線で(渋谷駅)


15:43 山手線の車内で


15:57 池袋着


16:04 東京芸術劇場横の大道芸


16:04 続々と詰めかけるお客様


16:07 ホール入口


16:10 座席より


16:11 マイシート


19:09 休憩中

ロビーで早稲田の先輩から「ご退職おめでとうございます」。いつも
ブログをお読みいただいているらしい。


19:12 喫茶コーナー

トイレの帰りに、上京した同期とバッタリ。
午前中は、カラヴァッチョ展と黒田清輝展に行かれたという。


20:07 終演後 家路に


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