なまけもの備忘録

日記ではなく、気が向いたら更新されるらくがきちょうのようなモノ。

トリニティ×ヴィーナスSRSプレイレポート「謎の怪事件を追え」

2008年11月08日 | RPG
トリニティ×ヴィーナスSRSのシナリオクラフト「謎の怪事件を追え」をプレイ。記憶は曖昧なのであまり突っ込まないでほしい。

 ひなびた温泉街を揺るがす謎の怪事件。それは、電車が消失してしまうというものだった。その背後でうごめく謎のVIP能力者[比良坂 雅]を追って、トリニティはいずれ劣らぬVIP能力者を派遣した。
 [ジャバラ・スギーコ]の指揮の下、唯一の事件の目撃者[クーロン師匠]を守って、ヒーローたちの戦いの幕が開ける!

というセッショントレーラーの下ゲームスタート。以下、今回のPCたち……

PC1:天野 えん弥(ストライカー、カテゴリI:熱量)
ホウシャンと同じVolcano火山の一つ星VIP能力者。大参謀イレブンに気に入られており、年若くしてヴィーナスの重要な任務に参加する有望な少年。つまり、ヴィーナス所属のPC。

PC2:輿庭 美月(エグゼキューター、カテゴリI:空間、カテゴリ!:情報)
 地元の温泉街にある温泉旅館の娘。未だVIP能力者として覚醒していない。今シナリオのライバルである比良坂とは地元の学校でのクラスメイトである。

PC3:舞島 優人(フォースガード、カテゴリV:物質)
 トリニティのエージェント。星なしと呼ばれるトリニティの未登録エージェント。イレギュラーが必要な事件において投入される切り札的存在。星なしで学園アリスを思い出したけど今回のセッションには関係ない。

 キャラ紹介も終わってオープニング。

 GMシーン、村の線路を通過する列車が突然消失する。そこに偶然居合わせるクーロン。事態を把握するために未来をのぞき見るクーロンであったが、浮かび上がるのはダイアグラムの情報のみ。戸惑うペンギンに背後から声をかけるものが一人。「すべては私のダイアどおり運行されるのよ」少女の言葉と共に爆発音でシーン終了。

 優人は、トリニティ梁山泊基地で上司のジャバラから仕事の依頼を受ける。Penguin人鳥のVIPクーロン師がニューヨーク支部から姿を消し行方不明となったため、最後のメッセージにあった日本の温泉街に優人を派遣することになったという。イレブンの予測を妨げるためにイレギュラーが必要になったのだ。

 そんなある日、平和な日常を送っている美月が学校から帰ると、実家の自分の家族から温泉旅館の職員まで、すべての人間が仮面の別人にすり替わっていた(誰かの陰謀で家族を失うというライフパスを忠実に再現)。あまりのことに美月、停止。

 一方そのころ、ヴィーナスの十仮面は十仮面円卓会議を開いていた。参加者は十仮面のほとんどと大参謀イレブン……そして天野えん弥。イレブンは次の作戦をえん弥に任せると明言した。だが十仮面のだれもが「そのような若造には任せられない」と反対する。が、イレブンは「だまらっしゃい! すべてはノエル様のお導きのままに!」と一括。えん弥が出撃のため、議場の椅子を窓の外に投げ、それに乗りシーンから退場。

 旅館の人間が仮面にすり替わった晩、従業員として旅館に潜り込んでいたVIP能力者、舞島優人は仮面の従業員に殴りかかり、そこに紳士的に現れたえん弥(乗ってきた椅子はきちんと駐車場に止めてある)に仲裁されるが、目を離した隙に従業員を殴り、やってきた警察に署までご同行願われてしまう。

 そこに、旅館の娘、輿庭美月が現れ、あまりの現場に混乱するものの、PCたちは顔合わせを果たす。

 その翌朝、山道を散歩していたえん弥は、傷つき倒れたペンギン――クーロン師と出会う、クーロンは比良坂というダイヤグラムを使うVIP能力者にやられたといい、電車が消えた事実をえん弥に伝え保護を申し出る。

 一方そのころ、警察で一晩を明かした優人は警察から解放される。その時に警官から1枚のDVDが渡される。そこには事件現場の映像が映っていた。そう、警察官ははぐれVIPだったのだ。

 そして再び旅館、美月がえん弥と会話していると、そこに比良坂が訪ねてくる。彼女はいつものように笑顔で美月のもとに訪れるが、彼女が発した言葉は「美月に消えてほしい」というものだった。困惑する美月、そう、この旅館の人間のなかで一人だけ仮面とすり替えられなかった美月――すなわちVIP能力者――の存在をダイアグラムから修正するために再びこの旅館に来たのだ。

 だが、旅館の仮面たち(そう、彼らはヴィーナスのエージェントだったのだ!)は全てえん弥の指示で比良坂に対し敵対行動をとる。そして、えん弥によって自らがイレブンに嵌められていたと気づいた比良坂は自らの計画を語る。比良坂は、今から十五年前の研究によって見出された「電車に地球上のエネルギーを乗せて外世界に放出する」方法で世界中のエネルギーを停止させようと目論んでいたのだ。自らのダイヤグラムをえん弥――イレブンに踏みにじられ、窮地に陥った比良坂は、旅館をVIP能力によって列車へと変形させ、異空間へと出発させる。

 比良坂は早々に異空間を脱出するが、PCたちは異空間にとらわれてしまう。しかし情報を操る力に覚醒した美月の力で外部への脱出路を見つけることに成功する。だがその時、外世界から現れた謎の敵「ゾルダート・エリート」と戦うことになるPCたち、敵は「エダキリー」と訳のわからないことを叫ぶが、VIP能力者たちの敵ではなかった。

 クライマックスシーン、次元のはざまを超え脱出した先は静止衛星軌道上だった。そこにあったのは列車で作られた軌道リングだった。比良坂のたくらみ「地球のエネルギーを電車に乗せ宇宙にあげることで世界のエネルギーを停止させる」作戦のために作られたリングである。だが、自らの計画(ダイヤグラム)が破壊された今、すべてが彼女にとって敵だった、比良坂は電車のリングを減速させ、地球への落下を企む!

 だが、それを黙って見過ごすPCたちではない。しかし、比良坂は自らの肉体を列車と融合させ、PCたちに戦いを挑む。PCたちは列車のパンタグラフからのサンダーブレークに苦しめられつつも、美月の闇ダメージ、優人のカバーリング、えん弥の炎攻撃(実は敵の弱点属性)により確実に比良坂のVIPトレインを追い詰める。そして、列車が富士山の上空を通りかかったとき決着がついた。えん弥のAVIPによって富士山頂から放たれたVIPレーザーが比良坂を消滅させたのだ。

 そして、VIPのことを知り闘う決意をした美月は東京へと故郷にVIPを飾るため上京する。優人もまた、クーロン救出の任務を終え梁山泊へと帰還する。

 十仮面会議ではえん弥を見直す声が出始めていた。そこでイレブンは声を大にして語る「列車は消滅しました、しかし軌道上にはまだレールがあります。すべては私の計画通り、軌道周回レール作戦の始まりです!」


 次回へ続く……わけがありません。そんこんなでTVS初プレイ終了、程よく荒唐無稽な冒険が楽しめました。今回のセッションで大体の雰囲気はつかめたと思うので、次回に生かそうと思います。


◆追記
BOSS比良坂のVIP能力を紹介。
「Variable可変」あらゆるものを列車へと変形させることができる。
「Point切替」現在の時空から、別な時空へ列車を侵入させることができる。
「Plasma球電」パンタグラフからの放電により攻撃を行う。