あるタカムラーの墓碑銘

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文庫版『冷血』(上巻) 「第一章 事件」の読書記録

2018-11-02 00:47:45 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)
 非常に個人的な雑感・メモなので、その点はお含みおきください。 

2018年10月30日(火)より読み始め。 「第一章 事件」の <2002年12月17日火曜日> 読了(p82まで)

この日が誕生日の13歳のあゆみちゃんは、平成元年生まれということ?

子どもの一日が平穏であるためには、たぶん、父と母のこころが平穏であることが第一なのだ。 (p20)

引用、高梨歩(たかなし・あゆみ)ちゃん。 これ、すごく良く分かる。
特に私の父はちょっとしたことですぐ機嫌が悪くなるのが分かるから(声や態度で)、物凄く気を遣った。
今は、まったく気は遣わない。むしろどうして過去の私は気を遣っていたんだろう、と訝しんでるくらい。
多分、この当時(小中学生の頃)は世界が狭かったから。学校と家庭と近所と親戚が、世界と呼べる範囲だった。  (2018-10-31 01:06:10)


2018年10月31日(水) 「第一章 事件」の <2002年12月18日水曜日> 読了(p140まで)

なまじ眼に見える世界があるためにものを考えてしまう。眠ってしまえば世界が消え、世界が消えれば足がつく場所が消え、不安が消え、時間も消える。不可逆とは、時間が流れているところで言うことだ。世界のない歯痛に不可逆もくそもない。そら、前も後ろもない歯痛の脈動が世界になり、歯痛が俺になるのだ。 (p134)

引用、戸田吉生(とだ・よしお)。 (2018-11-01 00:49:41)


2018年11月1日(木) 「第一章 事件」の <2002年12月19日木曜日>、<2002年12月20日金曜日> 読了(p211まで)

暴力は、どこまでも生きた力と力の作用のことだからだ。二者が生きてぶつかり合い、生きた身体で勝利や敗北を味わうことが暴力の必須条件なのだ。 (中略) この脳が望んでいるのは、ともかく動くこと。暴れること。前後が吹き飛んでしまうほど、全身の筋肉と神経が覚醒すること──。(p177)

引用、井上克美(いのうえ・かつみ)。


第一章、読了。

本当はもっと付箋紙貼っていて、もっと引用したいんですけど、あまりやりすぎるのもどうかと思い、セーブしてます。
個人的な抜き書き読書メモは、自分一人だけで楽しめばいいと思うので。



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