合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

卒業式その3 そして式の終わり

2009-06-02 | コドモたちの学校
ハイスクールの卒業式レポート その3です。

観客(つまり保護者なんですが、どうも「観客」の方がしっくりくるような)の手元には、入り口で手渡されたプログラムがあります。学校の外観の絵が印刷された表紙、学校を支えてくれたスタッフメンバーの紹介、式次第、卒業生氏名、Honors Deplomas (成績優秀生)氏名、National Honor Societyメンバーの氏名、そして教職員氏名、式に出席した在校生代表の氏名、そして最後に、アカデミック・ドレスの意味や、肩にかけられたコードの意味、帽子のタッセルの向きの説明など。


今まで、どんなときも子どもたちの氏名は、ファーストネームとファミリーネームだけでした。ところが今回ばかりはフルネームです。みなさん、なんて長い名前を持ってるの!そんな中、日本人としてさえ短い方の名前が、アルファベットで書くと特に短いブーったら、他の子たちの半分も長さがありませんでした。え?っていうくらい短い名前。クッキーでさえミドルネームを持ってるのに、さみしーっ。でも見つけやすくてよかったかな?<負け惜しみ


校長からの「Welcome」スピーチを始め、国歌斉唱、Introduction of Guests(来賓の紹介?)と続くわけですが、その一つ一つに、生徒や教師、ボードメンバーの代表によるスピーチが尽きます。退屈なスピーチをした人なんて一人しかいませんでした。生徒の歌やギターの披露もありました。詩の朗読も、活躍した生徒達の紹介も。スーパーインテンデントのDr.Bからは、「諸君を卒業させるためにここで一つの課題を与えなければならない。今日、諸君をここに来させてくれた、今まで育ててくれた大人に(両親、とは限らないのがここアメリカの現状です)今日の日没までに最大のハグをすること!」と。ブーちゃんったら、このことを忘れて、すっかり日が暮れてからオットの所にハグをしに来たんですよー。卒業資格、剥奪です。(私には式が終わってすぐ、でした。勝った(爆))


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卒業生のパフォーマンス”The New World"



ブーの親友、Vのスピーチ。


この学校を初めて訪れたオープンハウスの日、「ツアー(建物の案内)が必要ですか?」と爽やかに堂々と声をかけてくれたのが、このVでした。インド人の彼女は1年生の時インドから移住、まだ英語もほとんどわからなかったブーと私たちに実に親切にしてくれました。その日から6年間、ずっとブーと仲良くしてくれてどれだけ心強かったことか。その優秀さのために、その時点で既に飛び級だったので、実はフーよりも年下で、現在17歳。しかも、本来なら8年間かかるはずの医学コースを6年で終えてしまうという特別な大学に入学しました。他の学生達が夏休みを謳歌するはずの6月から、もう大学の猛勉強が始まります。いずれ最年少の優秀な小児科医になる予定。



いよいよ卒業証書授与。受け取るのは例によって片手ですが、さすがに1秒で通りすぎはせず、一人ずつカメラに向かい、写真を撮ってもらいます。

何百人もが一人ずつ名前を呼ばれるので、かなりの時間になりますが、その間、一人一人の親族がどんなふうに応援の叫び声を上げるか、生徒がどう応えるかなんて観察していると飽きる暇もありませんでした。もっとも、ろくに身動きもできない日本の卒業式と違って、踊りださんばかりの人はいるし、大体校長先生自らが足を組んでぶらぶらさせながら奇声を上げてるくらい。堅苦しさのカケラもありません。

そうして全員の卒業証書授与が終わり、いよいよ帽子のタッセル(房)を左に替える時が。


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帽子を投げる直前。Deplomaを高く掲げ、この後帽子の向きを変えます。


ああ、その瞬間の動画を取り損なったのが悔やまれます。なにしろ一瞬のうちにいろいろなことが起きて、もうボーゼン。卒業式に出ているというよりは楽しいパーティみたいでした。泣く暇もないくらい感動しっぱなし。



ステージ横2カ所から吹き出したスクールカラーの紙吹雪



帽子が飛んでまーす。



これで美しかったセレモニーはお終い。入ってきた順番と逆、つまり最後列から順番に2列になって退場しました。ブーはラッキーなことに、この2列の相手も別の仲良しさんでした。興奮もさめやらぬまま、生徒達を送り出し、外にでます。式に出席していなかったストリングスのミセスBも観客の一人としてお祝いに来てくれていました。

ブーは、仲間達と肩を抱き合い、写真を撮り合い、別れを惜しんでいました。…と言ってもこれから連続の卒業パーティ三昧でまだ何度も顔を合わせることにはなるんですが。



考えてみれば当然ながら、アメリカの卒業証書は筒に入った紙じゃなくて、封筒に入ったハードカバーの冊子なのでした。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たいゆう)
2009-06-03 08:43:24
レポートを読んでいて、私も観客として参加してみたいなあと言う気持ちになりました。
本当に、子供たちは努力してきたんだなあと、伝わります。感謝を伝える事も忘れさせないようなスピーチも!!
次回、私も見学しても良いですか??
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Unknown (ウィペ@81F)
2009-06-03 13:02:39
昨夜はたいへん・・・・(謝)


本題ですが、うちのような田舎ですらきちんと努力して結果を出した子をみんなで讃えてます。2言目には「Proud You」ですし。
これはまさにお国柄ですよね。

息子たちもぜひこれから努力し結果を出していってもらいたいと思います。って、親次第ですね。。

まずはその前に「家族からの野次・・じゃなくてコール」を恥ずかしがらずに受け入れる度胸を身につけてもらいたいです。特に格好付けしぃの次男。


TAMAさんのようにうまくまとまってませんが、私もようやく自分のブログを更新しました。
卒業式の様子もさらりと。
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Unknown (TAMA)
2009-06-07 08:07:09
☆たいゆうさん、
観客と言うよりもやっぱり参加したかったですよねえ。でも私は努力しない学生だったから、きっと一番後ろの方の席で退屈していたんでしょう。
観客でよければ入場制限なしですよ~。
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Unknown (TAMA)
2009-06-07 08:10:25
☆ウィペさん、
いやいや、よかったです。無事で。
そうそう、お国柄です。時にホメ過ぎ。勘違いチャンも多いですよね。バランスが難しいかも。
やっぱり、日本人は家族からのヤジコールには照れちゃいますねえ。
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