合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

お引っ越しボランティア

2010-09-19 | コドモたちの学校
フーは、メインのmove inの日よりも数日早く入寮しました。それは、「お引っ越しボランティア」にサインアップしたから。

お引っ越しボランティアは、荷物を積んでやってくる新入生たちのお手伝いをする人たちです。


こんなのねー


去年ブーの入寮の時と比べてものすごく手際が良く、スムースで、あっという間に荷物が車から降ろされ部屋に収まってしまって、ちょっとあっけにとられるくらいだったのですが、それもそのはず、この大学はこの引っ越しボランティアの手際の良さが伝統であり誇りなのだぁ!…とフーは早速ミーティングでハッパをかけられたそうです。


我々がとりあえず近くに車を停め、寮の近くまで歩いて向かった時、途中でやる気満々のボランティアリーダーさんが寄ってきて「よぉーこそ我が大学へっ!さあ!お引っ越しだ!そこのバス停まで車を持ってきて!」と言うんです。

バス停ですよ?

思わず「バス停?バス停に停めちゃうんですか?」と聞き返すと、「我々はぁ!何年も自信を持ってこの仕事をしてるんだよー。私を信じなさいっ」と胸を張るので、そんなもんか、と納得させられてしまいました。

さて、フーと私が新入生登録へ行っている間、言われた通り車をバス停に停めようとしたオットですが、見事バスの運転手さんに怒鳴られたそう。

「だって、だってここに停めろって言われたんだもん。オロオロオロ」状態のオットに「大学側が何を言おうがここは公道だ!バス停に駐車なんかするんじゃないっ!」と怒る運転手。その場にいなくてよかったー。

しかし、ボランティアさんたちは運転手の怒りなんかどこ吹く風です。しまいには、車は歩道にまで誘導され、もう公道って何?の世界。もっとも、公道とは言っても完全に大学の敷地の中で関係者しか通らないのだけど。



上から見てみた引っ越しの様子。やっぱりバス停だし。


そうそう、我が家は去年のブー以来、引っ越し荷物はすべてCostcoでもらうダンボールに分類して積み重ねて持っていきます。そんなわけで、ボランティアさんたちに運んでもらうのは本当に本当にあっという間でした。

ところが!上から見ているとわかるのですが、多くの車にはボランティアさんがアリのようにたかって、バケツリレーのようにモノを運び出しています。それが箱にまとまっていなくて、それぞれ手にしているのが、靴片方とかボール1コとか、ハンガーにかけたままの服とか、束ねてさえいない本やノートがバラバラとか…細かいモノをそのままバラバラとトランクに詰め込んで来たわね、状態のお引っ越し。



ともあれ、そんな伝統と誇りあるお引っ越しボランティアの一員となったフーちゃん、今日はがんばって働いたかな~?



行ってらっしゃい!

2010-09-16 | コドモたちの学校
しばらくぶりに恵みの雨が降った朝、我が家の小学生風大学生、とうとう旅立ちました。




日本でせっせと買い込んだ食料は、たんまりと学用品の約4倍とな。



出発の朝、何もかもわかってるちゃんこさん



お見送りに出てきた犬たちをお互いに結んでみると……



なかなかオモシロイことになりましたです。



「がぁ・・・・・・・・・・・」
「おかあさんっ!?」
お別れモードの落ち込みクッキーと、勘違いお出かけモードのうぃるちでした。




思わず車を追いかけてきちゃって……吠えてました。納得するまでにはまだ時間がかかるかな。


ハイウェイをひた走り・・・・・・



到着 すごい。古城のような寮です。ロミオとジュリエットごっこができそう。



新入生はおよそ9000人、寮の数は40ほど……。



ボランティアの在校生がワラワラと走り寄ってきて、あっという間に荷物を車からコンテナへ移し、運んでくれました。



軽く築100年くらいは経っていそうだけれど、清潔で可愛い。



まだ見ぬルームメイトとはメールでやりとりして、すでにフーがバンクベッドの上段と決まっていました。去年、ブーの時も心配だったけど、やっぱりベッドに柵なんかないんですね。心配。



ミーティングやくつろぎタイムに使われる部屋。



なかなかよい雰囲気。



キッチンも立派ではないですか!


…問題は、このキッチンが5階建ての寮、2棟合わせて1カ所しかない、ってことです。
300人くらいでシェア……かしら。もっとも、自炊をする学生なんてほぼ皆無らしいので、実際にはかなり限られた人数で使うことに…なるといいね。


小さいときから、いや赤ちゃんの頃から自立心旺盛で、着々コツコツと自分の道を踏み固めてきたフー、意志の強さと裏腹の、身体の弱さが心配で、つい過保護にしちゃったこともあったけれど、とうとう、私の手から離れていきました。

心から、応援してるよ。これからは犬たちのことは私に任せてください。安心してね。



豚フルワクチン登場!

2009-10-05 | コドモたちの学校
ついに来てしまいました。H1N1(swine flu)ワクチンのお知らせ。

近くの大学でも19歳のフレッシュマンの男の子がこの豚フルが原因疑惑で亡くなっています。うちのブーが通う大学でも、流行っているようだし、フー、ウーのハイスクールでも着実に増えています。

そして、異例のワクチン集団接種のお知らせ。学校での集団接種なんて、もしかしてこの国始まって以来?日本みたいに学校へ医者が来て健康診断したり、ってあり得ないですからね。健康管理はきっぱりと家庭の仕事だと思っていたので、さすがにただごとではないのねぇ、と実感しております。

でもでも、ですよ。こんな新しいワクチン、安全性は一体どうなのでしょうか。豚フルも怖いけど、新ワクチンもけっこう怖い気がします。

もちろん、受けるかどうかは保護者の意思にかかっていますが、とりあえずカウンティ(郡)のパブリック・ヘルス・デパートメントがワクチンを用意してくれて、できれば多くの子どもに受けさせ、epidemicを食い止めたいらしい。



Having your child immunized against the H1N1 virus is your choice. However, public health experts advise that immunizations are one of the most effective ways to prevent serious illness in children.


「感染の広がりを止めたい」と書きたいところだろうに、「あなたのお子さんの病気を軽くする」と強調しているあたりが苦しそう。

ああ~悩みます。アナタならどうする~♪


 animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。

symbol7ランキングへはほぷちゃんをポチッとな!!
 



今日もいきなり音量注意で始まります
<script type="text/javascript" src="http://www.flipclip.net/js/142611cc68249768b67bc8cd48933911" ></script>
MOV03695
by TAMA


久々に、歌ううぃるちをお送りしました。
で、隣で注目を浴びたくてタマゴパックを虐待しているのがおにーさんです。っていうか、チェロ弾いてる本人、この映像は超超超不満なのですが、たまたま撮ったのがこれしかないんだから仕方ない。また良いのが撮れたらこっそり差し替えるかもしれません。

卒業パーティ

2009-06-04 | コドモたちの学校
卒業式レポート、おまけ編

さらに、嬉しいサプライズがありました。

なんとなんと、ブーがこの学校に入った6年生の時、初めての担任となったMs.H。当時ブーのバレエのパフォーマンスにも来てくれたりした懐かしい先生、1年間の担任が終わると、フロリダに引っ越していってしまった先生、そのMs.Hがこのセレモニーのために、わざわざ来てくださったんです。



「私、あのとき子どもたちと約束したの。6年後、あなたたちの卒業式にはきっと出席するって。約束を果たしに戻ってきたのよ!」


そういえば…その頃、ブーがそんなことを言っていた気がします。でも6年生にとって、12年生の卒業式の話なんて、遠い遠い、雲をつかむような未来で、それが現実になるなんて想像もしていなかったと思います。

12年生になった元生徒たち、先生は、ほんの6~7人しか顔がわからなくなっていたそうです。「でも、ブーはあの1年間で誰よりも進歩した生徒だったのよ。最初はほとんど英語が話せなかった。でもすごい努力でどんどん他の子に追いついていったの。とても印象的だった。」と。もっとも本人のブーに言わせれば「そりゃそうだよね。6年生のクラスに赤ちゃんが入ってきたようなものだったんだから」って。

こちらの人々は、出会いと別れが多すぎてドライだと思っていました。転入生が来ても、転校生が出て行っても、それは日常のことで、みんな「そういうもの」と割り切っているような気がしていました。そんな中で先生が6年生の時の約束を覚えていて、遠くフロリダから来てくれたなんて感激です。

Ms.H 本当にありがとうございました。「先生が約束を覚えていてくれた」という事実、子どもたちの胸にしっかり刻み込まれたと思います。


そして、その夜はパーティ三昧。この日を中心に前後の数週間、卒業生たちは各自卒業のパーティを開くことが多いのです。ブーはその日だけで4カ所ほどのパーティを走り回ったようです。そのうちの1軒はVの主催で、家族で招いていただきました。きらびやかな衣装に身を包んだインド系の人々で目の保養をしつつ、インド料理に舌鼓。おいしかった~!



インドの晴れ着ってキラキラのピカピカで、ものすごく綺麗なんです


知らなくて「ステキなサリー」って言っちゃったんだけど、サリーっていうのは大人の女性が着るもので、ティーンネイジャーが着ているのはサリーではなく、なにやら別の呼び名があるワンピースなんだそう。どちらにしても普段着とは違って、キラキラの晴れ着だったのです。



誰も彼もがキラキラのピカピカ。


そんな中でもアメリカのティーンネイジャーたちなんてこんなもんです。



バフェ形式でした。ベジタリアン料理がおいしかったなあ。


この夜はすごいストームでした。犬たちと一緒に一人家に残されたウーが「トルネード警報が鳴っていて怖いんですけど」と電話をかけてきたほど。でも盛り上がっているティーンネイジャーたちには全然関係ないのでした。


こうして、ラベンダーの咲く季節、ブーの長かった義務教育は終わりを告げました。名実共に大人の仲間入りです。



おめでとう!


animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。

symbol7ガーデニングランキングの応援おねがいします!!→どらどら

卒業式その3 そして式の終わり

2009-06-02 | コドモたちの学校
ハイスクールの卒業式レポート その3です。

観客(つまり保護者なんですが、どうも「観客」の方がしっくりくるような)の手元には、入り口で手渡されたプログラムがあります。学校の外観の絵が印刷された表紙、学校を支えてくれたスタッフメンバーの紹介、式次第、卒業生氏名、Honors Deplomas (成績優秀生)氏名、National Honor Societyメンバーの氏名、そして教職員氏名、式に出席した在校生代表の氏名、そして最後に、アカデミック・ドレスの意味や、肩にかけられたコードの意味、帽子のタッセルの向きの説明など。


今まで、どんなときも子どもたちの氏名は、ファーストネームとファミリーネームだけでした。ところが今回ばかりはフルネームです。みなさん、なんて長い名前を持ってるの!そんな中、日本人としてさえ短い方の名前が、アルファベットで書くと特に短いブーったら、他の子たちの半分も長さがありませんでした。え?っていうくらい短い名前。クッキーでさえミドルネームを持ってるのに、さみしーっ。でも見つけやすくてよかったかな?<負け惜しみ


校長からの「Welcome」スピーチを始め、国歌斉唱、Introduction of Guests(来賓の紹介?)と続くわけですが、その一つ一つに、生徒や教師、ボードメンバーの代表によるスピーチが尽きます。退屈なスピーチをした人なんて一人しかいませんでした。生徒の歌やギターの披露もありました。詩の朗読も、活躍した生徒達の紹介も。スーパーインテンデントのDr.Bからは、「諸君を卒業させるためにここで一つの課題を与えなければならない。今日、諸君をここに来させてくれた、今まで育ててくれた大人に(両親、とは限らないのがここアメリカの現状です)今日の日没までに最大のハグをすること!」と。ブーちゃんったら、このことを忘れて、すっかり日が暮れてからオットの所にハグをしに来たんですよー。卒業資格、剥奪です。(私には式が終わってすぐ、でした。勝った(爆))


<script language="JavaScript" type="text/JavaScript" src="http://f.flvmaker.com/mcj2.php?id=tTxcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyosr7NOnVVY2ckEmD.TQGWlFQs&logoFlg=Y"></script>
卒業生のパフォーマンス”The New World"



ブーの親友、Vのスピーチ。


この学校を初めて訪れたオープンハウスの日、「ツアー(建物の案内)が必要ですか?」と爽やかに堂々と声をかけてくれたのが、このVでした。インド人の彼女は1年生の時インドから移住、まだ英語もほとんどわからなかったブーと私たちに実に親切にしてくれました。その日から6年間、ずっとブーと仲良くしてくれてどれだけ心強かったことか。その優秀さのために、その時点で既に飛び級だったので、実はフーよりも年下で、現在17歳。しかも、本来なら8年間かかるはずの医学コースを6年で終えてしまうという特別な大学に入学しました。他の学生達が夏休みを謳歌するはずの6月から、もう大学の猛勉強が始まります。いずれ最年少の優秀な小児科医になる予定。



いよいよ卒業証書授与。受け取るのは例によって片手ですが、さすがに1秒で通りすぎはせず、一人ずつカメラに向かい、写真を撮ってもらいます。

何百人もが一人ずつ名前を呼ばれるので、かなりの時間になりますが、その間、一人一人の親族がどんなふうに応援の叫び声を上げるか、生徒がどう応えるかなんて観察していると飽きる暇もありませんでした。もっとも、ろくに身動きもできない日本の卒業式と違って、踊りださんばかりの人はいるし、大体校長先生自らが足を組んでぶらぶらさせながら奇声を上げてるくらい。堅苦しさのカケラもありません。

そうして全員の卒業証書授与が終わり、いよいよ帽子のタッセル(房)を左に替える時が。


<script language="JavaScript" type="text/JavaScript" src="http://f.flvmaker.com/mcj2.php?id=hHxcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyosf7NOnVVY2ckdKgVRRIZlFQs&logoFlg=Y"></script>
帽子を投げる直前。Deplomaを高く掲げ、この後帽子の向きを変えます。


ああ、その瞬間の動画を取り損なったのが悔やまれます。なにしろ一瞬のうちにいろいろなことが起きて、もうボーゼン。卒業式に出ているというよりは楽しいパーティみたいでした。泣く暇もないくらい感動しっぱなし。



ステージ横2カ所から吹き出したスクールカラーの紙吹雪



帽子が飛んでまーす。



これで美しかったセレモニーはお終い。入ってきた順番と逆、つまり最後列から順番に2列になって退場しました。ブーはラッキーなことに、この2列の相手も別の仲良しさんでした。興奮もさめやらぬまま、生徒達を送り出し、外にでます。式に出席していなかったストリングスのミセスBも観客の一人としてお祝いに来てくれていました。

ブーは、仲間達と肩を抱き合い、写真を撮り合い、別れを惜しんでいました。…と言ってもこれから連続の卒業パーティ三昧でまだ何度も顔を合わせることにはなるんですが。



考えてみれば当然ながら、アメリカの卒業証書は筒に入った紙じゃなくて、封筒に入ったハードカバーの冊子なのでした。



 animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。

symbol7ガーデニングランキングの応援おねがいします!!→どらどら

卒業式その2 威風堂々

2009-06-01 | コドモたちの学校
卒業式のレポート続きです。

いつも後悔するけれどやっぱり写真が足りません。肝心なところがたくさん抜けてる。ブーと家族、ブーと先生、ブーと友達の写真は撮ったけど、ブー一人の写真を撮らなかったように、式の最中も、その後も、記憶の中にだけしか残っていないショットがたくさん、です。まあ、それもいいんだけどね。


卒業式の会場は、地元の私立大学のバスケットボールスタジアムを借りて行われました。アメリカ人でもこんなに整然と椅子を並べることができるのねっ!


学校には、これほどの人数を収容できる設備がないのではるばる出かけなくてはなりません。その代わり、生徒数がさほど多くない我が校では入場制限なし。多い子は何十人もの親類縁者が来てたようです。我が家は、日本からはるばるブーたちの大叔母が、時間の都合を付けて、「甥っ子の娘」のために来てくれました。(さて、この場合、大叔母から見た相手のことは何て言うんだっけ?小姪なんて言葉はないよね?)核家族以外に親類もいない我が家なので、うちのこどもたちはいつも家族以外の応援を受けられず、寂しい思いをしていましたが、今回のことは本当に嬉しかったようです。



式典の始まる30分前から、スクールバンドがプレ・セレモニーということで、BGMを演奏してくれる中、頭上の大画面には、卒業生の顔が一人一人映し出されるのです。その合間に「今年のシニアの中に双子は何組?」みたいなカルトクイズも出されます。


何でも行き当たりばったりのアメリカ人、と思っていたけれど、さすがにハイスクールの卒業式前日には、ここまでみんなで出かけてきて予行演習を行ったらしく、各自自分の席と、自分が一番よく見える観客席をよーく確認、親に伝えてくれたので、迷うことなく、目的の場所へたどり着けました。ブーは、スピーチメンバーに選ばれた親友のおかげで最前列。ラッキー!入場はバンドの両側からバンドを回り込むように2列で行われ、バンドを通り過ぎたところで自分の選んだペアと会い、そこから一緒に歩いて、席に着くのです。つまり式典の間中、ずっと親友同士が並んで座れる。こんな演出までカンペキです。



いよいよ時間が来ると、バンドの曲が、エルガーの「威風堂々」("Pomp and Circumstance" Sir Edward Elgar) に替わり、まずは教師陣が色とりどりのフードをなびかせて、おもむろに入場してきます。


後ろから、続いて卒業生たちが。感動の瞬間でした。



最前列、入場済み。向かい合っているのは在校生代表たち。


<script language="JavaScript" type="text/JavaScript" src="http://f.flvmaker.com/mcj2.php?id=.kxcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyos87NOnVUY5ck_KBAUQLclFQs&logoFlg=Y"></script>
入場の間の盛り上がりと興奮が伝わるかな?



長くなったので、「その2」はここまで。早くもあれから2日。記憶と新鮮な感動が薄れつつあります。急がなくちゃ。

 animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。

symbol7ガーデニングランキングの応援おねがいします!!→どらどら


卒業式のあれこれ その1 アカデミック・ドレス

2009-05-31 | コドモたちの学校
アメリカの卒業式に出席するのは初めてでした。先日のプロムもそうだけど、百聞は一見に如かずという通り、想像以上に素晴らしいセレモニーでした。映画で見るのはほんの一部分だけど、通して見てみて、日本の卒業式とは、発想そのものが違うのだなあと実感。私もこんな卒業式がよかったなあ。

それにしても、知らなかった。ハイスクールの卒業式に、大陸中から一族が押し寄せ、総出で出席するものだったなんて。13年(アメリカの教育制度はK-12と言って、キンダーから12年生までの13年間)もの長い学生生活の締めくくりなので、人生の大きな節目ということなのですね。

あの四角い帽子とガウンにはいろいろな意味が込められていることも初めて知りました。生徒はもちろんですが、校長を始め、教職員全員がガウンを着用して式に臨みます。ちなみに、英語(米語かも?)でガウンというのは、丈の長いドレス、または上着のことで、寝間着の上に羽織るローブではありません。高校卒業生のガウンの飾りは、卒業のメダル。そのほか、NHS(National Honor Sciety)のメンバーは金色のコード、Honor Roll Studentは銀色のコード、そしてThespian Societyという演劇組織のメンバーは紫色のコードを首からかけています。

高校生のガウンの肩には何もかかっていず、黒いままですが、大学の学士(Bachelor's degree)、修士(Master's degree)、そして博士(Doctor's degree)はフードと呼ばれる帯のようなものをかけています。このフードの長さも、その学位によって厳密に区別されていて、学士のものは3フィート、修士のが3フィート半、そして博士のフードは4フィートです。更に、そのフードの色が、その人の専攻を表しているんです。
たとえば、農学は赤褐色、経済学は銅色、歯学はライラック色、ジャーナリズムはクリムゾン、音楽はピンク…といったように。

The colors associated with the different disciplines are as follows:

Agriculture.......................Maize
Arts, Letters, Humanities.........White
Commerce, Accountancy, Business...Drab
Dentistry.........................Lilac
Economics.........................Copper
Education.........................Light Blue
Engineering.......................Orange
Fine Arts, including Architecture.Brown
Forestry..........................Russet
Journalism........................Crimson
Law...............................Purple
Library Science...................Lemon
Mathematics.......................Golden Yellow
Music.............................Pink
Nursing...........................Apricot
Oratory (Speech)..................Silver Gray
Pharmacy..........................Olive Green
Philosophy........................Dark Blue
Physical Education................Sage Green
Public Administration.............Peacock Blue
Science...........................Golden Yellow
Social Work.......................Citron
Theology..........................Scarlet
Veterinary Science................Gray


あれ?数学と科学が両方ともゴールデン・イエローになってる?と思って調べてみたら(遅いっ!)wikiさんに詳しい説明がありました。色もわかりやすく出ています。自然科学も社会科学も、科学は全部同じカテゴリーなんですね。

帽子・ガウン・フードを合わせて「アカデミック・ドレス」wikiさんに日本語でも解説されていました。詳しくはそちらを読んでください。)と呼ぶそうですが、徹底した学問ヒエラルキーですね。日本のように大学名が重要というわけではなく、何を学んだか、が重視され、それが一生、ことあるごとに、こうしてついて回るのですね。うーん、かっこいいなぁ。やられっぱなし、って感じ。


四角い帽子から下がるtasselと呼ばれるリボン(これもスクールカラー)ですが、最初は顔の右側に垂らしているのを、式の後半に、Deploma(卒業証書)を受け取った後、全員一斉に顔の左側に向きを変えます。これが卒業の印、そしてお約束の、帽子を投げる瞬間が来るわけです。

今回、うちの学校の卒業式は、その直前、スクールカラーの紙吹雪がステージから噴出!という趣向でした。生徒達には(もちろん観客にも)嬉しいサプライズ。

そして、日本の卒業式との一番の違いは、やはり雰囲気でしょうね。厳粛でない、というわけではないんです。それなりに荘厳で、Respectfulなんですが、とにかく底抜けに明るい。今までがんばってきた高校生たちへの惜しみない賛辞が与えられる、全身でその成長をお祝いする、こどもたちも大きな喜びでそれに応える明るさ。




帽子が投げられた瞬間



先生・スタッフの方々のフード。壇上の3人はDr.の学位を持っているので長いのです。



この日、我が家の庭では、今年最初のユリが咲きました。


少ししか撮れなかった動画も含めて、次回、雰囲気をお伝えできるかな。


 animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。

symbol7ガーデニングランキングの応援おねがいします!!→どらどら

卒業おめでとう!

2009-05-30 | コドモたちの学校



こんな青空の下



ブーちゃん、卒業おめでとう!


素晴らしい卒業式でした!

のちほどゆっくりレポートを…
ああ、私もアメリカで卒業式したかったな!


 animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。

symbol7ガーデニングランキングの応援おねがいします!!→どらどら


アフター・プロム

2009-05-17 | コドモたちの学校
続いてアフター・プロム。こちらは、高校卒業生のために作られた、さながら即席遊園地みたいなもの。しかも、すべてボランティアの大人たちの手作りです。ハイスクールの中がこんなふうになってしまいます。


今年のテーマは「映画」


工事現場…?じゃなくて


Dark Knightのイメージね。 ジョーカーがぶら下がってます。


もちろん、アフター・プロムの目的はあくまでもプロム後でハイになった高校生達を朝まで大人の監視の元しっかりと遊ばせる、というものなので、主役の高校生以外は入れません。これは、アフター・プロム・オープン・ハウスと言って、子どもたちがプロムでダンスを楽しんでいる間(アフター・プロムが正式にオープンするのは夜11時)、地域の住人に先に開放してみせる、という企画。

今まで、大々的にアフター・プロムのボランティアを募集していても、何が何やらわからず、説明を聞いてもますます??????状態で、とうとう一度も参加してきませんでした。百聞は一見にしかず、とはよく言ったもので、来年はボランティアにサインアップしようかな、という気になってます。

何百人ものハイになった高校生たちをもてなし、遊ばせ、監視するのだから、多くの大人の助けが必要なのですね。入場した子どもたちは、ロック・インされ、その後朝までは、親の許可がない限り、勝手にビルディングから出ることはできません。いや~、締めるトコはがっちり締めてます。



講堂では、朝まで映画も上映


教室…じゃないんです。ここはカフェテリアの前のロビー。わざわざ教室風にしてギターヒーロー対決の会場に。



大人が本気を出した文化祭、って感じです。



こちらは、映画「ドッグホテル」の再現



もちろんスペシャルゲスト付きね



体育館はラスベガスに変身!





ああ、大人が全力で、自分よりも大きくなった子どもたちと遊んでくれるのですねえ。



さらに


体育館その2は、そのまま遊園地。



浮き石の上を走り抜ける子どもに、横の穴から大人たちが大きな振り子のボールをぶつけて妨害する遊び。




競争のアスレチックなんかもめちゃくちゃ楽しいのです。


私のイチオシはこれ!

ベストの後ろに強力な弾力のあるロープがついていて、引っ張れば引っ張るほど反動で後ろに引かれます。マジックテープの付いたボールを遠くに貼り付けた方が勝ち!という、風雲たけし城(こっちでもリメイクされて大人気)ばりの遊びなんですが…


<script language="JavaScript" type="text/JavaScript" src="http://f.flvmaker.com/mcj2.php?id=yYxcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyosw7NOnVUY3ikamaYSRpXlFQs&logoFlg=Y"></script>
恥ずかしながら、このアフター・プロムのオープンハウスで一番楽しい思いをさせてもらったのは、このワタクシなのではないかと…今まで生きてきてこんなにオモシロイ遊びは初めてです!っていうくらいコーフンしてしまいました。



これで、ブーの「学校生活」はほぼお終いです。大学生はもう大人だもんね。先週は、ストリングスのシニア・コンサートもありました。シニアたちは一人一人、ビバルディの四季をソロで弾く、という大それた課題に挑戦。ちょっと無理があったような気がしないでもないけど、仮にもオーケストラをリードしてコンチェルトのソロを弾かせてもらう、なんて経験、滅多にできることじゃないし、良い思い出になったんじゃないでしょうか。



6年間楽しませてもらいました。ありがとう。I am very proud of you guys!


あとは、卒業式を残すのみ。Swine Fluで日本が大騒ぎになっているこの時期ですが、子どもたちの大叔母が卒業席に出席するために来てくれることになりました。こういう、家族親類一同総出での行事、寂しい思いをしてきた子どもたちなので大喜びです。


 animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。

symbol7ガーデニングランキングの応援おねがいします!!→どらどら

プロムですよ!

2009-05-17 | コドモたちの学校
怒濤のように毎日が過ぎていく中、ブーが「プロムのために、髪をアップにしてもらいに行く」と言うので、「一週間も前から髪型を準備するの?」などと間抜けな答えをした私に娘は心底あきれ果てていました。そう。プロムは一週間先だと、何故か思いこんでいたのですが、なんと今日だったのです。近頃、自分の予定を把握するだけでアップアップしている私なので、どうしても子どもたちそれぞれの予定が頭に入ってきません。

とはいえ、コトはプロムです。高校生活最後の大イベント、大人への仲間入り。卒業前のダンスパーティです。Promとは…詳しくはコチラ(Wikiさんに聞いてみよう)…と言っても所詮外国人の我々には今ひとつピンと来ないんですが、少なくとも、着飾って出かけるホームカミングやら、他のマイナーなダンスパーティとは違う、シニア(4年生)の社交界デビュー。この日限り(かもしれない)のデートの相手に誘われて、ディナーや写真撮影の予定を立て、ダンスパーティを楽しみ、その後、学校で開催されるアフター・プロムというパーティで一晩中遊ぶんです。

ブーは、この日のために1月頃から、自作のドレスを準備していました。「この日のため」とは言え、決まった彼氏がいるわけでもなく、ダンスに燃えているわけでもなく、実はクラフトショップの主催する自作のプロム・ドレス・コンテストに応募して賞金の1000ドルをgetするためだった、というのが本当のところだったりするのですが。

ともあれ、セールを狙って布を買い、飾りのための細かいビーズやらスパンコールやらをそろえて、デザインを考え、図面(とは言わないか。なんだっけ?)を引いて、ゼロから作り上げたドレスです。











この数ヶ月間、ブーの部屋のドアには「立ち入り禁止!針を踏んでも責任取れません!」という張り紙が張られ、実際、部屋の中だけではなく、ブーの服やら何やらについてきたらしい針やピンやらが家中に散乱、カーペットは糸くずだらけになり、危ないやらキタナイやらで大変だったのですよ。

しかしがんばったよねー。


こんなのができあがりました!!


ぞーきん一枚、いや、トウシューズのヒモ一本付けられないお母さんからよく、こんな娘が生まれたものです。でもブーは3歳の時にはちょうちょ結びが出来たし、幼稚園の頃には、針と糸を使って遊んでいました。きっと本当にこういうことが好きなんでしょう。好きこそものの上手なれ、とはよく言ったものです。
















プロム・デートの相手と、何故かみんな色が揃っていますが、これはもちろん偶然などではなく、男の子は、女の子のドレスの色に合わせて自分のタキシードのコーディネートをしなくてはならないのです。

そして、男の子は、女の子が手首に付ける花もドレスの色を考えて彼女に映えるよう、自分で花屋さんに注文しなくてはいけません。なんて難関なんだ!こうして、男の子たちは、年若い頃から徹底して 女尊男卑 レディーファーストをたたき込まれるわけです。本格的なエスコートの作法もダンスもこうして身につけていくわけですね。アメリカで男の子をやっていくのは大変です。。。



男の子たちが選んでくれたお花です。逆に男の子が胸に着ける花は女の子が選びます。


ブーの場合はこれも自分で手作りしました。



プロム当日、女の子たちは、朝からヘアスタイリストのところへ。その後、誰かのうちへ集まって簡単に飲食しながら写真撮影会。あいにくのお天気だったのですが、近くのゴルフ場のパティオをお借りしてなかなか良い雰囲気の写真が撮れました。

面白かったのは、シニア達本人よりも、親の方が完全に興奮気味だったこと。自分たちの当時を思い出すのか大はしゃぎで、写真の並び順に注文を付けたり、子どもたち(と呼ぶには大きいなぁ)の服を直したり、エスコートの仕方を指導したり……男の子達がそれぞれ女の子に花を渡す場面では、さながら芸能人の婚約記者会見か!?と思うほどフラッシュの嵐。いや~、楽しいわ。

こういう文化にまったく馴染みのない我々は、ただただぽかーんと見守るだけでした。そしたら、一緒に行ったアメリカ人の友人が私に「泣く?」って尋ねるんですよ。なんで!?聞けば、こちらでは、こういった場面でお母さんが「娘がこんなに大きくなって、ヨヨヨヨヨ…」と涙ぐむのがスタンダードだとか。(ほんと?)「これは、将来の結婚式の予行練習みたいなものだよ」なるほど!でも、それだったら日本は逆ですよ。泣くのはお父さんの方よ!って教えてあげたら驚いてました。映画なんかでは、けっこう、アメリカのお父さんも泣いてますよね。


写真撮影会の後は、いよいよ、子どもたちはプロムの会場へ。


こ~んな本格的なホールのボールルームでのダンスパーティです


ここで夜中まで楽しんだ後、今度は普段着に着替えてハイスクールへ移動し、朝まで「アフター・プロム」の時間。これは高校3年生(ジュニア)と4年生(卒業生のシニア)だけに参加が許されるお楽しみパーティで、学校をあげて、それはそれはものすごい飾り付けとアトラクションで盛り上がるのです。なんでも、かつて、プロムの後は、高校生が羽目を外しすぎて良からぬコトになりがちだった、とか。それで学校側は、どうせなら、その翌朝まで徹底的に学校が面倒を見て健全に遊ばせようではないか、と対策を講じたのがこの、アフター・プロムの始まり。

ボランティアの親たちが総力を挙げて作り上げる、アフタープロムのレポートはまた次回に。

こんなに楽しい高校生活、いいなあ、なんてうっかり口走ろうものなら子どもたちから大反撃に遭います。授業中、はもちろん、各3分間しかない休み時間、3つのグループに区切られた昼休み、新しい友達を作るどころか誰かと話をする暇もなく、放課後は有無を言わせずスクールバスに乗せられ、家に帰ればテスト勉強と宿題の山…高校生になってから勉強以外何もしていない!という彼らの高校生活の最後の最後のご褒美がこれなんですって。少しくらい羽目を外したくもなろうってものです。


animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。

symbol7ガーデニングランキングの応援おねがいします!!→どらどら

大学で遊んできました

2009-04-10 | コドモたちの学校
昨日、今日と連続で大学見学に行って参りました。フーの参考にと思っていたのだけど、本人は昨日1日で疲れ果ててしまい、今日は心臓が苦しいってことで、お留守番。ブーと私で行ってきました。


大学のカフェテリア。temptations(誘惑)だって。そう、デザートコーナーなのです。




カフェテリアは、バフェ形式。好きなモノを好きなだけ。一定金額を払ったら、朝から晩までそこにいて勉強していてもいいんだそうです。朝昼晩、3食プラスおやつを食べっぱなしってこと!?


ボランティアの学生がツアーの案内係。本当に話すのが上手なんです。


しかし、なんでこう広いんでしょうか。この大学は「敷地の端から端まで歩いてもたかだか15分くらいのこじんまりしたキャンパス」って、職員も学生も口をそろえて言うんですが、その「こじんまり」も歩き回ると広い広い。おまけにアップダウンがすごいんです。一説によると、芝生をあちこち小高くすることで、芝生の表面積が増えて、州からの助成金が上がるのだとか…!?

他にも、「あの図書館は本の重みで建物が沈み始めているらしい」とか(これがまあ、見事重厚としか言いようのない、博物館みたいな建造物で、沈んだらシャレにならないところが笑いを誘う)、あっちに見えるビルディングは○○に対抗して造ったんだけど、あまりに醜くて評判は最悪だ、とか、この広場の人工芝はすごく柔らかくて昼寝に最適、とか学生ならではの視点で、どこまで本当かわからないあれやこれやの情報をたくさん分け与えてくれます。


ART部門の見学コースの最後に講義してくれた先生がまた素晴らしくて(一方、昨日のHistoryの先生の講義はまるで逆。辛かった~)英語のスピーチなのに、1時間半、一度も集中力を失うことなく聞きほれてしまいました。その先生曰く、「デザインとはモノを良くしようとひたすらコミットメントすること」なのだそう。他の学科はともかく、デザイン/ART(建築を含む)部門では、1年生を終えたら夏休みはないと思ってくれ、と。「モノを作るということは、常にアタマの中がそれでいっぱになる、ということ。仕事の時間と休みを区別する人には向かない。もしあなたが、仕事とプライベートを完全に分けたいと思うならデザインやアートではなく、むしろビジネスや医療など、他の分野をお勧めする」とハッキリ言っていました。「でも、クリスマスは休んでいいよ。」って、ひー!そういうレベルですか。

ちなみに今日グッド・フライデー。キリスト教徒には重要な日で、国民の休日ですが、確かにこの学部は、まるで「休日」という雰囲気ではありませんでした。ちなみに、今朝、うちのオットは普段と同じように会社に出かけていき、8時過ぎ、我が家に電話してきました。「つかぬこと聞きますが、今日って休日?」だって。会社に行ったら誰もいなかったんだそうです。しかも、「そういえば昨日木曜日なのに、帰るとき『Have a nice weekend』とか言われて、なんだろう?と思ったんだ。」って。気づかないか、普通そこで

その先生の話の中では、今、大学院の方は半数近くが外国からの学生で、特にアジア系の活躍がめざましい、ということにも触れられました。アジア系学生、特に中国人のがんばりはものすごい、と。「アメリカ人諸君、よく聞いて欲しい。アジア人のがんばりは君たちには想像もつかないものだ。アメリカ人が逆立ちしてもできない努力を彼らはする。とてつもなく、信じられないほどがんばって、学期の最後にはほぼ全員が身体を壊すほどだ。生ぬるく育ってきている君たちアメリカ人学生と違い、彼らは国に帰って活躍する日を夢見て全力を投入する。どうか、彼らを見習ってくれ。」…だって。その話の間、先生がチラチラこちらを見ていた気がします。アジア人、やっぱりすごいよね…でも、がんばりすぎて身体を壊しちゃダメだけど。

学部内のツアーでは、アート系に全く才能興味がない私でさえ、思わず引き込まれてしまうようなものがたくさん。3Dプリンターとか、巨大なウッドクラフトの工房とか(カヌーまで作っちゃうんだって)、グラフィックデザインの数々とか。廊下に展示されているディスプレイを見ているだけでも楽しい。見聞を広めるにはもってこいです。

特筆事項:Mac率高し!というより、ほとんどMacしか見ませんでした。キャンパス中がワイヤレスなので、学生があっちでもこっちでもノートを広げていたけど、どれもこれもそろえたようにリンゴマーク。うーん、Macは私の天敵なんだけどなあ。

今日、フーが行けなかったのは残念だったけど、やっぱり大学見学は面白い。チャンスがあったら、是非是非オープンハウスに行ってみてください。


追加写真:


いろいろな学部が協力し合って、屋根にソーラー発電装置を付けたりしているそうです。





音大部門の学生達が練習する建物。いつもいろいろな楽器や声楽の練習でにぎやかです。


音大の玄関


ストレッチリムジンが余裕で回れるロータリー


端から端まで15分って、全力で歩かないと無理かも。



寮の一つです。


カメラを持ってウロウロしてると必ず出てくる、ポーズ取って構えてる人。



サワークリームたっぷりのベークドポテト



ブー曰く「今まで食べたワッフルの中で最高においしい!」
確かに外はカリッと中はふんわりでした。甘すぎなかったし(←ココ重要)



ソフトクリームも自分でグルグルできます。



animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。 

5年生から12年生まで

2009-03-12 | コドモたちの学校
去年から恒例になったのか、5年生から12年生まで、3つの学校をまたがって教えるB先生の生徒達の一斉コンサートがありました。


5年生(68人)ってこんなに小さかったっけ。


6年生(50人) 以前は5年生から6年生に上がる頃半分くらいに人数が減っていましたが、今年は様子が違うみたい。



7年生(35人)


8年生(34人) ここまでがミドルスクール 学年別に演奏するのはここまでです。


ここからはドレスにタキシード 大人の仲間入りですね。

9-11年生のStrings Orchestra (53人)


9-12年生のChamber Orchestra (26人)


そして、Chamber Orchestraの中のソリストたち。素晴らしかった~



演奏はこちら~(→「続きを読む」からどうぞ)
今回の映像はどれも短いです。
<script language="JavaScript" type="text/JavaScript" src="http://f.flvmaker.com/mcj2.php?id=vVxcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyost7NOnVSY3ekBpB.V0hWlFQs&logoFlg=Y"></script>

5年生の演奏。みんなここから始まった…


<script language="JavaScript" type="text/JavaScript" src="http://f.flvmaker.com/mcj2.php?id=sSxcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyosq7NOnVSY3ekghaVP3nZlFQs&logoFlg=Y"></script>
6年生の演奏。タイトルは「Japanese Song」……プログラムを見て、またまた~、と思っていたら演奏前に先生のコメントが…なんでも、生徒の親から借りた、日本の音楽の本を見てメロディーを知り、それをアレンジしたのだ…そうですが…そ、その”生徒の親”って、もしかしてワタクシのことですか!?そういえば、去年だったか、頼まれて日本の音楽の教科書をひと揃いお貸ししたことがありました。でも…聞いても元ネタがわからないんですけど…


<script language="JavaScript" type="text/JavaScript" src="http://f.flvmaker.com/mcj2.php?id=8ixcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyos67NOnVSY3ekchgdV1k_lFQs&logoFlg=Y"></script>
7年生 曲が高度になってきました。

8年生とStrings Orchestraを飛ばして、Chamber Orchestraです。
<script language="JavaScript" type="text/JavaScript" src="http://f.flvmaker.com/mcj2.php?id=KxxcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyosI7NOnVSY3ekhpDZP2i9lFQs&logoFlg=Y&ef=31"></script>
えこひいきして雪など散らしてみました。


ブーはシニア(12年生)6年生でこの学区に転入してきてきました。以来、何度家族でこういうコンサートに足を運んだことか。ブーにとっての、ハイスクールでのコンサートはあと1回だけとなりました。5月の Senior Spotlight Concert 文字通り、ブーたち12年生が主役となって最後を飾ります。この学校で正式に5年生からStringsの授業が始まったのは9年前。ブーたちは、その3期生。先生にとって3度目の卒業生です。


学校の授業にstringsがなかったら、うちの子ども達がヴァイオリンやチェロを友とする機会にも恵まれなかったかもしれません。感謝。

そして最後の〆は、全員の演奏です。
<script language="JavaScript" type="text/JavaScript" src="http://f.flvmaker.com/mcj2.php?id=kKxcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyosi7NOnVSY3ekiHgW2QIalFQs&logoFlg=Y"></script>
いいんです。テンポが狂おうが音がずれようが、もちろんスタンディングオベーションでした。


【付録】
<script language="JavaScript" type="text/JavaScript" src="http://f.flvmaker.com/mcj2.php?id=V8xcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyosT7NOnVSY3ekbjD/4RGVlFQs&logoFlg=Y"></script>
「ボクの方が上手でちよ。スタンディングオベーションはドコ行ったでちかね。」



animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。 

図書館でコンサート

2009-03-04 | コドモたちの学校
がーん。


せめてこれくらいすればよかった…


今日が3月3日だったなんて!!朝ご飯とお弁当は普通におにぎりやら卵焼きやら昨日の残りのヒレカツだったし、昼はチャーハン、夜はスパゲッティというていたらく。1週間くらい前までは、「ああ、おひな様出さなくちゃ」と思っていたのにっ!週末天気が悪かったので諦めて、そのまますっかり忘れてました。しかも!今日は日本語の授業まであったのに。

3月3日に、一度も「ひな祭り」に触れない日本語のクラスってどうよ!?思い切り自分を「ばかばかばかばか」と罵ってしまいました。昨日までは、教案を組み立てながら、「ひな人形を見せてあげよう」なんて思っていたのに。信じられませーん。来週見せてあげよう、ひな人形。明日のクラスにはちゃんと持っていってあげよう。



日本だったらさしずめ「ひな祭りコンサート」になりそうだけど、何のタイトルもつかなかった、図書館での演奏会。


ブーがカルテット、ウーがトリオで参加しました。


フーは、「せっかくデュオが終わったんだから、当分アンサンブルなんかしたくない」んですと。そんなに嫌いか~。

図書館の営業時間に突然始まるコンサート、「舞台」となった子どもの本コーナーの一部では、イスに陣取ってしっかりと楽しんでくれる親子あり、何事も起きていないかのように後ろに回って本を物色する子どもあり、何の音かと驚いて覗きにくる利用客あり…でも観客の8割は身内、というお気楽コンサートでした。

学校と地域は何かと結びついています。ハイスクールの音楽選択の子たちは、小学校へ出向いて演奏したり、こうして地域の図書館で演奏したり。この週末には、スポーツチームが地域の家庭を一軒ずつ回ってガーデニング用のマルチの注文を取ったりもします。(フーの入っているアカデミックチーム…いわゆる「クイズ研究会」もアスレチックチームとして登録されているので、スポーツチームの一員なのです)

もうすぐ春ですね。しかし、今日の最高気温は0℃最低気温はマイナス11℃でした~。

animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。 

コンサートの前座に

2009-02-20 | コドモたちの学校


ル・クルーゼに似てるけど、本当はクイジナートのお鍋で作ったビーフシチュー


使い勝手は変わらないんじゃないかなあ?と想像していますがどうなのかな。


間抜けなことに今回もできあがりの写真を撮り忘れです。
肉にしっかり焼き色を付けて、野菜を炒めて、トマトペーストやブーケガルニ(庭のタイムと、パセリ、ベイリーフだけ)と一緒に、煮込んで煮込んで、バターと小麦粉を炒めたルウを合わせて味を調えたらできあがり。面倒なようで意外と楽な料理です。

なんたって、肉を半解凍にして薄く切るとか、つながった肉を関節のところから切り落とすとか、皮と肉の間の脂肪をこそげ落とすとか、こちらの肉料理に付き物の、そういう生々しい作業がいらないだけで、もう万々歳。料理に関する[面倒]のほとんどはこういう肉の下ごしらえなんです。ああ、つくづく日本の肉屋さんはすばらしい。

作る時間の割にあっという間に食べ終わっちゃうシチュー類。早めに取り分けて壺焼きにしてしまうと、翌日も楽しめます。(残念ながらこちらも画像なし。やっぱり食べ物ブログは無理だな)パイの生地かクッキーの生地でフタをしてオーブンで焼くだけで、全然違う料理として楽しめる!っていうのはポイント高いです。

ところで。ビーフシチューには必須(と思っていた)ドミグラス・ソース。どうやら日本独自の物だってご存じでした?私は全然知らなかった。ハインツのドミグラス・ソースなんて、アメリカに来れば手に入り放題だと思ってました。ところが、こちらには、ドミグラス・ソースなんてものは存在せず(泣)、日本から定期的に運んでくるのが切れたら、こうして1日かけて肉やら野菜やらを煮込むしかありません。ハッキリ言って不便です。「流星の絆」を見たときもハヤシライスが食べたくて家族一同、のたうちまわったけど、結局、アジア系食材店で「ハヤシライスの素」を買ってきてお茶を濁しました。くぅ~っ!こっちでも売り出せばいいのに<ドミグラス・ソース

item4item8

昨日は唐突に本番でした。先日、雪続きでキャンセルになった州の高校生音楽コンテスト。もう2週間も前の話で、それ以来、合わせるどころか弾くこともなかったバッハのコンチェルトにタイスの瞑想曲。突然「水曜日のコンサートの前座に弾いてもらうことにしました。」って。前回のように"No Panicking Allowed" なんて書かれてなかったんですが、どっちかという、こちらの方がパニックじゃないでしょうか。アメリカ人の子どもは違うのか?…っていうか、うちの子どもたちも全然ヘーキでしたが、私は大あわて。でも、いくら慌てたって時間がない物はどうしようもないのです。

結局、本番前、一度合わせただけで舞台に臨むことに。


ブーの「タイスの瞑想曲」


ブー・フーの「バッハ 2台のヴァイオリンのための協奏曲 Dマイナー」
アワアワな動画もいつものところに一応upしてあります


「どうってことないよ、前座だし」なんて自分に言い聞かせていた私も、さすがに直前になると心臓バクバク。ボールドウィンの古いグランドピアノ、キーもガタガタで音が狂ってるし。まあ、去年のコンテストなんて、フタを開けてみれば電子ピアノだった、というあり得なさだったし、こんなもんよね。

出だしは好調なるも、いつもながら本番に弱い私と、その私の血を見事に引いたらしいブー、本番に限って今までに一度もしたことない箇所でのミス頻発。危ないと思って念入りに練習した不安なところなんかは、却ってすんなりといくのに、思ってもみない=対策の立てようもないところで音を外したり、楽譜を見失ったり…

でも、なぜか観客にはほどほどに好評だったみたいです。アジア人の姉妹プラスその親っていうだけでちょっと目立つせいか、後から知らない人たちに声をかけられました。私は日本で「ダメ出し」の教え方にどっぷり、肩まで浸かって育ったから、どうしてもマイナスの面にばかり目が向いちゃうけど、こっちの人たちは「良いところだけ」を見てくれる。ありがたいです。もっとも、だから日本人のレベルは高いんだろうと思いますが。

今回も「よくこれで出てきたな」というソロの子なんかもいたりして、「あくまでも目標に到達」する、いや、「させる」日本文化と「とりあえずできたとこまで見せます」なアメリカ文化の違いを目の当たりにした思いです。で、トリを務めたのはブーの親友で日系1世のMちゃん。この子は小さい頃からヴァイオリンを習っているだけあって、もう完全に別格でした。アメリカで育ってもやっぱり日本文化のせいなのか、他の子のレベルとは一線を画してましたね。

楽しむことに意義がある、けど、やっぱりちょっと上も目指したいと思ってしまうなあ。


メインのオーケストラコンサート。


今回数えてみたら、人数は約30人…ってことは、メンバーの約1割がウチの子どもたち(爆) 他の親御さんたちに比べて妙に効率が良いんですね、我が家<一度で済む

animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。 

大学進学費用の説明会

2009-01-10 | コドモたちの学校

お正月の名残、リジィ子さんの美味しい美味しい黒豆も、フーが作ってくれた栗まんじゅうも終わってしまいましたー。って、気づいたらもう9日。当たり前か。


こんなに作ってくれたのにね~。


しっとりして、「ひよこ」や「ぽんぽこ」みたいに美味しかった。



あっという間にお正月は飛び去り、毎日忙しい忙しい。仕事は相変わらず自転車操業だし、バレエも少なくともこのお正月体重を落とすまでは週3で通わなくちゃいけないし、めいっぱいぐーたらしたお正月の洗濯物は溜まってる、読む本はたくさんある(嬉しい悲鳴)、宛先住所を間違えて留め置きの末、色とりどりにカビたお餅は戻ってくる…。例年になく長い休みの後、月曜から始まるフルの一週間というのはなかなか辛いですねえ。リハビリ期間が必要です。とはいえ、忙しく充実しているうちが花なのかな?

今週はとにかく行事が目白押しでした。中でも目玉はブーの進学に関してのファイナンシャル・エイドの説明会。ハイスクールの主催で、今年卒業のシニアとその親を主な対象に、ジュニアとその親も来ていいよ、というもの。近くの私立大学から専門家が来て説明をしてくれたのでした。本当に家が買えるくらいの学費が当たり前なアメリカの大学事情、「みんな一体どうやって子どもの学費を払っているの?」と疑問だったのです。これは何としても出ねばなるまい~!

でも、こんなところもやっぱり足並みはそろっていないというか、学校で特にアナウンスメントがあったわけでもないらしく、各自学校から送られてくる情報のemailを見て、行きたい人だけ行く、という感じ。夜なのに、カウンセラーの面々も出席しているあたりがさすがにちょっと真剣度高し、といったところ。集まったのは100人くらいか、意外に少なかったのは、もう第二子以降で情報が必要ない人が多かったんでしょうか? でも今まであったどの説明会よりも親の熱気を感じました。やっぱりお金の問題は大きいよねえ。かくいう我が家もブーの他、夫婦で出席した上に、バイリンガルの友人にまで頼んで一緒に来てもらいました。今までの説明会と違ってやっぱりお金のことは失敗が許されないから。


ScholarshipとGrant、そしてFinancial aid、needベースのものと、academicベースのもの、世帯収入と貸付限度金額の関係。大学に実際かかる費用、web-siteに載っている去年のデータと今年の予想額との差、この一年に大きな収入の変化があった場合の対処の仕方…いつになく活発で真剣な質問を交えつつ、気を抜く暇もなく情報を詰め込まれた1時間ちょっとでした。そもそも、普段わざわざ「説明会」で呼び出されては20分くらいで終わってしまうということが多い中、1時間以上もぎゅうぎゅうに説明をし、説明を聞くその集中度に、経済状況の厳しさを感じました。

今まで、なんとなく聞いたことがあって、なんとなくわかっていてもなんだか結局頭の中でバラバラだった情報がなんとなくモヤモヤとまとまってきました。まだクリアというにはほど遠いんですが。思ったよりも金利が高いらしいことと、大学の授業料プラス生活費が思った通りに高いらしいことも再確認(泪)。


ただ、保護者が責任者となって、政府や民間からの学生ローンを申し込む方法もあるけれど、学生本人が自分の責任で申し込んで受けることもできるんだそうです。学生自身が申し込んだ場合は実際にお金のやりとりもすべて本人がすることになります。その場合親は蚊帳の外。気づいたら、もう18歳。何万ドルというお金を本人の信用で借りられるような年齢なんですね。本当に離れていくんだなぁ~、とちょっとおセンチモードです。

ああ、それにしても、ローンやグラント、奨学金の種類を調べ、情報を集め、申し込んで論文を書いて、自分の進学を実現する。すごい手間暇だけど、それでもアメリカの学生には、やる気があれば報われるシステムができているんだなあと感心しました。

しかし、真剣に、一言一句逃すまいという気持ちだけで集中して聞く英語漬けの時間は疲れました。子どもたちはこれを毎日7時間、7年間続けてきたんだもの。「子どもだから(英語の習得が)早い」なんて脳天気なこと、やっぱり間違っても言えません。子どもたち、偉いよ!

animal6ホームレスの動物たちへ、1クリックでフード0.6杯が寄付されるサイトへはこちらからどうぞ!紫色のボタンを押してくださいね。