これエレ!  ~これはこれはエレガントなブログもあったものだ~

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あと

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最終話

2011-03-05 16:45:26 | 小説
そう  最終話




なにのって?


やだなあ




小説「あいさつ」のですよー




ボク的には  NHKの朝の連ドラ風なんですけどね?



横田さんの行動がきっかけだろうか、谷中さんの動きが変わっていた。落ち込む前よりもずっとイキイキしているようにも見える、それに刺激されたのか雉島君の動きもなんだかよく見えた。
「谷中さん、なんか今日は元気ですね」
「おうよ、横田にばっかりカッコつけさせられねえって」
谷中さんはこうでなくてはならない、あの人の元気は会社全体にも影響する。
だが、この状況下で明らかに不機嫌そうな表情をした男が2人居た、社長と部長である。ココまで露骨に嫌な顔をされると、何をたくらんでたかを聞きづらい。
「どうしたのだね?」
「うぁっ!?」
俺は驚いた、いきなり折井さんが覗き込んできたからである。ある意味ホラー映画レベルの驚きである。
「あの2人が気になるのかね?」
「ま・・・まあ、気になりますね」
「ふむふむ、今回の件で、2人を責めないでやってくれ」
折井さんはなぜか2人の事を庇った。もしかしたら、この人も関わってたのかもしれないと俺は思ってしまった。
俺達がしゃべってるのに気づいたのか、社長の河野がコチラに寄ってきた。
「テメーみたいなよ、若いだけのバカには、俺等がどんな気持ちで居たかわからねえだろうな!」
社長は滅多に口を開かないが、どちらかというと良い雰囲気を持った紳士のような人にも見えていた。
だが、今日の口調は明らかに違う。
思いっきり突っかかってきた。
「べ・・・べつにそういう訳じゃ・・・」
「まあ、その辺にしてやれよ、河野」
「テメーもだ・・・、大学が同じだからって気安く呼ぶんじゃねえよ」
え?大学が同じ・・・・?
社長は口が過ぎたと思ったのか、そのままばつの悪そうな表情で出て行った。
それに部長の間倉も続く。
「ええと・・・2人は」
「聞きたいかね?」
気になる、俺は嘘偽り無くその言葉を口にした。
折井さんは何も隠す様子も無く淡々と語り始めた。
2人が同じ大学で、同じ志を持っていたという事を。そして河野が前とは少し変わってしまった事。
「アイツは、真面目な奴だからな。 今は少し自分を見失ってるだけだよ、それに、今回の事でこの会社は潰れるようなことも、どこかに乗っ取られるような事も無い、安心したまえ」
後で知った事だったのだが、この会社の危機を乗り切ったのはどうやら俺達や横田さんだけの功績ではないらしい。この折井さんが様々な場所を回ってくれた、折井さんは俺達の知らない間に、この会社のイメージを守っていたのだ。
「後、横田君にもちゃんと礼を言っておいた方が良いぞ。部長が私の邪魔をしようとしていたのを、ずっと止めてくれたようだからな」
そういい折井さんは立ち上がった。
「え・・・?仕事中でしょ・・・、どこに?」
「ふむ、もう少しココに居たかったのだがな、どうしても来てくれという会社があってな、本当に急だが今週中にココを辞めなければならないのだ、とりあえず今日はそこの視察も兼ねて出向こうかと思ってな」
私の机は片付けるような物が無くて楽だ、と軽く笑って見せた。
「何を言ってるんですか、折井さん・・・、アンタは俺達の仲間ですよ。片付けなくてもいいですよ、いつでも遊びに来てください」
今思うと、思い出せないほど色々教わった気がする。
「はは、そうか。それはありがたい」
「話は聞かせてもらったぜ~、なんだよー、ちゃんと話してくれよー」
「ふむ、本当に突然だったのでな。明日には言おうと思ってたのだ、勘弁してくれ」
今度飲みに連れてってくれたら考える、と谷中さんはそれだけ言った。
「あ・・・あの、一緒に仕事できて楽しかったです」
「ふむふむ、元気がよくて、可愛らしい声だ。これからもその調子で仕事をがんばってくれ」
横田さんは、軽く手をひらひらさせた。この人なりの気遣いなのかもしれない。それとも年齢で涙もろくなってしまったので、泣きそうな顔を見られたく無いという、強がりだったのかもしれない。
「全く、最後までかっこつけちゃってさ、顔出したらコーヒーぐらいは入れてあげますよ」
「そうか、それは楽しみだ」
最後に雉島君も来た。
「ちょっとの間ですが・・・、お世話になりました。それに色々ありがとうございます」
「ココは少し頼りない先輩ばかりだからな、君がちゃんとフォローしてやってくれ」
ココで谷中さんの突っ込みが来た。
「まったくよー、ちゃんとフォローしてやってくれよー」
「えー・・・、俺のこと言ってるんですか?」
時間が気になるのか折井さんは腕時計を確認した。
「ふむ・・・、時間だな。すまないが、今日の所は出なくてはならない」
そういい荷物を持ち、事務所の出口に向かった。
何時もの大きな声で、お疲れ様と言う。俺はなんだか目じりの辺りが少し熱くなってきたようだ、たった数年とちょっとしか一緒に働けてなかった。でも、折井さんをはじめ、多くの人と会えた事が俺の財産だと思っている。
だから、さようならとは言いたくなかった。
「折井さーーん!!!」
俺は会社の窓から首だけ出して、駅に向かう折井さんに言った。
「おつかれさまでーーーす!!!」
声が聞こえたのだろう、コチラを向いて手を振っている。
今現在事務所に居る人間が全員窓から顔を出した。
「テメー!戻ってきやがれよ!」
「そうだぞー、ここは折井さんの仲間がいるんだからな!」
近所迷惑になりそうな、大声だったが。俺達はさわやかな気分になった、もちろんあとで近隣の会社や住民達に謝りに行った。


あとがき

さ・・・さて、最後の方は台詞ばっかりになってしまったわけですが・・・。最初の頃は結構書きやすいなー、とか余裕かましてたら、後半のシーンのもって行き方などに戸惑いました。こういう作品は実は初めてなので、いい経験になれば幸いかなと思います。
読んでくださった皆様に言いたい言葉は、1つしかありません。
この見苦しい作品を最後まで読んでくださってありがとうございます。
そして、この作品で伝えたかった事は、挨拶一つで、どれだけ人間関係が変わるか、人間関係がどれだけ大事か。それを書きたかった訳ですが・・・、やはり未熟者の腕では、イマイチ伝わりきらなかったのかもしれません。
今後もまた、いろいろな作品を書きたいと思っているので。
もし興味があれば、次の作品も見ていただけると幸いです。

それでは・・・、また機会がありましたら。



さてさて・・・




あとがきのあとに さらにあとがきをするのは変だと思いますが




orz



なんか上手くかけなかった・・・   小説って最後に行けば行くほど変になっていく・・・



orz



でも、まあ、自分の実力を改めて見る機会が出来たからいいかな?



orz



まあ


次は  今書いてるのをちょびちょび載せていけたらいいな とか思ってます




少しの間は小説おやすみ~