トラカリコン!

「虎・借り・コン!」。虎の威を借りた狐。虎の威を借りて吠える狐が私…。虎が何であるかは、本人にもわからない。

本当の、丁寧な説明、をやらないと

2024-03-03 20:10:30 | アベスガ政治の仕上げ中?

今後も「丁寧な説明」をしていきます、というせりふの乱用は安倍元首相が始めた気がする。
今も、岸田首相他多くの閣僚や自民党大物議員達がこのせりふを使い続けている。

だが。安倍元首相も他の政治家達も、常識的な意味で「丁寧」と言える説明はしていない。彼らは前回とほぼ同じ説明を繰り返すだけだ。
「その説明の内容だとこういう穴があるんだけど。それはどうなの?」という野党議員やマスコミの質問に対しても、同じ文章を繰り返すだけなのだ。インコやオウムみたいに。

 

安倍元首相なら、道具まで使ってもっと普通な意味での丁寧な説明を試みたことがある。安保法制「改正」の時だ。

1戸建ての模型3つが並ぶ台。その上に、汚れてぼろぼろな何か・・・と思ったが、話が進むにつれ煤と炎にまみれた煙の模型だとわかった(わかるまで気になって話が頭に入らなかった)・・・を掲げながら話していた。紛争(戦争だったかも)を火事に例えて説明しようとしていたのだが。なぜぞんな例えを? 首相本人も、どう言えばいいのかわからなくなっていて、収拾がつかなくなっていた、そんな感じ。
もしかして子供向けに説明するつもりで準備したのだろうか? ぶっつけ本番だったのだろうか?
どこかの幼な子にあの説明をして「わかった」と言われたのだろうか。こんなに小さな子にわかる説明なら誰だってわかるだろう、と推測したとか? いや、ほんとに謎だ。 

よく喋る人だったと思う。そういう人があんなに説明下手であること・長く政治家を務めていること・首相であること・・・さまざまな違和感。
「ちゃんとわかっていないことは人に説明できない」って言葉は、そうそう外れたことがない・・・ということは?

安倍首相によるあの丁寧な説明は功を奏さなかった(世論調査による)。
もしかして、あの経験から丁寧な説明を試みるのはやめよう・自分定義の「丁寧な説明」でいこう、と開き直ったのかなあ。・・・とたまに思ってた。

 


岸田首相は?

例えば、アンケート調査と聞き取り調査を弁護士がまとめた報告書の内容をしっかり覚えたからいける、そう思っているのだろうか。質問されたら報告書の該当箇所を答えればいい、と。

もしかして、受験秀才というものだろうか。
何にでも「正解」があってその答えは用意されている。だから、自分はそれを暗記して応答したり実行すれば「合っている」のだ、みたいな。

その考えでいけば、「正解」がわかっていない人達(例えば野党議員や私)だから反対や批判をするのだ、で終了だ。そういう「落ちこぼれ」の相手をするのは無駄、そういうことになる。

大学入試まで頑張って有名大学に入るが、卒業は楽なのでろくに勉強しない学生になる。普通の理系学生は違ったし今は文系学生でも違うのかもしれないが。岸田首相はそういう時代に大学生活を送った。
その後は世襲政治家の道を歩んできたのだから、「正解」は常に用意されている、そういう人生だったのでは。・・・見くびりすぎか?

・・・なーんて。まさかね。私はいわゆる受験秀才に会ったことがないので、実在するのかさえ知らない。そもそも、直に会ったことのない首相がどうなのかわかるはずがない。

 

 

安倍元首相は難病患者だった(*)。
脳の活動に影響する箇所(わかったのは近年のようだ)なので、「丁寧な説明」としてあんなふうにただの繰り返ししかできない状態だったかもしれない。
なのに、「裸の王様」みたいな現象が起きて、アベ式「丁寧な説明」が結果として通用してしまう日本に成り果ててしまったのかも。


あの説明は「丁寧」・・・という設定のままで日本の政治が進んでいくのは、あまりに奇妙。
奇妙であり、とんでもない機能不全・破壊行為の放置だ。(ちゃんと伝わるような書き方ができているかどうかとても不安)

だが、もしかして、20代前半以下くらいの年齢の人達(人生の半分以上を第2次安倍政権時代以降に過ごしている)は、「丁寧な説明」はああいうもの、と誤解しているのでは。もしそうなら、話が通じない・・・ そして、第2次安倍政権時代以前の文書などは正確に読解されなくなる。そんな状態では、過去の出来事や議論は受け継ぐことができない。
「アベ語」はしっかり退治しておかないと。


まともな意味での「丁寧な説明」を取り戻さないうちに法律や予算を決めるのはどうかしている。
これは解決すべき異常事態だ、と思うのは私だけなのかなあ?

 


ーーーーーーーー
(*)
ただし、同じ病気である某人によると、2度目の首相を辞めてからの短期間であんなに回復するのは信じられないそうだ。診断書が開示されていないのは怪しい。主治医の違い? それなら、治療法が劇的に進歩したという情報がそろそろあってもいいのではないか?


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「民主主義のコスト」(予算... | トップ | 領収書(松野)<「騒がなく... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アベスガ政治の仕上げ中?」カテゴリの最新記事