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オーディオ 2010年夏 昔の記事を整理中

2020-11-24 23:05:40 | オーディオ
書き加えているうちに、どんどん違う方向に行ってしまいましたので、タイトルを変えました。

追々、画像も追加して行くつもりです。

音楽を楽しみたい。
良い音で聴きたい。良くするにはもっと良くするにはどうすれば良いのか。 これまで色々と試行錯誤を繰り返してきました。
結論から言えば、大きな空間でそれなりの音量で鳴らせる環境を整えること。
言い出せば切りがない。一番難しい。

では、具体的にどんな部屋。新築するもありですが、専用と言うのはワザとらしい。
倉が欲しい。これを改修し、オーディオルームにすれば良い。
どこかに落ちていないものでしょうか

そこに自分好みの大型SPを置くことができれば、後はもう何とでもなる。
しかし、現実は厳しく、8畳ほどの普通の洋間。中程度の音量で、家族に気を遣いながら聴いているの実情です。<

前置きはこれまでです。

音の入り口、CD再生に限って進めることにします。
CDの読み取りメカ、特にフィリップスのスイングアームにはかなり集めまし、聴きました。
アームの動きがアナログ的なのところが堪りません。製造廃止からかえこれ20年。今では、入手も難しくなってしまいました。

これまで、音質向上に特に効果があったと思ったのは、
①CDトランスポート ESOTERIC P0 と DAコンバータ VICTOR XP-DA999 のワードシンク
ワードシンク:同じ時間軸で機器同士の同期を取ること。

②D-Dコンバータ Audio Alchmy DTIpro32 

残念なのは、DDコンバータを挿むとワードシンクが掛かりません。DDコンバータを挿むと時間遅れが生じるからでしょう。

①、②が併用出来ないのですが残念です。

大きな期待をしながらも、 効果がはっきりしなかったのは、

③外部クロック
P-0にはクロック入力端子があり、簡単にロックしますが、XP-DA999には入力端子がないのです。

VICTOR製一体型CDプレイヤー XLーZ999 を持っています。クロック入力端子が付いていますので、もう一度確かめて見ます。
その後、ロックすることは確認しました。

そこで、クロック入力端子(ワードシンク入力端子)を持つDAコンバータの導入を考えています。
第1候補はESOTERICのD-07です。最新設計のDACでUSB接続ができるのも面白そうです。

CD再生時の音質の劣化の主な原因はジッター、と言うのが今や常識になっています。
CDプレイヤーは情報の読み出しと送り出しがリアルタイムで行います。読み取りエラーとは別に、時間軸の揺れが生じる可能性がります。
この揺れがジッターと呼ばれるものです。

音の大きさ、高さは読み取れても、そのピッチがズレれば元の波形には正確には戻せません。
元は綺麗なサイン波であっても、再生時は少しゆがんでしまう。

CDプレイヤーには回転部分があります。回転ムラを完全に防ぐことは出来ません。必然的にジッターは生じます。

トランスポートとDAコンバータの間にDDコンバータを入れると効果がある場合があります。

DDコンバーターと言えば、アップサンプリング等の数字に目が行きがちですが、時間軸を整え、ジッターを減らすことの意味が大きいと考えます。

CD黎明期を思い返してみると、読み取り時のエラーを如何に防ぐことに重点が置かれていました。
仮に読み取りエラーが生じても前後のデータから失われたデータを推測し、補正し、元の信号を再現すると言うのがCDの謳い文句でした。
この時点では、ジッターを問題にしていたのは皆無だったようです。
これを問題にし、これに対処し、製品化した Audio Alchmy は本当に偉かった。

読み取り部メカは2つの潮流がありました。
一つはCD開発者であるフィリップスのアナログ的色彩を残したスイングアーム。もう一つはデジタル的発想の強いSONYのスライド移動方式。

スイングアームは名前のとおり、動作中は揺れ動いています。一見、いい加減そうな動きですが、意外と融通無碍な動きなのかもしれません。
SONY方式は並行移動方式 LPプレイヤーでアームの支点が水平移動する方式がありましたが、それと同じ考えでしょう。

軟派のスイングアーム VS 硬派のSONY方式 

ESOTERIC(TEAC)のVRDSメカはSONY方式です。

ジッターの発生量はどちらが多いのか、興味があります。

その後、CDプレイヤーの価格破壊が進み、これに対応できなくなったスイングアームは退場せざるを得なくなりました。
悪貨は良貨を駆逐する。

パソコン用メモリー価格は本当に安くなりました。読み書きの早い大容量のメモリーは簡単に入手できます。
大容量メモリーに音楽データを一時的に蓄え、時間軸を揃えれば、ジッターを減らすことが可能でしょう。

現代設計のDACの構成はどうなっているのでしょうか。

このところ、気になっているのがLINNの動向です。
LINN製品の第一印象は軽い割には高価格ということ。
その一方でデザインはシンプルで洗練されている。実に小粋なのです。
大げさなものは極力排除し、敢えてさりげなさを演出しているのでしょう。
限られた容積、重さの枠の中であの機能、性能を詰め込むのは高い技術が要求されます。
LINNには熱烈な信奉者の多いのですが、その気持ちが少し分かる気がします。

このLINN、読み取りメカ部分を持つデジタルオーディオ製品は全廃し、一連のDS、データのみ扱うネットワークオーディオに完全転換してしまいました。
DSは音楽データをコンピュータのサーバーに置き、必要に応じて、間欠的に呼び出して、一時蓄積、整理して、アンプに送り出すのもののようです。
現代版ジュークボックスです。DDコンバータ、DAコンバータを内蔵したオーディオコンピュータと呼んでも良いのかもしれません。
LINN DS には興味津津ですが、先立つものがありません。

脇道に逸れます。

車の中で音楽を聴くことはほとんどありません。たまには聴く時は、IPOD touch をカーステレオ外部入力端子に繋ぎます。
運転中のCDの入れ替える必要がないので便利です。IPOD製品は進化を続け、以前と比べると音も良くなってきているようです。


IPOD touch の惜しいところは、中身はデジタル信号なのに、取り出せるにはアナログ信号でしかないことです。
イヤホーン端子からプリアンプに繋ぐには抵抗があります。

IPODのデジタル信号を直接取り出すことができないかと調べましたら、ありました。
ONKYO ND-S1 (1.5万円?)。もともとONKYOのミニコンポに繋ぐことを想定した品のようです。

遊び気分で試してみました。
IPOD touch の音源は、CDからDELLのノートパソコンでリッピングしたものです。
アップル製品のソフト Itunes の標準記録方式は apple lossless (可逆圧縮)ですが、記録形式は変更が可能ですので、CDと同等規格のWAVEとしました。

試聴装置は、
①KRELL MD-1(トランスポート)  → STELLAVOX ST-2  96/24(DAコンバータ)  
②IPOD touch →  ND-S1  → STELLAVOX  ST-2 96/24
接続は同軸ケーブル
その下流側は、
KRELL KRC2(プリアンプ) → 友人製作300B・プッシュプル2チャンネルパワーアンプ×2台 → Westlake audio Lc265.1VF(中高域同軸+小口径ウーファー2本)→ LINN Sizmic 10.25(サブウーファー) 

試聴曲は、菅野(沖彦)レコーディングバイブル の ECLIPSE(琵琶、尺八) 、 I  Remeber Cliford(ピアノ、ベース、ドラムス、テナーサックス)
アナログ録音ですが、ヒスノイズの奥にある空気感が良く出ている名録音で、視聴時のリファレンスとして使っています。 
比較試聴と言っても先入観を完全に除くことは出来ません。
私的には②の方が分解能が良いように思いました。
①の組み合わせにDTIpro32を挿むと、厚みが増し、重心が下がります。これはこれで私の好みです。両者互角です。
もっとも、ND-S1の後ろにDTIpro32を挿めば良いわけで、これは完全にMD-1への身贔屓でしょう。
②の音質の良さを予想していましたが、それを超えるものでした。予想は当たったものの嬉しくはありません。複雑な気持ちです。
②の難点は操作性です。 選曲は IPOD touch 本体 で行うわなければなりません。

なぜ、②が良いのか、その理由は分かりません。以下は仮想と言うより、裏付けのない素人の妄想です。
①IPOD touch のメモリー に音楽データが書き込まれた段階でデータの整理が行われる。
メモリーからの読み出しは、機械的なCD、ハードディスクより早い。よりスムーズかもしれない。稼働部分がないので、電気的な揺れが少ない。オーディオ回路への電気的なストレスも少ないかもしれない。
結果としてジッターの発生を押さえるかもしれない。
②ND-S1は外部DAコンバーターに繋ぐ場合、DDコンバータとして機能しています。
ただそれだけなのでしょうか。ND-S1はパソコンからの入力端子としてUSBポートを持っています。メモリーが内蔵されている可能性が高いのです。
このメモリーに、音楽データ を一時的に蓄え、データを整理整頓して送り出しているならば、ジッターは大幅に減り、音は良くなるはずです。

ハードディスクタイプのIPODを持っているのですが、見あたりません。メモリータイプとハードディスクタイプで比較試聴すれば、①についてもう一歩突き詰められそうです。

出番のないIBMノートに外部SSDをつなぎ音楽サーバーとして、ND-S1に繋いでみるのも面白そうです。

ND-S1の試聴結果は他人に押しつけるものではありません。
聞き手それぞれで評価が違うのは当然です。装置(DAC等)との組み合わせ、相性もあるでしょう。

IPOD touch + ND-S1 の合計価格は 4万円ほどです。
既に、DAC(もしくはDAC内蔵機器)を持っていて、touch、nano等が手元にあれば、用意するのは ND-S1 だけです。
ND-S1 はパソコン(サーバー)とも接続が出来ます。

高い遊びではありません。
古めのオーディオを持っていて現在休止中(あるいは休止同然)の人(かく言う自分もその一人)、手軽に高品質の音楽を楽しみたいと言う人、ヘッドホン(イヤホーン)には飽き、もう一歩進みたいと思っている人にお勧めします。

それにしても、このまま進めば、部屋で大きく目立つのはアナログプレイヤーとスピーカーだけになりそうです。
オールドオーディオファンにとってはますます面白くない時代になりそうです。

ND-S1に付いてONKYOに問い合わせておりました。
内部にバッファーメモリーの有無についてです。下記のような返事を頂きました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お問い合わせの件、ND-S1につきましては高精度クロック回路が採用されており、高精度の内部クロックで信号が変換処理されて
出力される仕様となっております。
大容量のバッファメモリは内蔵されておらず、リアルタイムに
処理が行われます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と言うことで、こちらの想像は外れました。
となると、プラシーボかな。リンク先の説明をみると、「ND-S1のクロック部には高精度回路を搭載し、iPodからの入力信号処理に関しては±10PPM(一般的なCDプレーヤーで±50PPM程度)の精度を確保しました。」
となると、高精度クロック(±10PPM)? が利いているのかなー、
確かに、KRELL MD-1 の当時は それほど、クロックの精度は良いとは思えません。

話を戻します。
Antelope isochrone OCX をどうしても活用したい。
一体型CDP XL-Z999にはワードシンク入力があります。元々、XP-DA999からのワードシンクを受け入れる目的のものですが、
これに繋いで見ました。 ロックランプが点きました。
でも、音は変わらない。残念ながら、自分の耳では判別不能でした。


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1 コメント

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当時と変わったところもあるし、変わらないところもある (カメック爺)
2020-04-24 03:44:28
10年前の記事? 元記事はもっと古いかも

振り返ってみれば、変わったところもある。
「オーディオ」への情熱です。
オーディオ機器への拘りが減り、機器のほとんどは変わっていない。
その分、「音楽」をもっと気楽に聴けるようになった。
良くも悪くも「枯れた」と言って良いのかもしれません。
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