![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/76/9ec27204dff4b2f15f6d93d62a8798c7.jpg)
LPレコードはターンテーブルに完全に張り付いています。
吸着システムは小型真空ポンプと直流化電源で作りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/d8/572fc53ab37b4df2aeaacf54672b4901.jpg)
小型真空ポンプは電圧制御
動作範囲:3.0〜12.0V
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/66/c4bf670fbe13b30798493a86f9df08e2.jpg)
直流化電源
マイナスドライバーで電圧が調整できます。
これら二つのパーツをハンダ付けしました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/67/c43b0dcf897787b4b0fe1d3c1bbc0875.jpg)
PD-350の吸引パイプに繋いだところ
電圧を3Vに下げても十分な吸引力があります。
電圧を下げるほど、ポンプ音は小さくなる。
もっと下げたいのですが、この安定化電源は3Vが限界です。
ポンプ音を下げるため、厚い布で巻いてみましたが、消音効果は少なかった。
ポンプは熱を発生します。熱が籠るのを防がねばなりません。
排気孔を塞ぐことを思いつきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/02/cc7c18d31389cd6252768394014e68db.jpg)
排気穴に楊枝を指したところ
つまり、??詰まり状態にします。
無理やりなので、ポンプは息も絶え絶え、振動はしますが、音はほとんどしません。熱を持つので容器に入れるのは止めました
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百円ショップで見つけたSW 付きコンセントを追加しました。
ここにたどり着くまでの経過
①手動式真空ポンプ
手動式は音楽鑑賞時にポンプ音がしないのが最大のメリット。
残念ながら、吸着時間は約10分と短い。途中でポンプアップアップすれば良いのだけれど・・・・
負圧が段々弱くなる。始めは強すぎるかもしれない。終わりは弱い。
結局、実用性は乏しいことが分かりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/58/a2a94331936e94a436ff1b1de3832daf.jpg)
手動式真空ポンプ一式
②魚飼育用水槽用ポンプ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/dd/a05b9c8739f07d2620ebc4f19ceea248.jpg)
電圧が変えられるのが最大の特徴
動作はするのですがスカスカ。液体用なのでしょう。空気を引く力は全くありませんでした。
③小型真空ポンプ + 直流化電源
完成品でこれと言うのがなかったので自作しました。これが現在の状態です。
留意したこと。小動作音。小型、安価 部品代は三千円程度でした。
電圧を上げれば、吸引力は強く、音が煩い。電圧は小さい方が音も小さくなる。
レコード吸引時にはある程度の吸引力が必要、その後は負圧を維持するだけで良い。
電圧可変型が良いと言うことになる。
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①のセットにあったプラスティック製容器
負圧の変化を抑えるバッファー効果を期待しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/db/f66c41c8f8885a8c2b7401d7f7623457.jpg)
蓋は外れます。
レコードをターンテーブルから外す時には電源を切るか、この蓋を開けて、空気を入れれば良いのです。
効果はありそうですが、必須ではない。今は外しています。
バーファー効果を期待したプラスチック容器は邪魔なので外しました。
◯肝心なのは音への効果
レコード盤を掛けると分かりますが、ピックアップカートリッジは上下に動いているのが確認できるでしょう。
カートリッジのサーフィン現象と名付けました。
レコード盤は完全に平らではないからです。
レコード盤の溝に刻まれた凹凸を正確に読み取らねばならないカートリッジの針先は不要なストレスが加わっているのです。
レコード盤を平らにすることができないか。
レコード盤の中心に重いスタビライザーを載せても、外側はフリーの状態、効果はほとんどありません。
方法はあります。
レコードの外周にリング状のスタビライザーを載せる。実用性に乏しく、直ぐに消えました。
重いレコード盤は音が良いらしい。
重い=厚いのだからレコード盤は垂みにくい。レコード盤の平度も高いでしょう。
レコードを保管する場合、普通は縦置きです。
隙間が開くと、斜めになっている場合もあるでしょう。
夏の暑い時期にはレコード盤が柔らかくなります。
自重で反ることがあります。
レコード収納ラックは直接光の当たらない場所(高温にならない)場所を選びましょう。
カビ防止のため多湿の場所は避けましょう。
歪んだレコードを熱を加えて修正しようとしたことがあります。
お湯に入れたり、ドライヤーで温めたり・・・・、ガラス板に挟んで重石を乗せ、日の当る窓側に置いたり・・・・・どれも上手くいきませんでした。
そこにレコード盤吸着システムの出番があります。
大きく歪んだものはどうしようもありませんが、
ターンテーブルに強制的に押し付けられ、矯正されます。
カートリッジのサーフィン現象を減らすことが出来ます。
重量盤は音が良いと言う。
PD-350のターンテーブル(重さ9.5kg)と一体化する。
ならば、9.5kgのレコード盤の音質は期待したくなりませんか。
音の評価は聴く人のそれぞれが判断するもの。
聴いてナンボでしょう。
残る課題は静音時、気になる動作音。ブブブ・・・。
厚手の布で巻いてみたけれど、さほどの効果はありません。
中で熱を持ったら大変です。
電圧を下げれば良いのでしょうが、もう下げることはできません。
排気口を指で押さえると、静かになる。しかし、吸着力がなくなり、レコード盤は浮いてしまう。
排気口を完全に塞がねば良いのじゃないの?
と言うことで、楊枝を差してみた。加減が難しいけれど、音のする間隔が大分減りました。当面、これで様子見します。
楊枝による真空ポンプ吸着力抑制効果。
十分な吸着力を維持しています。
ポンプのブブブ音の周期は長く、音も小さい。
十分、実用になりそうです。
残す課題は真空ポンプの耐久性です。
これについては、後日、報告する予定です。
見た目は良くありません。
ボックスに入れて、外部SWを付ければ良いのでしょう。
取り敢えず、このままにしておきます。
自分の場合の取り敢えずは「そのまま」になることが多い。
吸着実験は続けています。問題ありません。
LPレコードも何枚か取り替えましたが、全て吸着。真空ポンプの音も気になりません。
秋の夜長、室内騒音で一番大きなエアコンもいらない。
オーディオ三昧には最良の季節となりました。