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ザスパクサツ群馬の応援、スローライフ、終活日誌、趣味、旅行

LUXMAN PD-350

2020-11-11 07:41:19 | オーディオ
ラックスマンのLPレコードプレイヤー

重い! 兎に角重い!!
移動は諦めて、設置場所で撮りました。


LUXMAN PD-350 全景 (アクリルカバーを閉じた状態)

シッカリしたカバー(蓋)です。ラックスのレゴが入っています。

往年のラックスファンは「LUXMAN」ではなく、「LUX」の呼称に馴染みがあります。


PD-350 全景 (アクリルカバーを上げた状態)

◎PD-350の特徴
①LPレコード吸着式
LPレコードとターンテーブルの間の空気を抜き、LPレコードがターンテーブル(重量は9.5kg)が一体化する。
吸着時にLPレコードの反りが修正され、回転時の波打ち現象が軽減されるので、カートリッジのトレース時の上下動は減ります。
これはトーンアーム、カートリッジの負担を減らし、その能力を活かすことができます。

*LPレコードを重量級のスタビライザー(重石)を乗せ、押さえつけても、LPレコードの端はフリーです。歪み矯正効果はあまり期待できません。

LPレコード吸着の利点に着目したのはマイクロとラックスでした。
マイクロ方式は吸引ポンプを常時駆動方式。ポンプの稼働音が気になりました。
ラックス方式は吸着力が弱まると再稼働する方式。普段は音はせず、稼働時の音も静かでした。

②ターンテーブルの構造
アルミと黄銅鉱(真鍮)のハイブリッド
金属は固有の共鳴音があります。爪で弾くと分かります。一度鳴ると、鳴り止むまでに時間が掛かる。
その共鳴音をカートッリジが拾う可能性がある。
一般的な対処方法は、ターンテーブルの上に厚手のゴムシートを載せる方法
ガラス、銅、マグネシューム等を使った製品がありました。
ラックスは異種金属を組み合わせて、この響きを軽減しているのです。

③ターンテーブル駆動方式
ベルトドライブ 
ダイレクトドライブ方式と比較し、モーター軸への負担が少ない。重量級のターンテーブルが使える。
ターンテーブルの下に磁気発生源がないので、カートリッジへの影響が少ない。
駆動ベルト:純正品は伸びの小さいアラミド繊維製ベルト 今は、汎用品のゴムベルトを使っています。

④別電源(エアー吸着回路内蔵)
交流電源は本体から離して、装置のS/N比を改善している。
またエア吸着回路が別なので、稼働時の振動も回避される。

④トーンアーム
アームレス仕様。好みのアームを選んで付ける。
各社特有の取り付けアームに合わせた仕様のトーンアームベースは別売。


水平方向から

真鍮?製の立派な脚が付いています。


専用別電源(レコード吸着回路内蔵)

別売品です。
電源部を本体と離して置くことができるので、S /N比の向上に役立っていると思われます。
レコード吸着装置が組み込まれています。吸着力が落ちると、自動的に動作する。
吸着力を維持している時は動作音はしません。吸引時も存在を忘れるほどです静かでした。
経年劣化のため、吸着システムは故障してしまいました。普通のウエイトで押さえていました。


本体背面の様子

別電源と繋がる電源コード、吸着用のエアーホースが出ています。


右側からの画像

ピカピカに磨き上げられた天然木とヘアーライン仕上げのアルミ板のコンストラストが美しい。

・トーンアーム
SAEC WE-407  Wナイフエッジ、スタチックバランス型。

LUXMAN PD-350の概要は「オーデイの足跡」 https://audio-heritage.jp/LUXMAN/player/pd350.html をご覧ください。

・追加情報
その後、既存の吸着システムを諦め、外部に吸着ポンプを設けることにより、LPレコードは吸着できています。

*LUXMAN PD-350  吸着システム復活 2020-10-11 13:07:31 | オーディオ

◯オマケ(寄り道)

LUX(MAN)のLPレコードプレイヤーの特徴は美しいデザインであることです。
LPレコードプレイヤーでは、PD-444(ダブルアーム仕様)シリーズは工業デザイン的も意欲的な製品でした。
CD時代を迎え、LPレコードプレイヤーの製造から撤退したのは1980年代半ばでした。
PD-350は当時のLUXの最終解答的製品です。

現行LPレコードプレイヤーはPD-151。
PD-171(A)シリーズは今は廃番になっています。
PD-151はPD-171(A)の価格を抑えた廉価版と思われます。

LUXMANがLPレコードプレイヤー製造を再開し、PD-171(A)を2010年代に出しました。
LPレコードプレイヤーの製造休止期間は約25年あったことになります。

PD-171(A)が出た時の感想です。
音の比較をした訳ではありませんが、PD-350には及ばない。

①機能の簡略
あれほど拘っていたLPレコードの吸着機能を省略した。メンテナンス上のことも考慮した可能性はあります。

②外観
アルミと木目の融合はなくなりました。機能中心で遊び心がなくなってしましました。無機質な製品になってしまいました。
デザイン的にはPD-444シリーズに近い印象。

製造コストの制約が大きいのだと思います。遊びに振り向ける余裕がなくなった。

この動きが波及したのか、単なる偶然か
テクニクス、アキュフエーズがLPレコードプレイヤーを出しました。

アナログとデジタルの共棲

2020-11-09 07:59:24 | オーディオ
WEの大型システムはアナログオーディオの一つの頂点。今の現代SPとは違うアプローチで既に完成している。
素晴らしいけれど、家庭には収まらない。それを活かす環境を整えることは個人の範囲を超える。

デジタル(電子機器)の日進月歩は今も進んでいます。
とは言っても、アナログ機器と比べると、変化の度合いは小さいと思う。激変と言うのはないように思う。自分の耳が悪いのでしょう。

藤原WEシステムは童謡ふるさと館と言う素晴らしい環境にあり、その良さが発揮出来ている。だから、改良点の発見にも繋がっている。
そのような環境を与えてくれた、みどり市にはオーディオファンの一人として感謝しています。

藤原WEシステムで聴くLPレコードの音色は美しい。
しかし、CDはダメだと言う。
でもね、
LPレコードは過去の遺産。CDでしか聞けない音源もある。

CDは今流のデジタル機器に繋いで評価されるべきでしょう。

こんな素晴らしい環境でCDを聴くチャンスは滅多にない。

手持ちの今風のCD再生装置を持ち込み繋いでみることにしました。



チョイと位負けしていますが、影にひっそり置きましょう。

CDトランスポート(ワードクロック入力付き)+外部クロック+ガレージメーカー製DAC(ES9038PRO使用)
特徴:トランスポート自体にもアップサンプリング機能はありますは、外部クロックで2倍、4倍のアップサンプリングが可能

藤原さんの感想
先ず、第一声。人工的な音で好きでない。
自分はこれはこれでありと思ったのですが・・・・
オーバーサンプリングしない方が良い。
自分には何とも・・・・



藤原さんの好む音に少し近づけようとしました。
CDプレイヤーとプリアンプに間に挟んでいたインタートランスを入れてみました。
見事、成功?
少しはましになったと言う。
自分は大分良くなったと思ったのですが・・・

良いとか悪いとか・・・
結局、このレベルになると好きか嫌いかが大きな分かれ道のように感じます。

自分の家でもインタートランスを挟んで見ようかと思案中

藤原WEシステムについての私見 

2020-11-09 07:14:26 | オーディオ
藤原WE(ウエスタンエレクトリック)システム
誤解のないようにして説明しておきたいのですが、オリジナルのWEシステムではありません。
劣化していると思うパーツは、エルタスが積極的に取り替えています。
今も、元エルタスの技術者が整備を続けています。

以前はアンプもWEでしたが、当時の軍用アンプに交換されています。この効果はS/Nの向上に大きな効果があったと積極的に評価します。
LPプレイヤーは以前 EMT927を使っていました。自分はこれが好きでした。
現在、使用中のRCA業務用は正直、その無骨さは好みではありませんでした。藤原氏が大幅に手を加え、美しい外観に一新させました。

SPはWEの整備品 
アンプは軍需用
トーンアーム、MCカートリッジはWEの純正品。
LPプレイヤー本体はどうだったのでしょう。調べていません。

以上が「藤原WEシステム」の概要です。

半世紀以上前の劇場用オーディオの技術の粋を再現しようと日々努力している。
その核となるのがWEです。

なお、自分は骨董品集めはしますが、オーディオに関してはありません。
古くても良いものは今でも良い。
但し、整備して使うのが大前提。

機械製品・電気製品は経年劣化が必ずあります。

オリジナル信仰は擦れるべきと考えます。

LPレコードは歴史遺産

2020-11-07 12:36:23 | オーディオ
旧題:デジタルとアナログ(LPレコード)の共存 未定稿
旧題:歴史的遺産・LPレコードの魅力を引き出そう 未定稿
の内容を見直し、それらを二つに分割した前半部分です。

書き殴っている内に、題と中身の解離が大きくなったので、改題しました。

小さな部屋で音楽を聴いています。
近隣への迷惑を考えれば、あまり大きな音は出せません。

SPレコードのように、雑音に埋もれた楽音を拾う楽しみもあるのでしょう。
自分はダメです。
楽音以外の雑音は極力減らしたい。

LPレコード再生でも同じです。
デジタルじゃないから仕方ない。アナログだから仕方ない。
ではなく、雑音は極力減らしたい。

CDが出現した時の最大の驚きは「静粛性」でした。
LPレコードのスクラッチノイズ、カセットデッキのテープヒスがない。

LPレコード再生時、スクラッチノイズ以外のノイズも加わります。
カートリッジがLPレコードの溝から拾った微弱な信号(S:シグナル)は、アーム内配線、フォノケーブル、昇圧トランス(あるいはヘッドアンプ)等を通ります。この間で、周囲のノイズ(N:ノイズ)を拾う。この間にS/N比が下がる。
また、また、この微小信号を増幅するフォノイコラーザーでS/N比は下がる。

オーディオメーカーは回路の見直し、配線の取り回し、パーツ等の製品の開発
オーディオマニアは昇圧トランスの種類・位置・向き等独自の使用上のノウハウ
を努力を重ねていました。
CDではLPレコードの持つ制約から解放され、製品としてのS/N比は格段に上がりました。

LPレコードの管理・取扱は十分な配慮が必要です。
それと比べれば、CDの取扱は随分楽になりました。
デジタルは理屈上、全く同じものが簡単にコピー可能。
大量生産が可能になり、ソフトの低廉化が進みました。

アナログ VS デジタル の勝負は明らかでした。
CDの出現で勝負は決まったのです。

デジタルの音は悪い?と言う否定的な意見があります。
音質以前の問題です。
決して後戻りはできません。

では、LPレコードの存在意義はどこにあるのか。
それはアナログ時代の貴重な音楽が劣化の少ない記録として残されていることです。
当時の名プレイヤーの名演奏を記録した歴史財産です。

LPレコードはテープ録音(マザーテープ)を編集して作られたものです。
テープ録音は磁気記録です。磁気は時間の経過と共に消失します。
テープの素材自体も経年劣化します。
100年単位で持つものではありません。

LPレコードは物理的な溝として記録されている。
LPレコードの素材は厚みのある塩化ビニール。薄いテープと比べれば経年劣化は少ない。実際に既に70年以上もの実績を持っています。

アナログ時代の膨大な遺産をデジタルデータに置き換えることはできるのか。
データとして置き換えることが可能であったとしても、決してイコールなものは出来ません。どこかで改変される。
オリジナルモノラルレコードが擬似モノラルレコードになったように、似て非なるものと言う認識は持つべきです。

LPレコードは歴史財産。
そこには、モノラル、ステレオの優劣差はありません。
アナログ録音と言う共通の土台に立っているのですから・・・・

LPレコードの魅力を引き出そう

2020-11-07 03:16:17 | オーディオ
「LPレコードの最大の功績は歴史的遺産 未定稿」
を二つに分割しました「後半部分」です。

LPレコード(物理的記録)がCD(デジタル記録)に対して不利なのはSN比でした。誰にでも分かりました。

アナログ(LPレコード)陣営はLPレコード再生に伴うノイズの低減に努力しました。
雑音の侵入を防ぐと言う方向とは別のアプローチを採るメーカーが現れました。
取り扱う信号(S)を大きくして、S/N比を上げる。YAMAHA HA-2と言う製品です

オーディオの足跡
https://audio-heritage.jp/YAMAHA/etc/ha-2.html

カートリッジの発電量は極めて小さい。そのため、フォノイコライザーに至る過程で、色々な影響を受ける。
この一番最初のところで電圧ー電流変換し、これと対になるフォノイコライザーの初段で電流ー電圧変換し、CD並の大出力にして、プリアンプ(プリメインアンプ)に送り込む。
外付けフォノイコライザーなので別電源。フォノイコライザー内蔵プリアンプよりSN比で有利。
従来の昇圧トランス+フォノイコライザーの組み合わせに比して格段にSN比が高く、配線の取り回しも自由で使い易い。
MC型カートリッジ専用、MM型カートリッジには使えません。

自分はHA-2と簡易型HA-3を所持しています。
FET内蔵の専用ヘッドシェルが必要ですが、現在不調。休眠状態です。

話が思わぬ方向に飛んでしまっています。
LPレコードは掛け替えのない貴重な遺産。それを残し生かすにはどうすべきか。
デジタル化の流れは変わらない。
それに抗するのではなく、共存するためにはどうするか。やれることはもっとあるはずです。

フォノイコライザーアンプについては、特にSN比の改善には従来型の延長ではない方法を模索すべきです。
コンデンサー型、フォト(光)型と言う形式がありました。
その後、レーザーディスクの技術を応用した非接触LPレコードプレイヤーも出ました。
ヤマハ型も含め、温故知新の製品を望む。

コストを度外視する製品は一部のマニア御用達品になってしまう。
手が届くような一体型プレイヤーとして製品化を望む。
消耗品はカートリッジの針先だけ

これが出来ればアナログ復興も本格化するのですが・・・・

若者間で一寸したアナログブームが起きていると言う。
デジタルにないアナログのノスタルジーに憧れているのだろうか。
スクラッチ音もゴミのプチプチ音もアナログ的な楽しみなのかもしれない。

LPレコードは先人の遺産そのもの   
もっと丁寧に扱いたくなるようなメーカーの新製品の登場を期待したい。

今だからこそ出来る技術革新はあるのでは・・・・

脳内定位 気にならないのだろうか

2020-11-06 07:20:55 | オーディオ
ヘッドフォン、イヤフォンは便利
何が便利と言えば、スピーカーが要らない。大袈裟なオーディオシステムが要らない。
オーディオルームはいらない。と言うより、部屋に左右されない。空間に縛られない。
最近ではコードレスのブルーツースが主流になっている。どこでもいつでも、寝転がって聴ける。
自分だけの空間を持てる。
周囲に騒音(音楽も第三者にとって側迷惑)を撒き散らすことはない。
良いとこづくめだと思う。
需要が多いから、高価なものは数十万円のものもあれば、千円程度のものまで様々あります。

ステレオの場合、右SP(スピーカー)から出る音は右耳に入るばかりではなく、時間差を置いて、やや小さな音量で左耳にも入ります。これらはSPから耳に届く直接音です。
この直接音とは別にSPから出た音は床、後壁、横壁で反射し、時間差を置いて耳に届きます。
人の耳はそれら複雑に絡み合った音を拾い、頭で演算して、音として認識するのです。
自然界の音も同じ、周囲の反射音を巻き込みながら耳に届くのです。

ヘッドフォン、イヤフォンはそれらの付帯音がありません。
これぞ、正しくピュアオーディオ??

ヘッドフォン、イヤフォンで聴く音像はどこに結ぶのか。音像は頭の中に定位するのではないでしょうか。
SPで聴く場合は前面に結ぶ。
スピーカーで聴くことに慣れている者からみれば、非常に不自然に聴こえます。

美人歌手に甘い声で囁かれる極楽は別にしても


アナログ系装置ラインアップ 訂正しました

2020-11-04 05:59:33 | オーディオ
誤:ヘッドアンプ:半導体式 ガレージメーカー製 MM、MC各ゲイン二段切り替え 
正:フォノイコライザーアンプ:半導体式 ガレージメーカー製 MM、MC両用 各ゲイン二段切り替え可能 

ガラクタ部屋
アナログ関係機器一覧

別に装置がどうので音が聞こえる訳ではないのだけれど、自分用メモとして残します。

・LPプレイヤー:LUXMAN PD-350 レコード・ターンテーブル吸着式 *別項参照
・トーンアーム:SAEC WE-407
・カートリッジ:MM型 日本精機宝石工業株 JR-12S SAS/B 針形状:SAS針、ボロン製カンチレバー *別稿参照 他


LUXMAN PD-350 SAEC WE-407 JR-12S SAS/B

・フォノイコライザーアンプ:半導体式 ガレージメーカー製 MM、MC両用 各ゲイン二段切り替え可能
・プリアンプ:管球式 SONIC FRONTIER社 SFL-2 全段差動 バランス回路
・メインアンプ:管球式 友人製作 全段差動300Bプッシュプルステレオアンプ バランス回路 17W✖️2 *別稿参照
・スピーカー:ALTEC 620B 38cm2WEY同軸ユニット604-8H搭載 バスレフ箱 *別稿参照

*その他メモ
・針圧 メーカー指定範囲内


1.15g

・フォノイコライザーアンプ:手持ち管球式プリアンプのフォノイコライザー部と昇圧トランスの組み合わせましたが、SN比が低く満足できませんでした。
・プリアンプのボリューム位置:10時〜12時 *無信号時:残留雑音感じられず
・メインアンプの平均的出力:付属のVUメーターの動きからピーク時で約1W程度
・スピーカー
 設置場所:やや変形の8畳相当の普通の狭い洋間。床・壁の強度は強いとは言えない。
 置台:高さ約10cm 木床への振動伝搬軽減が目的。ホーン位置の高さは目線(椅子に座った状態)よりやや低い。
 向き:音像のブレを抑えるため、内向きに振っている。顔の手前0.5m付近に焦点が定まるように調整
 試聴距離:顔との距離約3.0m。
 スピーカー間距離:2.2m (中心軸基準) 
 スピーカー背面と後壁との平均距離:0.3m  
 同上側壁との平均距離:0.2m 
 *壁と密接しているのが最大の難点。低音はかぶり気味。

MM型カートリッジJR-12S SAS/Bで考えが変わりつつある。

2020-11-03 20:57:50 | オーディオ
旧タイトル「LP再生用カートリッジ 書き掛け中」と中身が合わないので、タイトルを変えて、整理中

◯LP再生用カートリッジの構造
いろいろありますが、主流は二つ

・MC型 ムービングコイル 振動部分(コイル)が軽い。過渡特性が良い? 低出力
低出力を補うため、フォノアンプの前段に昇圧トランス、ヘッドアンプが必要 SN比はその分低くなる
針は本体と一体構造。
針交換価格は本体交換となるので、本体新品購入とあまり変わらない。

・MM型 ムービングマグネット 振動部分(マグネット)が重い。過渡特性に難? 高出力
直接、フォノアンプに繋げる。MC型に比してSN比は高い。
針先は本体から分離構造。
針先交換なので、本体の購入と比べて安い。

高音質カートリッジはMC型と言うイメージを持っている方が多いでしょう。
自分もそのような刷り込みを受けてきました。実際に聴いてMC型を中心使ってきました。

MC型はMM型に比してその構造が複雑で繊細、熟練技術が必要です。
従ってMC型は製造コストは高い。

高価格カートリッジは音が良くなくては困ると言う思い込み(プラシーボ)が生まれたのでしょう。

新型のMCカートリッジが販売されています。
生産ロットが少なく、採算が取れないので驚くほど高価格品です。
一部のオーディオマニア御用達品

自分の手の届く範囲でここ5年以内で買ったカートリジは次の3種類

・デノン DL-103 MC型 *ロングラン製品 NHK標準カートリッジ ジャンルを問わない万能型
価格は上がったけれど、お買い得だと思う。

・シュアー M44ー7 MM型 *ロングラン製品 使い易く用途が広い ジャズ愛好家の支持高い? 
シュアー社がカートリッジ事業から撤退で廃番 安価だった。

・日本精機宝石工業株(他社カートリッジのOEMメーカー) JR-12S SAS/B MM型 *比較的新しい製品  
針先形状がSAS(スーパーアナログスタイラス)、カンチレバーがボロン製とハイスペック製品 
内容をみれ良心的価格です。

今は古いカートリッジは使わず、上記を使っています。

8畳の狭い部屋で女性ボーカルをしっとりと聴きたい。
愛用の高能率スピーカーALTEC 620Bの能率は103db/m・wと高い。
試聴距離は3mしかありません。

自分がオーディオ装置に求める第一条件は静かであることです。
アンプの残留雑音が低いこと。アンプの増幅過程で外部雑音の影響を極力排除することです。
使用中のプリアンプは管球式バランス回路のラインアンプです。愛用のメインアンプ全段差動300Bアンプと組み合わせた総合SN比はかなり高い。
ALTEC 620Bと組み合わせても残留雑音は全く気になりません。

フォノアンプは増幅率が高い。ノイズを拾い易く、SN比が悪化する部分です。
アンプは管球式で揃えたかった。所有する管球式プリアンプのフォノアンプ部を流用してみました。
MM型カートリッジでは何とか及第点でした。
出力電圧の低いMC型カートッリジはフォノアンプの前に挟む昇圧トランスで挟誘導雑音を拾う。実用域には達しませんでした。

止むを得ず、半導体式フォノ(別電源)を使っています。

JR-12S SAS/BはMM型、「ステレオ盤」の繊細な音を出すのが得意。クラシック向きとも言えますが、ジャズにも不満はありません。
現在の常用カートリッジです。

シュアーM44ー7はモノラルオリジナルジャズレコード用
デノンDL-103はMC型の音を聴きたくなった時に掛ける程度になりました。

古いカートリジの出番はなくなりました。

今、アナログが息を吹き返しているそうです。
安価なLPプレイヤーも出始めている。
LPレコードの音色を楽しむ一つの方法としてカートリッジの交換があった。面白かった。
そんな楽しみを若い人に知って貰いたい。
リーズナブルなMM型カートリッジ、例えば、シュアーのM44Gみたいなもの出ないかな〜

オリジナルモノラルレーコードをステレオ用カートリッジで再生 改訂中

2020-11-03 12:24:41 | オーディオ
ステレオレコードの一本の溝には左右のステレオ信号が横振動と縦振動として刻まれています。
ステレオ用カートリッジはその溝を忠実に追従出来る構造になっています。

対して、
オリジナルモノラルレコードは一本の溝にモノラル信号が横振動で刻まれています。縦振動はありません。
モノラル用カートリッジは横信号だけを拾う構造になっています。

なお、ステレオ時代になって、かっての名盤モノラルレコードが多数、復刻販売されましたが、その多くは、モノラル信号をステレオ方式で刻んだ擬似モノラルレコードです。

溝の構造はステレオ盤と同じなので、ステレオカートリッジがそのまま使える。
レコードを販売する側、再生するユーザー側の双方にとって都合が良かった。

オリジナルモノラルレーコードはステレオ用カートリッジでも再生可能ですが、モノラル用カートリッジで再生するのが本道です。

オリジナルモノラルレーコードをステレオ用カートリッジで再生した場合の問題点
ステレオ用カートリッジは縦信号も拾う。オリジナルモノラルレコードにはない縦信号を誤って拾う。ありえない信号を拾う。
可能性がある。
つまり、雑味が加わる。なんとなくスッキリしない音になり易い。
モノラルカートリッジでは気にならない傷音を拾い易くなる。SN比が落ちる。

オリジナルモノラルレコードを持つ方は限られています。ステレオ盤が圧倒的に多いでしょう。
自分がオーディオを始めたのはオーディオ全盛期の70年代。既に新品LPレーコードは全てステレオ盤になっていました。
所有オリジナルモノラルレコードは全て中古で手に入れたものです。

ステレオレコード(擬似モノラルレコードも含む)用、オリジナルモノラルレコード用と、専用カートリッジを使い分けている人は極一部のマニアの方に限られているでしょう。
ステレオ用カートリッジでオリジナルモノラルレコードを再生せざるを得ないのが現実です。

オリジナルモノラルレーコードに合う?ステレオ用カートリッジってあるの?
どんなステレオ用カートリッジが合っているのでしょうか。支障が少ないのでしょうか。
ステレオカートリッジの針先の形状は丸、楕円、シバタ、SAS・・・と言う風に多様です。
先が尖っている形状の針先の場合、溝の浅いオリジナルモノラルレコードの底に当たり、本来刻まれていない信号を拾う可能性がある。
細めの針先では、溝の幅と隙間げ生じ、トレースが不安定になる可能性がある。
よって、針先の形は針先の「太い丸針」が無難なような気がします。
針先の太さはミルと言う単位を使います。この数字の大きなものが向いている。設計の古いステレオカートリッジに多いようです。

自分の場合、「丸針」のシュアーM44ー7を使っています。

安定トレースさせると言う意味から「適正針圧範囲」の上限付近で使うことにしています。
敢えて、より大きな負荷を加えて、カンチレバーを撓ませて、縦信号を拾いにくくすると言う手もあるかもしれません。
横信号を拾う時にストレスが掛かると考えますのでお勧めしません。

オリジナルモノラルレコードは音が良い場合が多い。
なぜか。
一本の溝に二つの信号を刻まなければならないステレオレコード。その複雑さが音を悪くしたと考えます。

LPレコード再生用カートリッジの寿命

2020-10-30 07:41:34 | オーディオ
古くなったカートリッジの音は経年劣化により本来のものではない。

大切にしているカートリッジをお持ちの方もおられるでしょう。
古いカートリッジは劣化が進んでいます。
未使用でも経年劣化する。予備用に買ってある交換用針先パーツも例外ではありません。
ダイヤモンドで出来ている針先チップも磨耗する。
古いカートリッジは経年変化でカンチレバー周辺が硬くなっている可能性が高い。

ゴム関係パーツは特にそうでしょう。
古いスピーカーのエッジを見ると、ウレタンエッジはボロボロ、ゴム・革エッジは硬くなっています。
スタッドレスタイヤも肝心なのは柔らかさだそうです。

カートリッジが例外である筈がありません。

LPレコード用カートリッジの適正針圧

2020-10-30 07:03:19 | オーディオ
理屈上の話です。
聴いてナンボの世界。
理屈通りになれば世話はありません。でも、一応、頭の隅に入れておいた方が良いでしょう。

LPレコード用カートリッジにはそれぞれ「適正針圧」が明記されています。
例えば1.25〜1.75gと言うように針圧の範囲が決められています。
中央値1.50gに決める人が多いでしょう。
定められた針圧範囲で実際に聴き、自分の好みで決めれば良い。

では、カートリッジの適正針圧はどう決められるのか。
針をレコードに落とす。針には針圧分の力が加わり沈みます。カンチレバーが撓み沈みこむ。
外からは見えませんが、カンチレバーの後ろにある振動子の位置が変化します
MM型カートリッジならマグネット、MC型カートリッジならコイル。
適正針圧が加わり、あるべき位置、正常位置(中央位置?)になる。

大切なレコード盤を痛めないようにとの配慮から、針圧を軽くする方もいるかもしれません。
レコード盤は可塑性材料でできている。力が加わって一旦変形したとしても時間を掛けて戻る。
むしろ、針圧を下げると、針飛びを起こし易くなり、レコードに再着地した時に生ずる衝撃のダメージの方が大きいと考えます。

モノラルカートリッジの構造は横振動を拾えば良いので非常にシンプルです。
レコードの溝を正確にトレースするだけを考えれば良い。針圧は重めです。
重針圧であったSPレコード針の影響も残っていたでしょう。

対して
ステレオレコードの左右の信号は、一つの溝の両側に横振動と縦振動として刻まれています。
ステレオカートリッジは横振動に加えて、縦振動を拾わねばなりません。非常に繊細な作業をしなければならなくなりました。
振動子(コイル、磁石)は磁界、あるいはコイルの正しい位置になければ、信号を正確には拾えません。


導入の経緯 ALTEC 620B(国産箱)

2020-10-30 05:45:06 | オーディオ
どなたかがアクセスしてくださいました。ありがとうございます。
オリジナルのブログは2011年。
当時の忘備録ですが、タイトルを変え、再々編集しました。

○ALTEC 620B 
同軸2WAYのSPユニット604-8Hを米マツ(パーティクルボード)の大型バスレフ箱に組み込んだSPシステムです。


保護用サランネットがマジックテープ4点留め

オリジナル箱ではなく国産箱の証拠となりました。

SPボックスの大きさと内蔵SPユニットはオリジナル620Bと変わりありません。
SPボックスの材質は板の断面からパーティクルボードのようです。

 
604-8H

マンタレイホーンはウーファーと面一(ツライチ)


布製フィックスエッジ 

ビスコースオイルが垂れている。
SPユニットの上下を180度ひっくり返すのが良いのですが、SPボックスを寝かせねばできません。
SPボックスの上に40kg?の300Bのアンプが載っている。一人での移動は無理。諦めています。


SPケーブル ネットワーク調整パネル

SPケーブル端子はボックス裏側にありますが、バネ式で信頼性が不安。SPケーブルはネットワーク基盤に直接ハンダ付けにしている。

ネットワークは2WAY?or3WAY? の切り替えが可能です。
自分は3WAY ?(高域、超高域が別々に調整)で使っています。
高域は絞り気味、超高域は上げ気味。加齢により高域が聞き取れにくくなっている性もあるかもしれません。
摘み位置は固定ではなく、曲によって気分によって変えています。

2WAY?or3WAY? の切り替えプッシュボタンも接点不良防止のために、時々動かします。

◯ALTEC 620B:参考HP http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/audio/a4.htm">http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/audio/a4.htm

◯導入の経緯
当時は賃貸マンション住まい。やや大型の我流JBLのホーンシステムを6畳の洋間に置いてオーディオを楽しんでいました。
大きな音は出せない。次第に聴くジャンルが定まって来ます。小編成のジャズ、特に女性ボーカルが多くなっていました。

我流JBLシステムの低音には不満がありました。
GAUSS等のウーファーに入れ替えて試しましたが、大きな改善は見られず、根本的な見直しをせざるをえませんでした。

鳴りっぷりの良い  ALTEC A7 に興味を持っていました。

ALTECのホーンSPシステムは映画館等での大ホール用向けだったでしょう。
開発当時は精々数十Wの管球式アンプ時代でした。
大型ホール用SPシステムに求められた絶対条件は高能率であることでした。
A7がフロントロードホーンになっているのは指向性を高め、遠くまで届けることであったでしょう。
現代設計のSPシステムが広帯域を狙うのに対し、高能率を狙ったものでした。

現代設計のSPと比べれば、高能率を狙ったウーファーは軽量で重低域は出ない。
その一方、高能率SP特有の生き生きとした躍動感を感じさせる。

この構造のSPシステムは大型にならざるを得ない。スケールの大きな音はしますが。その反面。音像の大きくならざるをえない。
美人歌手の口が大きくなるのも興醒めです。
第一に6畳の狭い部屋には置く気にはなれません。

音源を小さくまとめるなら小型SPが向いています。しかし、こちらが求める低音は望めません。
低音を無理なく自然に出すには、大口径のウーファーが不可欠と考えていました。

音源は小さく、低域も欲しい。
この相反する要求に応えるのが複合SPユニットです。
低域、中域、高域の3つのSPユニットを組み合わせたものもありました。
各社が競作したのは、低域用と中・高域の2つSPユニットを組み合わせるものでした。

その代表的なメーカーは ALTEC、TANNOY の二社でした。

ALTECはウーファーと中高域用のドライバーがそれぞれの専用磁気回路を持ち、ホーンの音道も独立しています。無骨な外観です。SPボックスは素朴。アメリカらしい合理性追求主義。

TANNOYはウーファーと中高域用のドライバー磁気回路は共通です。ショートホーンの延長をウーファーのコーンカーブにつなげて、実質的なホーン長を伸ばしています。優美な形。SPキャビネットは凝っていて美しい。家具として置ける。いかにも英国らしい。

剛のALTEC vs 柔のTANNOY。

アメリカ生まれのALTECはジャズ向き、英国生まれのTANNOYはクラシック向きと言う評価が多いようです。
JBL、UREI?、GAUSS等もALTEC型のSPユニットを出していました。

試聴錯誤の結果、自分が選んだのはALTEC 620B(同軸SPユニット604-8H内蔵)でした。

◯決定理由
604-8Hは15インチのウーファーの中心に小型マンタレイ(魚のエイ)ホーンを付けた同軸型SPユニットです。
604-8Hの前機種である604-8Gまではホーン形状はセクトラルホーンでした。

当時、SPシステムの広帯域指向が強くなっていた時期でした。JBLにとってエポックメイキングとなる プロフェッショナルシリーズ4WAY形式がオーディオ界への影響は大きかった。

この要求に応えるため、604-8Hは高域特性を改善(高域を伸ばす、指向特性を広げる)をするため、ホーン並びにドライバースロートのスリットの形状を変えました。

小型マンタレイホーンの形状はそれ以前のセクトラルホーンに比してややひ弱な印象が強い。
中古市場では604-8G以前のSPユニットの人気が高いようです。

SPユニットの磁気回路はアルニコマグネットからフェライトマグネットに急速に変わって行く時代でした。
アルニコには希少金属コバルトが使われています。軍需産業には不可欠の金属らしい。
結果、多くのSPユニットはフェライト磁石に置き換わらずを得ず、磁気回路形式も内磁形から外磁形に変わらざるを得ませんでした。
ALTECも例外ではなく、同軸型604-8Hはアルニコマグネット仕様の最後のモデルとなりました。
発売期間は短かった。その後、このコンセンサスを元に他社から改良版が出ますが、フェライト磁気回路です。

フェライト磁気回路がアルニコ磁気回路に劣るとは言いません。
しかし、内磁形SPユニットはスマートです。

604シリーズのウーファー部は、ALTEC A5に搭載されている強力ウーファー515B相当品です。
620BはSPボックスを含めた呼称。ALTECの箱としては比較的大型です。

スタジオモニターは設置の容易さを重視するため、小型ボックスである愛称「銀箱」に納めて使われることが多いようです。
中域の厚みがよく出るALTECらしさを求めるには良いでしょう。

自分はクラシックも聴く。低音域は犠牲にできない。大型SPボックス620Bを選びました。

同軸型SPの最大の特徴は点音源であることです。
ALTEC同軸型SPはスタジオのモニターSPとして求められたのは、近接して聞いても音像が大きくならない点が評価されたからではないでしょうか。

大口径ウーファー+ショートホーンの組み合わせは元々無理があります。
604-8Hのクロスオーバー周波数は1500hzです。 大口径ウーファーの受け持ち部分が広すぎるし、シュートホーンで1500hzは非常に苦しい。
クロスオーバー付近の歪みは相当大きいと想像します。 それが破綻に至る一歩前で踏みとどまっている。
ネットワークにはノウハウが詰まっているものと考えます。

2WAYなのにネットワークの調整用摘みは3WAY並に2つあります。中域、高域と別々に調整が可能ですが、中・高域だけのシンプルな調整もできるように切り替えボタンが付いています。

この箱から604-8Hを外し、代わりにウーファー515Bを入れ、その上にドライバー + ホーン 、ホーン型ツィター を使う方もいます。2WAYでは難しいと考えているのでしょう。

振動板の位置を含め、位相管理をしていると考えますので、完成品は下手に弄るべきではないと考えます。

同軸型SPの最大の特徴は、音源がピンポイントで定まると言うことです。
狭い部屋でリニアリスニングでボーカルを聴く場合。その優位性が際立ちます。
他の幾多の欠点に目をつぶることが出来ます。

620Bは我が家にポンと置いただけで、自分の欲していた低音(ベースの胴鳴りを上手く演出する)があっさりと出たのには驚きました。
515Bと大型SPボックスの相性が良いのでしょう。

我流JBLシステムのこれまでの苦労は何だったのかな~と拍子抜けした記憶があります。

無骨な外観とは裏腹に女性ボーカルは実に艶っぽい。
組み合わせている管球アンプが合っているのかもしれません。

理屈重視の現代設計では決して顧みられないスピーカーです。

最近(2010年頃)になって、バイアンプ駆動(既存のネットワークを生かしながらも、ウーファーとホーンを別々のアンプで駆動)とするため、ネットワークを少し弄りましたが、バランスを崩してしまいました。

現代設計の新参トールボーイ型SP Westlake Audio LC265.1V が来ましたので、ご機嫌を損ねているのかもしれません。

2019年、従来のオリジナルネットワークに戻して、復活しました。

ハイレゾ?

2020-10-22 05:25:33 | オーディオ
「「木に竹を接ぐ」話 クロスオーバー周波数を考える」から独立させました。

High-Resolution

ハイレゾ規格
①40khzまで再生できる能力を持つこと。
②96kHz(96000Hz)/24bit以上の音源の再生できること。

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*CD規格:44.1khz/16bit
音楽CD: CD-DA(Compact Disc Digital Audio)
1981年、「 Red Book 」と呼ばれた規格。ソニー、フィリップス社が共同開発した。
LPレコードの表・裏面分の音楽信号をデジタル化し、コンパクトなディスク CDに納まるようにした規格。
40年前の当時としては必要十分な規格として纏められたようです。
その後、CD規格の上位規格DVD 、SACDが出ますが、普及は進みませんでした。
CD規格は今でも実用十分と言う認識もあるのでしょう。
いや、その規格さえ、十分に生かし切れていないのかもしれません。
我が家のデジタルオーディオ機器を振り返れば、
DAC(アナログデジタルコンバータ)は全てハイレゾ対応。
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①40khzまで再生できる能力を持つこと。
今発売されているデジタルオーディオ機器は「ハイレゾ対応」と特別謳っていなくても、ほとんどが対応しているものと思われます。

しかし、管球式アンプは? 昔のSPは? 
対応していないものがほとんどでしょう。

では、時代遅れの粗大ゴミとして捨てなければならないのでしょうか。

ハイレゾ対応で一番難しそうな部分がハード・メカ部分。
具体的に言えばSP(スピーカー)システムだと思います。
ハイレゾ対応に出来ないかと問われれば、可能です。
40khzを再生出来るスーパーツィターはある。取り替えるか、足せば良い。
安価なパーツもある。
ハイレゾ対応のミニコンポだって出来ます。

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*チャチ入れ
高音域には触れていますが、低音域に触れていません。
もし、仮に、50hzまで再生と言う条件を課したらどうでしょう。
SP(スピーカー)システムにとっては厳しい条件です。
低音域を伸ばすのはコストが掛かる。ミニコンポはできません。
対応策はないか。
「あります」、「サブウーファー」を加える方法があります。
自分も2台持っています。
でも使っていません。
違和感ありありなのです。今は置き台に変身しています。
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オーディオ装置は音楽を聴くのが目的です。蝙蝠が発する超音波を聴くことではありせん。
以前のブログで書いたとおり、10khz以上を発する楽器はありません。
超高音を聴いているつもりでも、その周波数は意外に低い(5khz)と言う現実は直視すべきでしょう。
倍音が4倍音が・・・だから必要? 
どうなんでしょうね。
20khz以上の音は常人には聴こえません。
年配者にとって意味がありません。
聴く人間そのものがハイレゾ未対応なのです。

人間の可聴範囲を大きく超えるハイレゾ?の意味はあるのか。
〜40khzの音を再生できるなら、〜20khzは余裕を持って再生できる
と言う意味はありそうです。

「ハイレゾ対応」と言う耳障りの良いレッテルには惑わされないようにしましょう。

高齢者の場合、10khz付近を上げておけば、ハイレゾらしく聴こえるかもしれません。プラシーボ

②96kHz(96000Hz)/24bit以上の音源の再生できること。
この方が重要です。CDより音密度が高い。
自分はCD音源をハイビットサンプリングして聴くことが多いのですが、その効果については微妙です。
アナログ音源を細分化したのがデジタル。
デジタルカメラの進歩は著しい。だからと言ってアナログ銀版写真に全てが勝るかと言えば?
電子レベルの再現は可能です。
しかし、SPユニットの振動そのものがアナログであることを忘れてはなりません。
結局、デジタル信号もアナログ信号として変換されるのです。
つまり、昔も今も、音質に一番影響が大きいのはSPと考えて良いでしょう。

SPあまり複雑に弄り過ぎない。単縦な方が良さそうです。
弄りたくとも弄りようがない小口径のSPユニットに分がありそうです。

SPの小型化を突き詰めればイヤホーンに辿り着く。

ヘッドホン、イヤホンの課題は特有の不自然な脳内定位
脳内で囁かれる甘い女性ボーカルは好きです。

最新DAP(デジタルオーディオプレイヤー)を注文してしまいました。
イヤホーンを物色中 
ハイレゾ対応ではない自分の耳じゃ、宝の持ち腐れだと言うのに

全段差動300Bプッシュプル「メインアンプ」

2020-10-21 08:06:18 | オーディオ
◯友人製作・全段差動300Bプッシュプル「メインアンプ」の特徴

・製作年:2000年頃。
 友人用3ウエイ仕様のものをALTEC 620Bのマルチ駆動用2ウエイ仕様に変更しました。
 電源部も含め完全なモノラル構成、モノラルアンプ二台を一台に纏めたものです。このため、クロストークは皆無です。
 製作者が最も力を入れたのは電源部。シャーシー内はチョークトランス等で一杯。
 放熱フィンを要所に配し、熱によるパーツの劣化を防ぐ長寿命設計となっています。
 整流管を使用すると共に、電源が安定するまでアンプ部に電流が流れないように「遅延回路」を内蔵しています。
・回路:全段差動アンプ&バランス回路
・出力:17W位 ✖️ 2 
・再生周波数:不明 管球アンプとしては非常に広帯域と思います。
・外形寸法:幅(放熱フィン含む)80cm、奥行き(放熱フィン、取手含む)73cm、高さ(脚なし)29cm
・重量:未測定。非常に重い。
・出力トランス&電源トランス:タムラ製。型番失念 
・出力管:JJ製 300B 4本
 見掛けは無骨で繊細さはありません。フイラメントの吊り形式はWEと同じ釣竿式。中国管に多いバネ釣り式と比べて不良率は低い。不良品には一度も会っていません。
 特性表付き。その数字は揃っている。ペア取りする必要はないと思います。それだけ製品管理が良いのでしょう。
・増幅&位相反転管:WE製 407A 4本
・整流管:Svetlana製 6D22S(半波整流管) 4本

①入力端子:バランス端子のみ RCAアンバランス端子なし。
アンバランス出力のプリアンプと組み合わせる場合、アンバランスーバランス変換ケーブルが必要です。
②入力感度:7V位 極端に低い。
入力感度が低いのは位相回転を嫌い二段増幅に拘ったからです。増幅不足分はプリアンプが担えば良いと言う考えです。
③入力感度切り替えボリューム:なし 常にフルボリューム状態
増幅回路を持つプリアンプと組み合わせることが前提に設計されたパワーアンプです。所謂、増幅のないATTは向きません。
④電源SW:なし 電源ケーブルは増幅段と出力段の二本ありますが、切るときは一度に同時に切らねばなりません。コンセントから引っこ抜いていました。

◯音質評価:自分には出来ません。客観的に言えることは非常に静かなアンプです。103db/w・m ALTECのホーン部に耳を付けても残留雑音はほとんど感じれれません。

所在場所:ALTEC 620Bの上
下ろして撮りたいのですが、重過ぎて動かすことができません。


斜め前方から

表板:軽井沢の革屋さん🚂特注の皮張り


斜め横から

側板:軽井沢彫


後ろの接続端子?

見えませんね〜