
「しゅんみん、あかずきんちゃん」
あったかくなってきたので、布団内容を真冬仕様から春仕様に替えた。
肩がこっちゃうし、暑くて目が覚めちゃう。無駄に寝汗もかくし。

「うー、わん、わん」
なわけで、久し振りに布団を干した。
原発事故からこっち、ほとんど外で布団を干さない。
今年の花粉には、ものすごい、たっくさん、放射性物質が入ってるという話だし。
花粉症ではないのに、なんだか損した気分だ。
東京都知事のあの人は花粉症で、花粉のせいだけで奥多摩の森林を伐採してしまえ!とかいってたけど、
放射性物質入りの花粉についてはノーコメントなのか。原発推進派のようだからなあ。

「おさんぽのあとはー、よくねむります」
しばらく大丈夫だったのに、ここのところ毎日散歩するようになってから、
また、けいれんや、ヘンな咳が出るようになってしまった。寝てるとき、ぴくぴくしてるし。
外から戻るとき、おふろで足を洗うのだけど、そのとき一緒に、鼻や口なども洗うようにしてる。
だって、犬はあちこちくんくんにおいをかぐし、地面に近いところに顔を持ってくでしょう。
人間よりずっと放射性物質を吸い込んでると思うし、付着してると思うから。
ああ、もしあるのなら、犬ねこ用マスクをつけて歩きたいわ。
伐採が続く神社の森で、三匹の模様とりどりの猫が、枯れ葉だまりの中にいて、切なくなった。
・・・引っ越しの相談かしら。
この日はあったかくて、あちこちで猫を見かけたのだけど、
飼い猫も、のらねこさんたちにも、マスク、つけてもらいたいな、と思った。
というより、放射性物質が飛び交う空間なんて、いやだと思った。
そうじゃない空間に戻りたいと、心から思った。
チェルノブイリでは汚染地域に人を戻し、安全を確認しながら暮らしてるけど、
いそのさんちと、いささか先生のおうちが隣あっていて、
いそのさんちはオッケーだけど、いささか先生のおうちはだめで、
数年かけてよくなる場合もあるけど、去年は大丈夫で今年はだめ、っていうような数値の出方をするそうだ。
だから広い農地の作物の場合、食品もサンプル検査じゃ、危ないわけなんだよな。
そういうのを忘れないようにして生きていくのは大変なんだよな。
ロシアでは正確な数字を把握した上での生活してるけど、日本はそうじゃないんだもん。
復興のためにも、正確な数値を把握できるようするべきだ。
安全なんだったら、何もいうことはないんだから。