くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

功名が辻 第46話 

2006-11-20 13:48:55 | 功名が辻

一領具足とは政には関わらず、普段は農民として田畑を耕し、ひとたび召集が

かかると具足を携えて集合する軍事専門の家臣団で体も大きく屈強な者が

多かったということです。長宗我部盛親の家臣団のその忠誠心の深さといったら

一豊の入る隙があるでしょうか?非常に苦労しそうな土佐の土地柄です。

                        

侍女達は土佐の国が心配のようです。どこから聞いたのか鬼のような男がいて

70尺もあるような魚がいると言い出します。そんな侍女達を千代は鰹がおいしい

土地だと言いくるめました。千代らしい健康な発想ですね(笑)

 

朝食の時、一豊は長宗我部盛親が徳川に侘びを入れたので死罪ではなく牢人と

なったと言います。千代は複雑です。三成か家康かと迷い、家康を選んだという一豊

ですが、何がそこで違ったのか。本人は器量だというのですから。豊臣で引き出して

もらえなかった自分を家康が見出してくれたから運が向いてきたというのです。

土佐20万石などと習字をしていた一豊ですが、よほど嬉しかったのですね~~^^

そんな一豊は千代はどこかうざいと思ってたのか珍しくグチを言ってます。

高台院は千代を一笑に付したかと思うと男なんて皆同じだと笑うのみ。

そしてグチを言うくらいなら一豊から離れて自分のもとにきてくれてもいいなどと

言うのです。千代も思わずの反応でしたね。びっくりしてすぐに一豊のもとを離れる

わけにはいかないって即答してましたもの。 ならばどんなことがあろうと一豊の

側にいてやりなさいというのでした。二つ返事の千代ですね。


一豊は土佐に対して心配です。なかなか進まない土佐入りですが、直政に相談する

のが一豊らしい。そしていちいち答えてくれるのも見ものです。

ところで盛親家臣残党ですがすなんりと受け入れられるわけがないので、まず康豊

を派遣してみよとの助言を受けていました。。


高台院のもとに淀が現れます。

関が原の闘いは豊臣の家臣同士の争いごとだという淀に対して、三成に家康弾劾状を

許したのは淀だから秀頼の今後は保証されないであろうという高台院です。

  流れに抗ってはならぬ。抗ったら第二第三の三成を生み、戦は続き、

  秀頼の命とてどうなるかわからぬ。

素直に耳を貸せない淀は高台院はすでに豊臣の人間ではないと断言し、

徳川に天下はやらないと振り向きざまに言いました。

考え込む高台院です。


康豊が土佐に向かいましたが、その海岸線にはずらりと一領具足が闘う決意で

並んでいます。巨大メガホンで叫ぶ康豊。こんな大きなメガホンがあったなんて

驚くばかりです。天下は収まったこと。盛親は既に牢人の身。待っていても帰ること

はないこと。そして一豊がこれからは土佐の国主となることを宣言しています。

もしも抗うなら盛親の命も危うくなることも付け加えていました。

しかし反抗的な彼らは康豊に銃を一撃してきました。慌てて沖に戻ります。

夜になるとさらに海岸線は松明の明かりが点されています。

新一郎に康豊は一豊から授けられている命を出しました。浦戸に入り、盛親の重臣

達に、一領具足を差成敗させるというもの。さからえばすでに牢人の身である盛親の

命はなくなると脅すことでした。そして、盛親重臣は泣く泣く一領具足を斬るという闘

いになってしまいました。謝りながら斬るというのが見ていて胸が痛いシーンでした。


土佐から帰った康豊と家康を訪れます。家康は一豊を頼りにしていると早く土佐を平

定してくれと期待と喜びと親愛といっぺんにやってきたかのように頬を寄せていまし

た。心得ておりますとやっとのことで一豊は言いましたが正直びっくりなシーンでし

た。つか、家康がこんなに一豊に親愛の情を見せるなんて。その気があるのかと?

しかし、一豊は城のなかを帰る道すがら陰口を聞いてしまいます。土佐に発つことを

恐れおびえているというものです。それを聞いてしまった以上、一豊は一刻も早く土

佐に行くべきではないかと相談していました。康豊はまだ土佐は安心できないと言い

ますが、新一郎は国主が遅いと「おびえている」という噂が立つので早いほうがいい

と。正反対のことを言います。酒に潰れている一豊。千代はますます心配です。

そして気になる、盛親の重臣たちは国外に逃亡せよとのおふれを出したとのこと。

家康の厳命だと言う一豊。お召抱えにならないのはなぜ?ますます千代は複雑です。

なので、吟さんに意見してもらおうとしましたが、土佐の民と仲良くせよ・・ですか?

「何が正しく、何が間違いかは後の世の民にしかわからない」というのです。

さすがは吟さん、最もなことです。それは一豊だけではなく歴史全体にいえましょう。


雪の降る日、千代と一豊は高台院の元を訪れ、暇を告げました。

いずれ豊臣に会った時に家康の世を報告するという高台院です。

そして千代たちはおまいりです。そこに現れたのは六平太。

山内家にお召し抱えてほしいといいます。千代は六平太は毛利の間者でありながら

山内家を助けてきたことを一豊に言うのです。山内家の忠義を誓えますか?

六平太はいつもの弾丸を見せて涙ながらに尽くすと言いました。

「望月六平太、我に仕えよ。」一豊は六平太を召し抱えることを決意。

 

そしていよいよ土佐です。三つ葉柏の紋の旗は翻ることはなく商用の船として

入国したのでした。土佐を平定する有効手段もなく模索の日々。また浦戸城は古く

しかも狭く家臣を収容しきれないようでいい土地を探していました。

ようやく見つかった土地に城を建てるとほころぶころ、六平太が進言します。

  殿が土佐の国に入った以上何より新しい政の方針をうちださないとなりませぬ。

  まずは一領具足から侍の身分を取り上げます。

  不満があれば出て行くようにお触れをだし、農民と同じように年貢をとりたてる。

  この国は山内の国だと知らしめるためにも最初が肝心。

  そのためには長宗我部の政を一新せねばならない。

「相分かった。」家臣団がほおうーっと見ていました。

 

海を見ながら、「千代に貰った国だ。このような美しい国で戦はしたくない」

という一豊。そのすぐあとに、千代は銃弾に倒れました。

     「千代・・・」狼狽する一豊・・・

                       

一豊の実直で律儀で温かい雰囲気が損なわれるような、厳しい政策を発表すること

になりましたね。六平太の進言はうまくいったのでしょうか?

すぐに銃弾が飛んできたということからしても反発があったのでしょう。

しかし、この後どうなるのかとても気になります。


千代に関していうなら次回予告で海辺を走っていましたから、

軽い怪我だったのかのかもしれません。


今週、康豊が持っていたメガホンはあまりにも大きくてど肝を抜かれました。

この時代からこのようなものがあったのですね。大したものだわ。


そして今週の一番は、家康の頬ずりでしょうか?

こんな笑えるシーンがまだ残っていたとは^^



14 コメント

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こんにちは♪ (ミチ)
2006-11-20 17:43:41
家康の頬ずり、キモかったですね~(笑)
一豊もほとほと困っていました。
柄本さん不在の今、西田さんも怪演を始めたということでしょうか。
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ミチさん♪ (かりん)
2006-11-20 19:09:55
こんばんは!

やっぱりあの頬ずりは何か不思議な変な感触ですよね。二人の顔が並ぶとけっこう西田さんが大きいので驚きます。
なるほど柄本さんがいないのでお笑い担当を引き受けてくれたということですか?
残り少ないですしね・・。
土佐に行ってしまったら家康の出番はどうなのでしょうかね?
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こんばんは! (くみ)
2006-11-20 20:37:06
一領具足って『刀狩り』のとき、どうしてたんでしょうかね~。
あれって有りなんでしょうか?

もうわからんところだらけです。

いちばんわからんのは康豊のメガホン・・・。
家康の「な~お~ま~さ」エンドレス。
頬ずり・・・・一豊、犬??
よくかんがえれば(みなくても)あの頬ずりは56歳のおっさんと60ぐらいのおっさん同士。
キモいです。
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頬ずり… (もちきち)
2006-11-20 21:38:31
こんばんは。
あの家康の頬ずり、上川さんと西田さんの
顔の大きさの違いに爆笑してしまいました。
家康、その気があるにしても一豊もいい歳なのですから、
マニアックすぎですね。
来週は暗い展開になりそうで、今から心配です。
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くみさん♪ (かりん)
2006-11-20 22:19:32
こんばんは!

刀狩令って秀吉の時代ですよね。
強いて言えば前田サンが一生懸命に取り組んだと聞きますが、あんな遠い国に住んでる盛親のもとでは優遇されそうな気がするんですけど。どうなんでしょうか?
康豊のメガホンってマンガみたいでした^^
本当にあったのかな~って思ったくらいです。
でも使ったとしたら凄いですよね!

そして頬ずり・・あれは笑いましたね。
本当に面白かったですわ~~。
でも一豊の引いた顔が忘れられませんわ
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もちきちさん♪ (かりん)
2006-11-20 22:27:11
こんばんは!

>顔の大きさの違いに爆笑してしまいました

あははは・・言われてみると確かに西田さんは大きいかな?そんなに違いましたか?

なんであんな頬ずりのシーンを作ったのか不思議でしょうがないのですよ。
まもなく土佐入りで嫌でも現地で厳しくせざるを得ない一豊に父か兄かそのくらいの親愛を示したのでしょうかね?まさかその気とはね^^

ラスト前だというのに来週はきついのですか?
一豊、性格に合わないことをするので気の毒ですね。
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こんばんは (ikasama4)
2006-11-20 23:54:39
>一豊の実直で律儀で温かい雰囲気が損なわれるような、厳しい政策を発表すること
>になりましたね。六平太の進言はうまくいったのでしょうか?
寧々の言葉通り、高い地位が、政が人を変えてしまうようですね。
それは一豊も例外ではないようですね。

そんな一豊の変貌に千代との間に段々と溝ができているようです。
千代とこの土佐で穏やかに暮らしたい。
そのためには土佐での反乱を平定しなければならない。
そのために反乱者は排除する。

たとえ千代の願いに反する事になろうとも。
ちょっと悲しくなりますね。


>そして今週の一番は、家康の頬ずりでしょうか?
>こんな笑えるシーンがまだ残っていたとは^^
あれは勘弁願いたいです(;^∀^)
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Unknown (「感動創造」)
2006-11-21 22:54:08
こんばんはー!

いつもお世話になります。

さすがにみなさん、家康の頬すりすりは取り上げていますね(笑)

あれは笑えました!

まだまだ細かいところに笑いをちりばめてきますね~!

やるなぁ~!NHK!
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Unknown (りっきー)
2006-11-21 23:29:58
かりんさん、こんばんは!
土佐は確かに、カツオが美味しいですよね~☆
僕も大好きです!(←誰も聞いてませんよね。。。^^;)

家康の頬擦り、凄まじいシーンでしたね。。。
もし現代で、上司にあんな事をされたら・・・。
やはり『セクハラ』になるんでしょうか??^^;
個人的には・・・あまりされたくないなぁ・・・^^;

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吟のことば (劇団たぬき)
2006-11-21 23:43:08
こんばんは~
今回の「土佐二十万石」は、もう吟のセリフ
“何が良いことで何が悪いことかは、後の世の民にしか分からぬ事もございます”
これに尽きるのではないでしょうか??
一豊が得た「土佐」一国。
これを得るために行った弾圧統治。
これを現代のスタンダードでは“悪”と単純に断定できるけど、その当時はどうだったのか、ってことを考えると吟のことばには重みが感じられます。

『功名が辻』も残りわずかになってきましたね。
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