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犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

いも事件ふたたび。

2015年10月24日 | おせわがかり日誌


こんちゃんの病院の日

きっと長丁場になるだろうし、

こんちゃんだけを連れて出かけたら、

ねちねちの人がやきもちを焼くに違いない。

そう踏んで、ねちねちの人は、

大好きなおばあちゃんとたろうちゃんちに預けていった。


「うわーいうわーい」


と喜んで出かけて行ったから、

ストレスフリーだったはずなのに、

こんちゃんの診察が終わって、オレコを迎えに行き、

ふたりを連れて自宅に戻り、また会社に戻ったのだが、

出かけるときに、ねちねちの人の顔を見たら、

ふくれっつらの、白めがちであった。

その白目がちの目は、こちらをちら見しながら、


「なんでおれこまたおうちにもどってきたわのよー」

「なんでおかーさんおしごといくわのよー」

「らったらおばあちゃんちにいたかったわのよー」


と言っていた。

だからまあ、ある程度の覚悟はしていたわけだ。





大急ぎで仕事を済ませて、買い物をし、家に帰ると、

オレコはしっぽをぶんぶん振ってお出迎え。

こんちゃんは疲れたんだろうなあ、こちらが声をかけるまで、

枕にからだを預けて、ぐっすりと眠っていた。

犬たちの確認をして、室内の確認。

こんちゃんは吐いていないようだし、

さて、オレコは何かやったかな?覚悟して確認すると、

あれ?していると思ったいたずら、していない。

なんだ。いい子じゃなーい。

お利口だったね~、なでなで。




夕飯のしたく。

昨日思いがけず、こんちゃんの体の具合が悪いことを知り、

にわか知識だが、あれこれ調べて、食事も工夫しようと思い、

低タンパク質、低ミネラルのものがよいらしいので、

鳥軟骨(やげん)とさつまいもと白米ののおかゆを作った。

さつまいもは小ぶりの6本入りを買い、薄く切って使った。

オレコはいつも通り、胸肉と砂肝(高たんぱく低カロリー)に白米のおかゆ。

さつまいもは太るからと躊躇していたのだけれど、あの子は鼻がきくから、

こんちゃんのおかゆに入れて、おれこにはナシ、って知ったら・・・。

あの大きなおめめから大粒の涙をはらはら流して悲しむ(やっかむ)に違いないので、

「しょうがないかー」といいながら、大好きなさつまいもを(少し)入れてあげた。

それがいけなかったのだろうか。



ごはんの支度が終わり、いつもどおり先にオレコの散歩、

足を洗ってごはんを食べさせ、次にこんちゃんと散歩に行く。

お散歩の時間は少し短めにし、疲れてはあはあ言わなくて済むようにする。

かわりに(ふむりすぎて咳が出ない程度に)好きなだけふむらせる。

そうして家に戻って、こんの足を洗い、ごはんをあげて、

「オレコただいま。いい子にしてた?」

と頭をなでようとしたら、目が泳いでいる。

「?」

いつまでも天井を見つめている。

「!」

振り返って和室の布団を見たら、

「あ!」

さつまいも畑になっていた。



野菜入れの中には、たまねぎ、かぼちゃ、じゃがいもが入っている。

オレコは以前に「里いも事件」起こしたこともあって、

野菜入れには気を付けていたのだが、それからいたずらをしなかったし、

してもティッシュを破壊するとか、そちら方面だったので、油断していた。

でもほんとは少し躊躇していたのだ。

「ここに入れて大丈夫かな。なんたってさつまいもだからな」

いやだけどもうオレコはもういも事件なんて起こさないだろう。

あれだけ反省していたのだし。大丈夫だよ、きっと。



・・・大丈夫じゃありませんでした。



ソファにねそべり、



「おれこ、きょう、おふとんいかなかったもの」




という芝居にふけるお嬢さんの鼻面に、畑からとれたてのさつまいもを置いてみた。




「・・・これどうしたのかなあ」




いもから顔をそむけるオレコ。




犬も狸根入りをするんですね。



この状況でも「わたししらないねむい」という立派さ。



その角に鼻をうずめて、かくれているつもりなのか、オレコよ。




もしかしたら、こんちゃんだけお母さんとどこかへ行った、という、高度なやきもちを焼いていたのかもしれないけども、

私としては、その、コントロールできたであろうやきもちに乗っかって、さつまいものあまい誘惑に勝てなかったんだと考えています。

こんちゃんのことでいろいろあった日だっていうのに、やっぱり我が家は最終的にはおかしなことが起きる運命なんですね。