人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

吉村昭『ポーツマスの旗』

2008-07-03 05:48:58 | 読書
今までにかなりまとめて読んだ作家は、司馬遼太郎(大正12年生)、遠藤周作
(同)、三島由紀夫(大正14年生)、吉村昭(昭和2年生)である。奇しくも全員
大正末期~昭和初期の生まれ。太平洋戦争終戦時に18~22歳だった人達である。

吉村昭『ポーツマスの旗』は日露戦争時の外務大臣小村寿太郎のことを書いたもの
である。小村寿太郎は日露戦争後のポーツマス講和会議におけるロシア全権ウィッ
テとの交渉に全力を尽くした。56歳という比較的短命で終わったのは、その激しい
交渉が原因だったのではないだろうか。吉村はいつもながら冷静な筆致で、小村の
時代--事実だけを描いている。

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2 コメント

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戦争。 (イルカ)
2008-07-04 16:57:37
歌手ではない一般人のイルカでございます。
またまた、登場してしまいました

私は幼少のころから祖父母に戦争体験をよく聞かされました。その所為か、戦争に関わる本や映画・テレビなどが怖くて見れません。。。
 たまに意を決してみると、2~3日は恐怖感でいっぱいです。

大正生まれといえば、人生の半分を戦争と共に生きてきた方々ばかりです。
 祖父と話していると、今は年金暮らし(待遇の良い世代)ですが、若い時期に好きなこともできず、苦労をしたことを思えば・・・、残りの年寄りの人生を”わがまま”に過ごさせてあげたいと・・・心より思うばかりです。

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おじいちゃん (katsura1125)
2008-07-04 21:48:45
いつも有難うございます。
『おじいちゃん戦争のこと教えて・・・』という本がありましたが、私の父(大正7年生)は戦争とシベリア抑留体験を話しませんでした。嫌な思い出で、きっと話したくなかったのでしょう。
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