くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

功名が辻  第36話

2006-09-11 18:01:09 | 功名が辻

いきなり後継者問題。候補者は、

羽柴秀次(秀吉の甥)、羽柴秀俊(寧々の甥)、宇喜多秀家(有力大名からの養子)

鶴松の死は秀吉を狂わせたと。

                

鶴松の葬儀。

近しいものだけのひっそりしたものだったせいか、秀吉の狂い方が凄くて

度肝を抜かれました。涙よだれ、はなみずを出し放題。そしていきなりゆっていた

ちょんまげを切ってしまいました。これを見ていた諸大名も次々と切ってしまいます。

一豊も、その場の雰囲気に呑まれて切りました。

こういうのも洗脳っていうかしら。何か催眠術でもかけられたみたいでした。


三成達は鶴松が死んだのは寧々のせいだと言いふらしてるようです。

 実の母のように看病したのを皆は知っているのに、寧々は無念です。

これからは秀次が跡取りだから、その宿老の一豊にはしっかりと頼むと

千代に訴える寧々。思わず傾いでしまう千代です。


茶々は鶴松を殺したのは北政所だと言いますが、大蔵卿の局がたしなめます。

そしてもう一度秀吉の子を産むように言われてしまいました。

やはりそれは嫌なようで「三成」と呟いてしまいます。しかし、三成を頼ることさえも

いけないと言われていました。茶々にとって一番の心のよりどころは三成ですね?

しかし三成の心はどこにあるのでしょうか?未だにわかりません。

 

秀吉のもとにはこの前切ったまげがたんまりと盛られています。

これを満足気に見つめた後、秀吉は明国へ出兵するというのです。

寧々は止めようと必死ですがもちろん聞く耳を持っていません。


一豊は唐入りを聞いて自らも駆けつけると千代に言います。今は掛川の普請で

手一杯だが終わったら行くつもりだと千代に言います。そういえば家康も行くはず

だと千代に話していました。しかし、千代の顔はええ??と疑問符いっぱい。

家康が行くなんて信じられません。まるでこの時とばかり家康のシーンを映します。

もちろん、家康は、酒を飲みながら、秀吉のことをバカにしきっています。

唐入りなどするはずがないのです。彼の身上はただ待つだけ。待ち続けていれば

いまに転がってくるものがあることを知っているようです。

江戸の築城もあるし、無益な戦いに大事な兵と金銀を使うは愚か者の証よ。

しまいには淀に生気も分別も抜かれたと笑います。

その断りの手紙を読むのは寧々。

秀吉は家康と寿命の争いであることを悟っているのですね。

それなら、秀次を関白としてはどうかと勧める寧々です。

こうして秀吉は秀次に関白を譲り、自らは太閤となります。

   諸国の動きに目をこらし、兵糧武具の備えを怠らないように、

   えこひいきなく政は公平に行え。

   朝廷とはねんごろにしよくご奉公せよ。

   茶の湯、鷹狩りはよいが女狂いは秀吉を真似てはならぬ。

こうして秀吉は茶々を従えて九州の名護屋城に出陣。

居残りとなった一豊は掛川を康豊に頼み、

自らは秀次の聚楽第に仕えることになりました。


秀次のところに家康が参るのはすぐです。名護屋にいる秀吉のところにいくので

挨拶にきたという家康は秀次を褒め称えます。

学問に興味あるのかと聞かれ、武道と学問の両立こそが正しいという家康に

秀次は満足そうです。家康は口もうまいんだね~~。

これを鵜呑みにするのはまずいのでは??

でも嬉しくなったからなのか秀次は千代に源氏物語の写しをあげていました。

千代はこういう読み物が好きでしょうね。


一豊の庭先では家臣が槍の練習。拾も新一郎のもとで一緒に行ってるのが

面白いです。しかし一豊の姿が見えません・・なんと奥のへやで書物に囲まれ

ひっそりと読んでいるのです。一豊・・進歩したわね・・うるうる・・でも全身から

飽きてる気配を感じます(苦笑)

これからは槍一つでは功名は果たせないという千代です。

槍ではなくて何だと聞く一豊ですが、千代は、世の動き、人の心の動きを解くことが

大事だといいます。苦手だと背をむけますが千代は一豊ならできると必死です。


朝鮮出兵の初戦に勝ったという報告で秀吉が舞い上がっていますが、一堂は

しらけ気味なのに秀吉一人。先を見越してないのは秀吉だけでしょうか?

家康も嫌そうな顔してましたし、茶々に到っては退屈だから淀城に帰りたいと

三成の仕事場に現れて甘えています。

ええ??ここは名護屋。ちょっとそこには秀吉がいるのに・・茶々ったら大胆です。

三成は文字を書いていたのですが、背に張り付いてくる淀君を遮るでもないし

かといって迎えるわけでもない、どっちつかずの態度に変わりません。

しかし人に気付かれるのはまずいと戻ってくれるように言いました。

茶々は、今一度、秀吉の子を産むと言っています。

びっくりしたのは三成。


大坂城ではなかが病に臥しています。朝鮮出兵を止めるようにいう母心。

寧々は秀吉が朝鮮出兵するのは鶴松が亡くなったために狂ったという芝居だと

説明しています。戦をすることで諸大名たちのつながりを強固としたいためだと

いう説明をなかは無言で聞いています。自らの出自を恥じている秀吉に

庭のなすびを食べさせたい。そうすることで自分の原点を考えることができるはず。

なかの死に九州から駆けつけた秀吉は、母の遺言通りナスを食べます。

苦いのでは??ぼろぼろ落としていましたけど。

それにしても秀吉の身内が次々となくなり、ますます心細い秀吉です。


千代が拾の着物を縫い終わったころに六平太がやってきて、弾を言づてます。

10年ぶり。そんなになるのね。

明の国に渡っていたという六平太。

秀吉は負ける!

明が本気を出したら秀吉の軍など一ひねり。

一豊は留守番でよかった。よいか豊臣がいつまでも続くと思うな。

千代、これからの戦いは目に見えぬ戦いだ。人の思惑駆け引きで動くようになる。

怪我をした手が痛々しいがこれからどうするのか聞いても答えませんでした。


こんな秀吉に朗報です。

茶々が再び身ごもった!!

覚えがあるのか?合点だと手を叩いていましたけど・・。

一度捨ててその子を拾い、名を「拾」とせよ。

大喜びでした。

知らせがあったばかりなのにもう生まれてしまいましたね。

秀次がお祝いにはせ参じましたが秀吉は複雑そう。

跡継ぎの問題がまた勃発してしまいましたね。


一豊が関白からの言伝だと・・茶々の子拾の「産着を縫ってほしい」

急に難しい顔つきになりました。

秀次の立場がわかってしまった二人です。

                    

混沌としてしまいました。

秀次の立場がないですね。

秀吉はあまりにも端正な秀次が苦手??

ってドラマの中だけの話ですが・・

茶々も捨て身で二人目を生んでしまいました。

やはり、子を産むということはこの時代の権力をもつことにつながるんですね。


一豊が書物を読む姿がものすごくおかしかった。

背中に哀愁が漂っていました。

千代が教育ママのように一生懸命に諭していましたけど

出来の悪い息子を持った母みたいで微笑をさそいますね

 

六兵太はどこにいくのでしょうか?

小りんは登場しませんでした・・残念。

セーラー服のほうで忙しいか・・。



29 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
功名が辻に… (トールギス)
2006-09-11 19:00:32
>セーラー服のほうで忙しいか・・。



火縄銃持って登場して欲しいですね。

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こんばんは。 (くみ)
2006-09-11 19:45:07
私は三成と茶々さまはプラトニックで、茶々さまが本心を打ち明けることの相手ということで「共犯者」のにおいもするような関係だと見ています。

三成が関が原を戦いをおこすのに茶々さまがどう絡んでくるか楽しみです、が、その前に大修羅場がやってきますね。

こわいです。
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こんばんは♪ (あむろ)
2006-09-11 19:51:08
こんばんは♪



六平太の話を神妙に聞いている千代が面白かったです。

さっきまでは一豊にお説教していたのに(笑)





秀次のこれから…来週は謀反の疑いをかけられてしまうのですね(悲)
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ここ? (リンネ)
2006-09-11 20:20:09
新しいところは、ここですか?
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*** (リンネ)
2006-09-11 20:40:10
はい
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こんばんは。 (もちきち)
2006-09-11 22:11:37
名護屋での淀と三成の密会、ドキドキしましたね~。



>知らせがあったばかりなのにもう生まれてしまいましたね。

ここは私も「早っっ!!」と突っ込みました。

展開が早すぎて、時間の感覚がいまひとつつかめません。
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こんばんは (ikasama4)
2006-09-11 22:26:57
秀次は自分の甥ですから身内ではあるものの

秀吉はあまりにも自分の血を引く人間にこだわりすぎたのでしょうね。



また秀次は殺生関白の仇名があるくらいの人ですが

このドラマではその一面は描かないようです。



おそらくは一豊のような真っ直ぐで心優しい素直な人物像にしたかったのだと

思いますね。



それに歴史は勝者が敗者を悪く書く事が往々にしてありますからね。



>小りんは登場しませんでした・・残念。

>セーラー服のほうで忙しいか・・。

意外と飛び込みで疲れたりして(苦笑)
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こんばんは! (りっきー)
2006-09-11 22:27:42
かりんさん、こんばんは!

先程は色々とありがとうございます☆

あの雰囲気は、何度行っても慣れませんね・・・^^;

今回は秀吉の悲哀と、家康の野心とが見事に対比して

いましたね。

これからの二人の駆け引きに注目したいところです。



それから、小りん。。。やはり機関銃が離せないんでしょうね。。。

主題歌も歌うとの事。

あの薬師丸ひろ子の名セリフの「カ・イ・カ・ン☆」って、言うんでしょうか??

ちょっと気になっていますね。。。^^;
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こんばんは~! (さくらこ)
2006-09-11 22:34:48
淀殿がまたしても男児を産むあたりは凄いですね。

事実は小説より奇成り!と思ってしまいました。

あそこで女児が生まれたら、歴史はころっと変わっているはず。

秀次の運命なんかもう、すっかり変わっているんでしょうね。

家康は怖いですね。

言葉にいつも裏があるようで。

秀吉の孤独感もよく分かりました。

やはりあまり出世しない方が人は幸せなのかも。

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Unknown (「感動創造」)
2006-09-11 23:46:12
こんばんは!



しかし再度、子を授かるとは!



秀吉は心当たりがあると言ってましたが

57歳ですからねぇ・・・



どうだったんでしょうか!(笑)
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