カネログ~日々もくもく~

カネモク社員が日々感じたことを“もくもく”っと綴っていきます。
あくまでも個人的お気楽ブログなので、どうぞあしからず!

アヒルたちの大航海

2008-06-26 | Weblog
1992年1月10日、中国からアメリカはシアトルに向かった貨物船が太平洋上で大シケに遭い、積荷のゴム製のアヒル約3万個が流出した。
このアヒルくんたちのはその後、大きく3つに別れ、南に向かったアヒルたちはオーストラリアに到着、さらに東に向かったアヒルたちは南米・チリに到着し、さらに、北に向かったアヒルたちは北大西洋の海域に沈んだタイタニック号の上を横切ったり、北極海の氷に閉じ込められるなど、北極圏の海をぐるりとめぐり苦難の航海の末、漂流15年目にして、グリーンランド沖を大西洋に向かい、その後、英国の海岸に到着するという。
多くが座礁したりして脱落しながらも、まさに1万7000マイルの大航海だ!

おもちゃのアヒルを製造したのは、赤ちゃん用品を手がけるザ・ファースト・イヤーズ社。同社のクライブ・ウースター氏は、「海を超えて海岸にやってくるアヒルを追いかけたり探したりして、楽しんでもらいたい」と述べた。同氏によると、このアヒルはすでに、一部のコレクターの間で人気が高まっているという。
まさに、アヒルたち、快挙です。


負の連鎖

2008-06-26 | Weblog
北極海では、温暖化によって開発が容易になった海底のエネルギー資源を狙って、ロシアなど5カ国が主権を主張する動きを強めています。

北極海域での熱い資源争奪戦が始まっているという。こうした事態が持ち上がったのは、地球温暖化の影響で、氷が溶け出し、船で北極海域に到達することが容易になったという物理的な理由もさることながら、石油価格の高騰で、同海域のそこに大量に眠っているとみられることだ。
地球上の未開発の石油、天然ガスのうち、4分の1が眠るとされる北極海。ロシア、米国、北欧が海底調査を進める一方で、カナダ政府は北極海域に新たな軍事施設を建設するとけん制。地球温暖化の影響で北極海の氷が減少し、将来の開発が容易になるとの各国の見通しが背景にある。

北極に地球温暖化の影響が及んで来ているという人類にとっての不幸な現実が、逆に各国の資源をめぐる権益争いに拍車を掛けているわけです。

温暖化現象が顕著に進む北極海。「北極海は一体誰のものなのか」

北極の資源開発は新たなCO2 の排出を招き「負の連鎖」を引き起こす。その連鎖を断ち切るために我々は、温暖化を食い止める事ができるのか?それとも温暖化という危機でさえもエネルギーを求める人類の欲望達成の手段として利用してしまうのか?もう一度考えなければならないのではないのでしょうか…

(5月に、NHKスペシャル 「北極大変動」 第2集 氷の海から巨大資源が現れた 放送されました。)


北西航路

2008-06-26 | Weblog
地球温暖化の影響で、氷の面積が縮小し、ホッキョクグマの絶滅まで危惧される北極海。
海氷の溶解が加速し、海氷面積の減少は1978年に観測が始まって以来となる記録的な水準に達した。カナダの北岸に沿って、ヨーロッパからアジアへ直接向かう航路をさえぎる氷がなくなった。そのため、歴史的に航行不可能だった、欧州とアジアをつなぐ、北西航路が完全に開通したのだ。

北西航路とは、ヨーロッパとアジアを結ぶ最短航路。植民地時代以来、ヨーロッパから北米大陸へ移動しようとした探検家や船乗りたちは、何世紀もの間、「北西航路」を探し求めてきた。北米大陸を川伝いに抜けるか、北岸沿いに進むかのルートだ。ヨーロッパとアジアを直接結ぶ航路があれば、時間も費用も大幅に節約できるからだ。
北西航路が見つからなかったことが、最終的にはパナマ運河の建設に結びついた。その後、北西航路のルートはいくつか発見されたが、大回りな上に大部分が氷に阻まれていて、商業的に使用できるものではなかった。
近年、北極海の氷の範囲が縮小し氷結する期間も減り、砕氷船でなくても北西航路が航行可能になってきた。2007年8月21日には流氷の減少により、砕氷船なしで北西航路が全て通れる状態になった。アジアと欧州、米東海岸を結ぶ航程は最大で半分になるのだそうだ。

ただしこれは、海上交通にとっては喜ばしいニュースであっても、地球規模で見れば悪いニュースだ。北極の氷の減少が予想を上回るペースで進んでいる証拠であり、地球温暖化に関するこれまでの見通しを改めなくてはならない可能性があるということです。