紅葉が散ってしまったら、この先3か月は、冬の景色。
空がよく見えるけど、もう、緑の葉が、懐かしい。
今年はまだ終わっていないのに、はやく、
新しい春がやってこないかな、という気持ち。
冬鳥たちに会うのだけが楽しみな、冬。
神社の森では、カラスやオナガがいたずらし、時々、
ドサドサドサー、という感じで、たくさんの落ち葉が、
ものすごく高いところから、勢いよく、落ちてくる。
何かに似ているな、と思ったら、そうだ。
枝に積もった雪が、その重さに耐えかねて、
ズササササーと落ちる、あれだ。
今も、ヒヨドリが威張ってるので、カラスが怒って、
一番高い木のてっぺんに、乱暴につかまって、
ブンブンと揺さぶり、枯葉を蹴散らしているらしい。
気の強いヒヨドリはそんなことは一切介さず、
ふーんだ!とでもいいながら、
ひょ~い、ひょ~い、と、泳ぐように飛んで、
荒ぶるカラスから離れていく。
オナガの縄張りを乱暴に横切って、怒らせる。
ただでさえやかましいオナガ貴族が、
ギィーギィー、と、騒ぎ出す。
自然の中も、街中も、冬の景色はさびしい。
でも、鳥たちは、騒がしい。
もうそろそろ、コゲラ夫妻がやってきて、
ケヤキの幹を突く音が、鳴り響くのだろう。
カワラヒワが、ひわひわひわひわ、よろこびのうたを歌ってる。
ツツピー、ツツピー、と、シジュウカラも胸を張る。
すずめが負けるものか、と、ジュジュジュジュッ。
羽がふっくらふくらんで、ジャケット着てるみたい。
境内ではキジバトとドバトが小競り合い。
散歩の犬に蹴散らされ、バタバタと羽ばたく。
駐車場では世話好きなハクセキレイが、
気の短いヒヨドリをからかっている。
ああ、冬は野鳥が忙しい。
水鳥たちの様子も、見に行かないとなあ。