『ＧＯＴＨ』乙一著

さて、乙一作品でまだ読んでいなかったＧＯＴＨ、
夜の章・僕の章、共に読了しました。
以下ネタバレ、大いに注意。




























うん、面白くない事はないんだけど。
てか、先が気になってしまうのは確かなんだけど
いまいち主人公の心情に共感できないので
満足感が得られなかった。
そして、ヒロイン森野夜の存在がすげぇ薄くて
別にいらないんじゃないのとすら思えた。
主人公が犯罪者ぎりぎりの線の上に立っている訳ですが
見るに留まる、関わらないというポリシーを掲げている割に
大いに関わりまくっている感じに始終違和感がありました。
ただ、最終話読んで
これやりたかったが為の布石だったのかな、と思えました。
全話の中で最終話がやはりずばぬけて面白かったし
犯人を主人公と思わせる描写によって
別の意味でハラハラドキドキしたし
主人公が犯人でなかった事に心から安堵した訳ですが
結局殺人者になってしまったので
ポリシーに沿って、そこは関わらないに留まって欲しかった。
結局もやもやが残るんだよね～。
やっぱ私はハッピーエンドが好きなもので。
物語の質が私には合いませんでした。
星は2つかな。。。
黒乙一はあんま好きじゃないや。