あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
関連アイテムや書籍の読書記録も紹介中

霞月

2007-09-13 22:42:00 | 写真で見る高村薫登場アイテム小事典
これを作成中に、会社からTEL。急ぎの仕事が入ったので、1時間半早く出勤して欲しいんだと。はあ~・・・  急いで記事を作成して、早く寝なくちゃ。

***

(【追記】 2007.9.17に、追加修正しています)

五老岳から再びタクシーに乗って、西舞鶴のホテルへ。時刻はすでに17時半。
ちょっとした休憩の後、向かうは今夜の夕食をいただく旅館 「霞月」です。

京口の「霞月」で、親戚だけの小宴席を持ったのは、喪主の意志だった。  (旧版『神の火』p16、新版『神の火』(上巻) 文庫p20)

この14日は城屋の雨引神社で揚松明の神事が行われる日。せっかく同じ日に舞鶴にいるのですし、みなわさんにも参加していただけるということで、「食事をしてから揚松明を見に行こう」と、急遽、予約していた日を変えていただきました。ありがとうございました!



旅館の前で親戚一同をハイヤーに乗せて送り出したとき、突然後ろから肩を叩かれた。「浩二君」と名前を呼ばれた。  (旧版『神の火』p16)

旅館の前で親戚一同をハイヤーに乗せて送り出したとき、突然後ろから「浩二君」と名前を呼ばれた。  (新版『神の火』(上巻) 文庫p20)

新版では「肩を叩く江口さん」が削除されていますね。まあ・・・江口さんらしいといえば、新版でしょうねえ。

私たちは2階のお部屋へ通されました。
そしてお楽しみのお食事♪ 季節も同じ夏ですから、島田先生とほぼ同じものを食べたのではないかしら? (コースのお値段やお料理にもよりますけどね)




付だしの烏賊の塩辛、三種類のお刺身。



焼き物のかます酒盗焼。私、このミョウガで思いっきりむせてしまったんですよね~、はっはっは。



海の幸ばかりでは飽きます。変化をつけるための中皿の豚の角煮。



油物(天麩羅)の太刀魚巻、海老磯辺揚げ、三種類の野菜。隠れていますが、太刀魚の天麩羅が美味しかった♪



蒸し替りの茄子と白身魚の揚げだし。



酢の物のとり貝、白身こぶ〆奉書巻。「岩牡蠣」と並ぶこの季節の名物「とり貝」が、レモンの下に隠れています。こりこり、しっかりした食感を味わえました。



鱧のお吸い物に、松茸御飯~♪



水物のメロンに巨峰で、おしまい。


これで5000円のコースでした。島田家なら、もっと高いコースだったかも(苦笑)

お食事の合間の話題は、やっぱり高村作品のこと。(会話と順番はうろ覚えです・笑)

「『レディ・ジョーカー』の文庫は、どれくらいの冊数になるでしょうねえ?」
「あの分量からすれば、4冊は確実では・・・」
「文庫化されたら、最後のあの手紙があるかどうか、真っ先に確認しそう(笑)」
「義兄のあの台詞も場面も、あるかなあ」
「心情としては、「元」は付けたくないですよね。「義兄」でいいですよね」
「うんうん」

「『太陽を曳く馬』で、早く義兄が出てきて欲しい~」
「あと2年は連載するかなあ」
「二人は会うんだろうか? 会わぬまま終わりそう」
「それよりもNYに行くのかなあ。この年の年末に、あの事件(←どの事件なのかは、伏せます)の初公判があったから、ひょっとしたら義兄が担当するかもしれない」
(この後発売された 「AERA」 の「平成雑記帳」で、「アメリカへは行ったことがない」と書かれてあり、のけぞったのは私だけではなかろう。加納さん・・・NYへはやっぱり行けない(あるいは行かない)の?)




玄関へ向かう男六、七人の後ろ姿があり、そこに《ベティさん》の頭が重なっていた。  (新版『神の火』(上巻) 文庫p164)

女将が見送りに出てきて、玄関口はしばし男らのスーツ姿で込み合った。  (新版『神の火』(上巻) 文庫p164)

ベティさんが「スパイ」をした(笑)、お客たちを送り出した「霞月」の玄関。私の靴も写ってる(笑)




島田は、ふいと身体を起こした。襖を開けて、廊下を覗いた。  (新版『神の火』(上巻) 文庫p164)

その中から、小坂がダアッと駆け寄ってきた。
「島田さん! すぐ済みますから、ちょっと待ってて下さい!」
  (新版『神の火』(上巻) 文庫p164~165)

島田先生が顔を出し、ベティさんがダアッと走った「霞月」の1階の廊下。左右のどちらから、島田先生は顔を出したのかなあ?



お料理を堪能し、満腹になった後は、いよいよ最大のメイン、城屋の雨引神社へ向かい、揚松明を見に行きます。

参考HP  「霞月」



コメントを投稿