あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
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吹田カソリック教会

2006-09-07 00:31:54 | 写真で見る高村薫登場アイテム小事典

「幸田さん、あそこへ行ってみようか……」
モモは、フェンスの向こうの尖塔を指した。幸田は首を横に振った。あそこは遠い。絶対的に遠い。過去でも現在でもない、彼岸のように遠い、という気がした。
「……いつか、行こう」
モモは静かに、だが、しっかりとささやいた。「いつか、行こう……」
 (文庫版『黄金を抱いて翔べ』p271)

巨大なアサヒビールの工場の横をひたすら歩き、それと同距離の道もひたすら歩き、ついに到着、カソリック教会。(『黄金を抱いて翔べ』では、「カソリック」表記。実際は「カトリック」と表記されています)

『黄金~』信者(?)はもちろんのこと、幸田さんファン、モモさんファンは必ず訪れてみたい場所の筆頭に挙げる、カソリック教会。
「前に行ったもんね~」というあなた! 以下の写真をとくと見よ!

何と、改築されております。




レ、レ、レンガ~!? 以前の真っ白い建物は~!? (以前の教会の写真は、高村薫さんのファンの方のサイトで探してみてください。私、脱力と放心の二重奏で、リンク貼る気力ありません)
・・・しかし、電線が邪魔だいっ!




電話局の裏道へ出ると、教会の裏庭があった。柵はなく、緩い芝生の斜面があり、それを降りて礼拝堂へ回った。 (文庫版『黄金を抱いて翔べ』p297)

こちらは角度を変えて。背後にある○TTは、当時のまま?




聖母子像。




ガラス窓は以前より大きくなったようで、磨ガラスがステンドグラスに変わっていた。 (文庫版『黄金を抱いて翔べ』p297)

礼拝堂内に入って撮影した、新しいステンドグラスの写真。電気はついてなく、窓から入る明かりのみだったので、この薄暗さが醸し出す雰囲気は、幸田さんとモモさんが教会に入った時と同じくらいかな・・・と思ったりして。

ステンドグラス、うわーん、これじゃわからない! ホントはもっと綺麗なのに! 真ん中に「麦」、その廻りに「ブドウ」。
「聖書ですね」とminoringさん。「麦→パン」 「ブドウ→ブドウ酒」がモチーフになっているのですね。

・・・地どり写真をアップする前に「とんでもない新事実を知って、衝撃受けました」と記したのが、この教会のことでした・・・。



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