50歳の育児日記

うつ状態になり休職、復職
子供の誕生、Uターン・・
50代を目前に授かった子供の育児を中心に日々の暮らしを綴ります

家族の協力 見守る側から

2012年03月06日 | 休職の日々
私の身近な人がうつ病ではないかと気がつくまで、1年近くかかりました。
やる気がなくなり、家では寝てばかり。笑わないどころか、会話さえ成立しませんでした。


「私に何か問題があるのか?」
「何事も前向きに考えればいいのに」
「何でそんなにマイナス思考なんだ」



病気に気がつくまで、自分を責め、病気の人を責めました(口にすることはありませんでしたが)。
気がついたきっかけが何だったか覚えていませんでしたが、本を買って病気を理解することから始めました。書名は忘れてしまいましたが、薄い読みやすい本で、スーっと入ってくる本でした。


「うつ病は、自分を守るために外的な刺激を遮断する病気である」



たしかそんな内容だったと思います。攻撃されれば防衛する、人間の本能ですよね。
うつ病になった人は、自分を壊すと思われることを避け、反応せず感情を出さなくなるんだとか。


そして、「うつ病は重症化すれば致死率100%の病気である」


恐ろしい病気です。現在最凶の病気のひとつであるエボラ出血熱の類でも、そんなに致死率は高くないですよね。


治療は必要と思ったので、あなたはうつ病かもしれないから、この本を読んで病気を理解しよう、診察をうけようといっても、受け入れられることはありませんでした。
本人は、まさか自分がそんな病気のわけがない、と思っていて、診断された後も受け入れられなかったらしいです。


なので、ひたすら見守ることに徹しました
積極的に関与しない、怒らない、でも常に様子は見ている、自殺を臭わすような言動に注意する。
言葉にするとこれだけのことですが、やり続けることは、とても大変でした


話しかけても反応しない、何を考えているかわからない人と接しているのは、思った以上に辛かったです。
でも病気なんだから仕方ない、良くなるまで(正確には元に戻るまで)何年も時間がかかるんだから、と思ってしのぎました。
私の身近な人はおかしいなと感じてから、回復するまで4、5年くらいかかりました。


今度は、私が(もっと軽い症状のように思えますが)似たような状態になるとは。
でも、見守り続けている時期に、私自信もちょっとおかしいかなと思える変化が出ていたことを自覚していました。多分そうかもしれない、でもコントロールできている、大丈夫、と。
うつ病の場合は、完治ではなく、寛解というのだそうです。
「問題がない程度の状態が続く」ということのようです。
私もおかしくなり始めていた自分をごまかして、そう過信していたのかもしれません。
そして、いろいろなことをきっかけに再発したような気がします。


見守る側は、気長に構えるしかないようです。
でも、うつは感染します。見守る側の心身の健康に注意しなければと思います。

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