なんでだったか忘れたけども、
ほかのかぞくがくつろいでいるときに、
わたしが台所に立って忙しくしていたら、
右へ左へついてくるもふもふのたわし柴。
用事や要望があると、わたしのふくらはぎのあたりを、
ぬれた黒い鼻で押して、知らせてくるんだけど、
このときもしきりに押してきた。
なんだろうな、かまってほしいのかな、
忙しいんだけどな~、なんて思いながら、
こんちゃんの全身マッサージをしたらば、
ほんとは別の要件だったようなんだけど、
なんだか気持ちよくなっちゃって、うっとり。
おめめをとじてもっともっとーな表情をして・・・
ぷすぅ~
・・・おや?
家族がみんなこっちを見てる。
ひとりだけ目を閉じてうっとりしてる。
こんちゃんのおならはとってもかわいい。
おなら袋にはいつも黄色いおならが入っていて、
「もう~。押したから出たんじゃよ~」
といいながら、ぷすぅ~、ぷう~、と出てくる。
おならもこんちゃん本人にそっくりだ。
かわいくて、やさしくて、くさい。
とても理想的なおならだ。
そして出ちゃっても本人はまったく気にしない。
外だろうと、家だろうと、おかまいなしである。
おれこのおならは勢いがあるというか、
スタッカート刻むような「ぷっぷっぷ」という音。
でもたまにしか出ない。
そして出ちゃうと本人はとっても恥ずかしそうにする。
女の子だからなのか、
おならが恥ずかしいものだと思っているからか、
そのあたりははっきりしない。
実家の猫たちのおならは「プスッ」というのが多かった。
ぷー、というのは聞いたことがない。
したのかもしれないけども。
にんげん(おとな)のおならは嫌だけど、
犬や猫や小さいにんげんのおならはかわいくて、楽しいなあ。
たまにしてくれると、なごむなあ~。