そこは南国。コバルトブルーのきれいな海。
のんびり海を眺めていると、急に風が強まり、
みるみるうちに暗雲がたちこめ、大粒の雨が降り出した。
もうそこは嵐。
ビーチにいた沢山の人たちが、ホテルに押し寄せた。
宿泊客はもちろん、そうでない人も部屋にはいりたくて必死の様子。
私はすでに部屋の鍵をもっていたので、そう焦ることもなく少し落ち着くのを待っていた。
しかし、いつまでたっても混雑はおさまらない。それどころかパニック状態におちいっているようだ。
そこで私も部屋にもどることにした。
そのホテルはマンションのオートロックのように、まず入り口のドアを鍵をつかって開けなくてはいけない。
その後、フロントのような場所で係りの人に鍵を渡すと部屋へはいれる仕組みになっている。
そのドアの前は、なんとかして中にはいろうとする人たちでいっぱいだった。
私はその人達をかきわけ、どうにかドアの鍵を開けて中へすべりこみ、内側から急いで鍵をかけた。
あせっているので、なかなか閉められない。
そして、フロントの人に鍵を渡そうと近寄った。
しかし！手には渡さなければならない鍵がない。
はっとして入り口のドアを振り返ると、外側に鍵がささったまま！
外の人達に気づかれないうちに、鍵をぬきとらなければ！
私は急いでドアを少し開け、その間から手だけを外に出し、鍵へ手を伸ばした。
その時！ドアの外にいた中年の男性がスッと鍵を抜き取った。
とつぜんこんな記事を書いてここまで読んでくれた人いるかな
これね、最近見た夢なの。
夢ってすぐ忘れちゃったり、あいまいだったりするのに、これはすごく覚えてる。
その鍵をとられてしまったところで目が覚めて、“おじさん鍵返してくれるかなぁ”って思いっきり気にしながら寝たにもかかわらず、同じ夢の続きは見れなかった
私がとろうと思った鍵を、横からすっとぬきとったこの中年のおじさん。
果たして、この後私に鍵を返してくれたのかしら。
それとも、その鍵を使って部屋にはいり、私は外にほおりだされたのかしら。
”
