カタスミ

わたしは、ダニエル・ブレイク

ダニエル・ブレイクというおっさんが
心臓病で働けなくなったが
病気による支援手当がもらえず少しずつ貧しくなっていく。
同じように手当から漏れてしまった
シングルマザーのケイティと知り合いになり
交流を深めていく。

という感じのお話。以下ネタバレあり。




















こういう貧困層ってどこの国でもあるんだなぁと思います。
日本だって人ごとじゃないよね。
しかも、実際与えられるべき人には与えられず
パチンカスとかに生活保護与えてる事もありますからね。
結局は無駄なプライドを捨て、声でかくあるべき、という気がする。

ダニエル・ブレイクは見てると頑固じじいだし
世渡り下手っぽいなぁ…という感じのおっさんでした。
こういうおっさんはどこにでもいるなぁ…
申請が全部オンライン化しており、
パソコン使えないダニエルは四苦八苦。
せめてそういう層に向けて
役所にパソコン一台置いて、隣で教えてやれや…と思った。
こういう手当を全部ネット申請にされてしまうと
使えない人とかどうなるのかねぇ…

ダニエルはいわゆる『無敵の人』なので
社会的に追い詰めてしまうと
大量殺人とかにつながってしまいそうだと感じた。
ダニエルはせいぜい壁にらくがきで済んだけど。
申請処理を仕事としてやる方の身としては
正直事務的にやらないとやってられないというのも
ごもっともな訳で、なかなか難しいなぁと思う。
お互いにある程度柔軟性を持つべきなんだろうねぇ。
お役所仕事に腹を立てるのも一理ありますが、
恩恵を受ける為にはある程度条件を飲む事も必要だし。
やっぱり全てはプライドが邪魔をしてるなぁ。

結局世の中声のでかいもの勝ちな気がしますわ。
妙なプライドも捨てないとねぇ…
ダニエルは最後死んじゃったけど、
孤独ではなかったのだし、ぽくっと逝ったし、
あの段階で死んだ方が本人は幸せなような気もします。
それよりもケイティ親子の方が今後心配だわ。

自分も人ごとではないなぁ~、と思う映画でした。
訴えたい事は最後のダニエルの手紙に全部書かれてると思う。
星は3.5です。
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