くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

功名が辻 最終話

2006-12-11 13:52:03 | 功名が辻

徳川って聞いただけでかしこみ、一歩引き下がるような気がするんですけど

カミまくる秀忠ってこんな面白キャラだったのでしょうか?

最終回の重々しさが吹っ飛んだ瞬間でした。

                        

先週一豊が昏倒したところで終わりました。脳卒中ですね。

左手が動かないと言ってました。血圧の関係は怖いです。

今でも倒れてしまったあとのリハビリなど相当な訓練がありますが、根本から

治すことはできない病気です。一豊も動けない悔しさで表に出たがらないようです。

そこに吟さんの次男坊がやってきます。子供のころのお玉をいじめた子でした。

あの時は吟さんの奥さんがなくなったばかりで幼子の気持ちの行き場も困って

いたのでした。それが大きくなり医師となって一豊の病気を診るというのです。

全くすごいことです。千代が一豊の手になるとふざけている時にやってきました。

そして診ていうのですがやはり治ることはないものの訓練が必要だということ。

そして今度倒れたら危ないということ。薬を処方していました。この頃でもちゃんと

それなりの薬が用意できるのが素晴らしいです。

  医者は治ろうとする病人の手助けはできるが治すのは本人だけ、

  寿命はご自分でお守りください。

Dr.コトーでも同じようなことを聞いたばかり。病というのは昔も今も変わらないのね。


大坂城では家康の孫千姫と秀頼の婚儀が行われていました。この婚儀には一豊も

病をおして警護にあたったそうです。無理して大丈夫でしょうか?

子供のままごとみたいな婚儀でしたが、こういうのは歴史では重要なんでしょうね。

寧々は気に入らなかったようですが、千姫が徳川と豊臣を結んだのだから天下は収

まるのではという千代に寧々はまだ分からないといいます。だから、一豊には山内家

のためにもこの世を見届けるまで元気でいるようにと力づけていました。

 

土佐の一豊のところにかつての同僚、堀尾がやってきます。中村の息子一忠から

兵を貸してくれと言ってきてるというのです。中村家のお家騒動。千代は山内は

家を守るために血を流して土佐を平定したばかりであり、徳川の御世になった今、

そのようなことをしたらつぶされるのは必定だと、一豊を惑わせないでほしいと

力説していました。その剣幕に驚いてすまぬと帰っていった堀尾でしたが、結局兵を

貸したとのことで、許可なく出したそれが徳川の怒りにふれたのか両家は取り潰され

てしまいました。兵を出さなかった山内は確かに存続していますから千代の判断は

見事でした。なぜ堀尾が兵を出してしまったのか・・それは功名という名の美名でも

自分の死後はどうなるかわからないのに確かに自分の心に残っているのは三人の

絆だけだったというのでした。その同期の結束、友情で家を断絶してしまったのは皮

肉です。


家康は征夷大将軍を秀忠に譲ることになりました。天下に実権は徳川であることを

知らしめるために。諸侯達の祝賀には秀頼は参賀しなかったということです。

みなみなみなみな・・よろしゅう・・あんまり噛むので家康も目がまんまる・・@@

その後、一豊は家康から康豊の息子忠義の嫁さんの口をもらうことになります。

松平定勝の娘阿姫を徳川家の養女にしたあとに山内家へと輿入れ。めでたい。

その後、家康はまだやらねばならぬことがある・・それを聞いた一豊は戦が収まる

とは思えないことを悟ります。土佐に帰り、一同を集め、忠義と阿姫の婚姻を江戸で

行うことを発表。そして豊臣と縁を切る事を宣言しました。今後何かのおりには迷わ

ず徳川につくようにと。それを告げたあと満足そうな顔をし一豊は再び倒れました。


2度目は危ないといわれていた通りになりました。部屋に千代と一豊はこもり最後の

ひと時をすごします。この一年間のドラマをもう一度復習したようでした。ほとんど忘

れていましたが、いや、初めのころは一豊も千代もかなり若いです。今の方がやはり

それなりに知恵が付いたという顔をしています。こうやって比較すると本当に役者な

んだということがよくわかりました。出会いのシーンが子役の女の子でしたが、あとで

千代に代わっていましたね。このシーン、いつか使うかと撮っておいたのでしょうか。

二人が仲良く昔を偲んでいる隣室では家臣や湘南や医者まで待っています。

医者は様子を見に行くと言うのも遮っていました。

   「のどがかわいた・・」

一豊が言うので水差しで飲ますのかと思ったら千代の口移しでした・・

しかしこれが死に水となったのです・・ 一豊、61歳でした。

千代はその日のうちに髪をおろし見性院と名乗りました。

そして京に隠居所をもちここで生活したようです。


久しぶりに高台院に会った千代は、土佐の康豊にむけて世の動きをしたためた

手紙を送っているといいます。寧々は大阪には豊臣が残した金銀があるので大阪が

牢人を雇い手を結ぶことを家康は恐れているという話を千代にします。家康は京の

大仏を再建するようにと手紙を出していますが淀は一笑に付して金銀を使った豪華

な大仏を作るといってました。しかし、淀が前田に手紙を出し、自分の力になるように

という策も全て家康には筒抜け。さっさと秀頼を挨拶にこさせないと武力にものを言

わせると警告していました。そしてそれを高台院にもだすところが抜け目がありませ

ん。つまり千代にやらせろということなんでしょう。まあその通りになりましたけど。

千代はさっそく淀のところ参り、秀頼を家康に挨拶に行かせました。ですがこれが

なかなか立派に成長しており却って家康の嫉妬を煽ったそうです。もしも秀忠のよう

であれば与し易いと思ったのかどうかはわかりませんが、確かにかっこよかった^^


それから3年。いとやとしも未亡人となり千代と3人でしみじみ思い出話です。

家康が大坂城の淀を囲む。大戦が始まるとの予感がしています。

そして大阪冬の陣、夏の陣と戦いが繰り広げられました。いよいよ大坂城の最後。

淀は死なぬと言いますが秀頼は堂々と死んで行くと言うのです。抵抗している間に

家臣に刺されてしまった淀です。そして大坂城は爆破。ついに豊臣家は滅びました。


ほどなくして家康も75歳で生涯を閉じました。子供たちが父上と泣くのが印象的

でした。自分の死後、秀頼を生かしておけないと豊臣を滅ぼした後でしたから

多少は満足をしたでしょうか。


千代は乱世の世を一豊に代わり見届けたということで、これからは戦で命を落とした

者たちの魂を慰める旅にでると一豊の霊に誓っていました。これまでと思ったら

迎えにきてほしい・・そんな祈りとともに。そして歩き出す千代。河原に座る千代は

初めて会ったときの一豊を思い出しています。幼い千代はいつのまにか大人の千代

変わっていました。若々しい二人です。そんな思い出をもちながらゆっくりと砂浜を

歩く千代。いつしか千代は若い姿にかわり現れた一豊も若い姿。

おんぶをしてくれています。

一豊が千代を迎えに来たのでした・・・


ナレーションが「今も人の世は戦いを尽きる事はない」と語るのが納得してしまうの

です。千代と一豊が願った平和の世はいつ訪れるのでしょうか・・・。

                          

とうとう最終回を迎えてしまいました。

皆さん、一年間本当にお疲れ様でした。

何しろ歴史の事はさっぱり、一度二度聞いただけでは意味もさっぱりというくらいの

大変なことばかりのレビューでした。

でも分からないことを感想に書くと皆さんに教えてもらえたのがすごく勉強になり

また嬉しく思ったものでした。それが、今週はパスしようと思いながらも結局は遅くな

ってもUPする原動力にもなったものです。

大河ファンの皆さんは本当にすばらしいパワーを持っていらっしゃいました。

TBやコメントで交流してくださった皆さん、毎週読みに来てくださった皆さん、

一年間、本当にありがとうございました。



24 コメント

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ありがとうでした☆ (bluestar1719)
2006-12-11 16:49:13
ども☆bluestar1719です。

あのやんちゃだった徳次郎が
立派な薬師になって戻ってき
たのでびっくりしました。

末期の水の口移し。いいシーン。
戦乱を駆け抜けた一豊の最期は
千代の腕の中で静かに逝く・・。
ここで終わりがよかったが、
戦乱の終わりを「見届ける」の
が必要だったのかな。

1年間、有難うございました!

http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200612100001/58a4d/

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こんにちは♪ (ミチ)
2006-12-11 17:17:35
かりんさん、一年間お疲れ様でした。
大河感想を通じて知り合えたこととても嬉しく思っています。
大河のお仲間は一年間の長きに渡ってお付き合いがあるのでなんとなく名残惜しい気がします。
今後ともよろしくお願いいたします。
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お疲れ様でした~♪ (りっきー)
2006-12-11 17:53:27
かりんさん、こんちは!
ついに完走の日を迎えてしまいましたね~。
1年間、お疲れ様でした!

最後はこの大河らしい、心温まるラストで終わりましたね☆
今までの大河の中でも、本当に印象の残る今年の大河でした!

今年1年間、色々とありがとうございました!
来年は・・・早々から色々とバタバタしそうな感じですが、これからもぜひぜひよろしくお願いします!

1年間、本当にお疲れ様でした!
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ありがとうございました! (てれすどん2号)
2006-12-11 18:00:30
長きにわたりTBコメントありがとうございました。連載が苦しい時期がありましたが、それ以上にレビューしてみなさんと意見交換することに、精神を支えられていた気がします。僕には一豊における千代のような大切な人はいませんが、そういうことを純粋に望ませてくれた大河でした。またこれからもよろしくお願いします。
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こんばんはです (ikasama4)
2006-12-11 20:15:42
そして、お疲れ様でした。

最後の演出はキレイでした。
二人の出会いを撮り直しているとは。
ちょっとヤラれました(笑)

>千代と一豊が願った平和の世はいつ訪れるのでしょうか・・・。
これこそ永遠の宿題なのかもしれませんね。

今後もよろしくお願い致します。
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お疲れ様でした! (もちきち)
2006-12-11 21:55:08
かりんさん、こんばんは。
いつもかりんさんの丁寧なレビューを読んで、
自分が見落としていた箇所を補わせてもらってました。
仲間千代にわらじをはかせるシーン、ローカル
ニュースで既に知っていたのですが、ドラマで
見ると感慨深いものがありました。
一年間、お疲れ様でした。
トラバ&コメントなどありがとうございました☆
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Unknown (「感動創造」)
2006-12-12 00:16:23
こんばんは

これまで本当にお世話になりました。

こちらこそありがとうございました!!!!
そしてお疲れ様でした。

泣ける最終回でしたね。

大河は終わりですが、今後ともどうぞ宜しくお願いします!!
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お疲れ様♪ (くう)
2006-12-12 15:40:27
良い最終回だったなぁ、と思いました。
「功名が辻」の中で一番泣いたかもしれない。
今まで、色々と不満もあったけどね、全部忘れちゃうような
最終回だったわ。

かりんさんとは、他のドラマでもいくらでもお付き合いできる私は幸せ者♪
まだ、年のご挨拶には早すぎますわね。
とりあえず、今後もよろしく♪
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京都に死す。 (キッド)
2006-12-12 16:17:32
かりん様、お疲れ様ー。
千代がどこで天寿を全うしたのか。
どうも京都みたいなのですが、
定かではありません。
最終回はおよそ15年を一息に駆けていったので
眩暈がしました。
キッドは年末ちょっと予想外に
忙しくて恒例の「たっ恋」かりん様コメ会議室も
開けずに妄想がつのるばかりです。
どうかお許しください。
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TBありがとうございます。 (ねねむ唐象)
2006-12-12 20:09:42
TBありがとうございます。最終回までおつきあい感謝です。来期はどうしますか?
>抵抗している間に家臣に刺されてしまった淀です。そして大坂城は爆破。ついに豊臣家は滅びました。
 真相は本当にこうだったのではないかと思いました。

途中参加でしたが本当にありがとうございました。今後も何かの記事でよろしく。
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