さわやか易

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

ユダヤ系金融グループの世界支配(3)ーFRBとCFRー

2018-08-06 | 20世紀からの世界史
レーニン(1870~1924)
 
ロシア革命がロマノフ王朝の圧政に苦しむロシアの労働者たちによって起こされたものではないことは常識である。革命の結果、誰が民衆を支配し、利益を得ていたかを見れば一目瞭然のことだ。ロシア民衆から土地を奪い財産を搾取したのはユダヤ系共産党員たちだった。革命を指導したレーニンたちボリシェビキが権力を掌握したが、ロシア民衆の支持を受けた訳でも何でもないのだ。
 
革命政権の8割がユダヤ人だった。レーニンは4分の1がユダヤ人、トロッキーはユダヤ人である。革命には莫大な資金が必要だ。彼らはロマノフ王朝から取り上げた金銀財宝を革命に資金提供したユダヤ系金融グループに返済している。ロシア人たちは反革命の烙印を押され何百万人が銃殺され、シベリアの収容所に送られた。収容所では過酷な強制労働が待っていた。長年のポグロムへの報復は容赦なかった。
 
 
Woodrow Wilson (Nobel 1919).jpg
ウィルソン大統領(1856~1924)
 
ユダヤ系金融グループの目指すものはロシア革命だけではない。世界を一つにする世界革命である。それにはイギリスに代わって世界の頂点に立とうとしているアメリカを掌握することであった。一国の支配権を手中にするにはその国の通貨を発行する中央銀行を支配することが必須なのだ。
 
ロスチャイルド家を筆頭とするユダヤ系金融グループは自分らの資本による銀行をアメリカの中央銀行として認めさせる計画を進めた。それには大統領の署名が必要だ。ユダヤ系金融グループが白羽の矢を立てたのがニュージャージー知事だったウッドロー・ウィルソンだった。大統領になるためには莫大な資金とメディアによる支援が必要なので、当時からユダヤ系金融グループの推薦がなければ大統領にはなれなかった。
 
 
マンデル・ハウス(1858~1938)
 
ニクソン大統領の補佐官だったヘンリー・キッシンジャーがそうだったようにアメリカ大統領には大統領の分身とも言うべき側近が必ずいる。ウィルソン大統領の側近だったのがマンデル・ハウスであり、ロスチャイルド家出身だった。ウィルソン大統領と言えば、第一次世界大戦後、ベルサイユ条約を取りまとめたことによりノーベル平和賞を受賞しているが、実際はマンデル・ハウスを介してユダヤ系金融グループの操り人形のように働いた大統領である。
 
ロシア革命に先立つ1913年12月、アメリカの中央銀行として「連邦準備制度理事会」(略称FRB)を認める連邦準備制度法にウィルソン大統領は署名した。ここにアメリカは完全にユダヤ系金融グループの軍門に降った。同時に成立した「連邦所得税法」によってユダヤ系金融グループはどんな場合でも、仮に莫大な戦争資金を融資しても国民の税金で間違いなく返済して貰えるようになった。
 

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ディヴィット・ロックフェラー(1915~2017)
 
もう一つ重要な機関がユダヤ系金融グループによって1921年に成立された。外交問題評議会(略称CFR)である。CFRはイギリスの王立国際問題研究所(RIIA)の姉妹機関である。民間のシンクタンクではあるが、世界で起こる重要な外交問題は全てここから発せられる。マンデル・ハウスも、日露戦争時に日本に融資したジェイコム・シフも、ポール・ウォーバーグなどユダヤ系金融グループたちは創設メンバーである。
 
最近まで会長を務めたディヴィット・ロックフェラーは回顧録の中で「CFRはホワイトハウスとの単なるパイプラインではなく、委員の質、厳正な議論、無所属な精神で成り立っている。」と述べている。しかし冷戦時代にCFRは共産圏の急拡大を推進しており、中国の国共内戦でも中国共産党を明らかに支持している。CFRメンバーの回顧録によって、東西冷戦は核技術を含めて意図的にバランスを取っていた事実が明らかになっている。
 
~~さわやか易の見方~~
 
******** 上卦は火
***   *** 文化、文明、理知
********
***   *** 下卦は水
******** 困難、陥る、悩み
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「水火未済」の卦。未済(びせい)は未完成、完成されようとしたものが流される。陰と陽の爻が交互にバランス良く並んでいるようだが、その位置が反対なのだ。完成された形「既済の卦」の次にくる卦で完成されたものが崩壊することを表す。現実の人生も社会も完成を目指すが何かと障害物が現れ完成されない。しかし人間はまた挑戦し、また失敗する。また工夫し努力する。人生はその繰り返しではないか。
 
「東西冷戦は八百長である。」と喝破したのは、元ウクライナ兼モルドバ大使の馬淵睦夫氏である。馬淵氏は1970年代後半外交官としてモスクワに勤務したが、用意された住まいにはカーテンもなく鍵もなかったという。大国と思われていたソ連は虚構だったことを知らされた。退官後にチャーチルやマッカーサーの回顧録を丹念に調べ、東西冷戦は作られたものであることに気づいたという。今回のシリーズは主に馬淵氏の著書「国難の正体」と「世界を操る支配者の正体」を参考にした。
 
解った気になって私たちは毎日を暮している。しかし私たちは本当の歴史を知らずに生きていた。私たちがもっと素直になって、素朴な疑問を持ちながら真実を求めれば本当の歴史が解ってくる。本当のことは周りが教えてくれるものではなく、自分で知ろうとしなければ解らないことが解った。現代は歴史の続きである。本当の歴史が解らなければ、現代も解らない。

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