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ザスパクサツ群馬の応援、スローライフ、終活日誌、趣味、旅行

LPプレイヤー PD-350 メンテナンス

2021-04-23 07:17:15 | オーディオ
LPプレイヤーは都合10台以上、使いました。今でも、何台か、部屋に転がっています。
結局、使うのは一台。ラックスのPD-350 。ベルトドライブ方式。今では珍しいレコード吸着式。
LPプレイヤーは性能比較が難しい。でも、自分が使ってきた中では一番のお気に入りです。
レコードを掛ける度に触るもの。ミテクレは非常に大事な要素と思います。

性能は見ればある程度は見当が付く。外見に自然に滲み出てくるものなのです。如何にも良い音が出そう。
オーディオ全盛期、アナログがデジタルに変わる頃の製品、ラックスがこれまで蓄えてきたノウハウを結集して、出した最終回答的製品でした。

30年の長期に渡っても使ってきたのに、メンテナンスらしいことは一切してきませんでした。
ベルトは消耗品。数年に一度は替えています。
なんとなくゴロが出ているように感じたので、ターンテーブルの軸受けに注油することにしました。

当時、オイルレスメタル軸受と言うのが流行っていました。
軸受け部の注油の必要がないと言うのが売り文句でした。
PD-350がオイルレスメタル軸受であるかどうか分かりません。
仮にそうであったとしても、メーカーは30年の長期間使用は想定していなかったでしょう。
注油作業前にターンテーブルを外さねばなりません。
ターンテーブルは約10kgある。
LPレコード吸着式、軸(スピンドル)とターンテーブルは密着している。ガタがあるようでは、エアー漏れが起きてしまう。
軸に負担を掛けずに、ターンテーブルを外すにはどうするか。
思い返せば、専用治具がありました。
治具のボルトのネジをターンテーブルの中央付近にあるネジ穴に捻じ込んで、水平に持ち上がると言う構造です。
治具はとうの昔にどっかに行方不明。
ううん困った。

ネジ穴の径を調べたら、直径4mmらしいことが分かりました。
近くのホームセンターで、
長いネジ2本、持ち上げるのに必要な穴空きアルミ板1枚、ネジ脱落防止の蝶ナット2枚
を購入し、


手製治具


ネジ穴に差した状態

ターンテーブルは10kgと重量級、軸にシッカリ張り付いている。
軸に負担を掛けないように慎重に取り外しました。


床に移動した状態


ターンテーブルの裏側

アルミターンテーブルの下には真鍮板が貼り付けられている。
アルミと真鍮の固有振動は違う。これを利用してターンテーブルの振動を抑えているのです。
重量バランスも取らねばならず、手が込んだことをしているのが分かります。


黒い部分は何?

この部分の上にエアーを吸う穴がある。そのエアーは軸を通して外部ポンプに繋がっている。精密さを要求される部分です。

取り外したものの、エアー漏れが起きたらどうしよう。
やっと吸着システムを生き返らせたのに、ダメになったらどうしよう。


ターンテーブを外した状態

いつもは掃除ができないところも拭きました。

注油するオイルは何を選べば良いのか。
重さ10kgのターンテーブルが載る。ある程度粘度の高いものが必要でしょう。軸受け保護効果を考えれば、サラサラの潤滑剤は向かないでしょう。
かと言って、露出している軸受部分、グリースのようなものでは染み込みそうもない。粘度が高ければ、回転抵抗が増える。

ネットで探したら、テクニクス用のオイルがあったので購入しました。



中身はミシンオイルみたいな感じ。粘性も高いとは見えませんでした。


軸受部


養生

オイルが他の場所、特にエア漏れ防止シール部に漏れにように、ガムテープで注油部分以外を覆いました。

軸にガタはありませんでした。上下には動く。適当に注ぎ込みました。動かして滲み出てくるようであれば、拭き取ればよい。今のところないようです。
と言うかカラカラの状況だった可能性もあります。注油して良かった?

それで、注油の効果はあったのか。
ゴロと思っていたのはターンテーブルよりベルトドライブモーターの方だったようです。ここに注油するかどうか検討中。

注油効果の検証方法は次のとおりです。



ストップウオッチ代わりに置き時計を用意しました。

33回転で一定速度に達した時点で電源を切る。停止まで何秒掛かるかを計測します。ターンテーブルの慣性力で回り続けますが、モーターは止まるのでベルトを通してブレーキが掛かる。

計測結果:注油前 15秒。注油後 20秒でした。効果はあったと言う判断です。

エアー吸着した状態にして測りました。16秒。注油前と変化が少ない。

エアー吸着を外しましたが、20秒に戻らない。18秒程度 うう〜ん

エアー吸着はできる。ホッとしました。

「アルニコ磁石を使ったスピーカーは音が良い」は都市伝説か 書き殴り中

2021-04-11 19:13:06 | オーディオ
自分にも若い時がありました。
1960〜70年代当時の若者の流行は、車、スキー、オーディオだったと思います。
自分はオーディオでした。
薄給ですので、高額商品は買えない。
仕方ないので、週末はオーディオ専門店で店員紛いのことをしながら遊んでいました。
山水の特約店、JBL製品が多かった。
JBLの往年の名ユニットD130、375、075で構成されたバックロードホーン、フロントロードホーンから出る爆音は懐かしい。
その後、空前の大ヒットとなったプロフェッショナルシリーズが登場します。
一番有名なのは「4343」でしょう。音は大人しくなった。綺麗になった。クラシックも聴けるようになった。
手の届かない高嶺の花。見るだけ、試聴するだけに終わりました。
その後、改良版として「4343B」が登場します。
どこが違うかと言うと、磁気回路がアルニコマグネットからフライトマグネットに変わったことです。
オーディオ評論家の評判は良くても、ユーザーの評判はイマイチでした。
自分はユーザーではありませんが、店員紛いなので、その違いを実感していました。
やはり、アルニコマグネットと言う気持ちが強まりました。
懐具合に合わせて、アルニコ磁石のスピーカーユニット「2220A(130A)」、「375」、「2405」を一つ一つ買い集め、
マルチアンプシステムに組むと言う格闘を始めます。
その経緯は別稿に走り書きしています。

「4343」と「4343B」は今でも中古市場に出回っています。
中・低域のスピーカーユニットのエッジはウレタン。
今では経年劣化が進み、ボロボロになっています。
入手した後、エッジを張り替えるか、既に張り替え済みのものを買うことになります。

中古市場に出てくる数は「4343B」が多い印象があります。
値段は「4343」より安い。
販売数はどちらが多かったか分かりませんが、「4343」を手放す人が少ないのもその理由の一つではないかと推測しています。

自分は「4343」と「4343B」を新品でリアルに聴き比べています。
自分がマルチアンプスピーカー用に選んだのはJBLのアルニコ内磁型スピーカーユニットでした。
現在、メインスピーカーとして使っているのはアルテックの620B。搭載されているスピーカーユニット604ー8Hは2ウエイ・アルニコ内磁型スピーカーユニットです。

アルニコマグネット信仰はノスタルジアなのか、それとも、ないものネダリなのか。
少なくとも自分は現行品、準現行品をリアルに聞き比べて選びました。

アルニコマグネットを選んだのは自分の感覚です。
感覚は理屈以前のモノ。本人にとってはそれが全てです。

しかし、その一方、屁理屈でも良いから、自分なりの納得をしたいとの気持ちは強かった。

話は戻って、
何故、スピーカーのマグネットはアルニコからフェライトに変わったのか。
音を良くするために変えたのか。そうなのかもしれない。
実は別の理由があるのです。
アルニコの組成はアルミニューム、ニッケル、コバルトです。
コバルトは希土類に分類されます。そのコバルトが高騰し、その合金であるアルニコは民生用品としては採算が合わなくなったためです。

フェライトマグネットはアルニコマグネットと比べると磁束密度が低い。
低ければ量を増やし、総磁束量を同じにすれば良いと言うのも理屈です。
当時のオーディオ評論家はフライトマグネットを擁護する人も多かった。

二つのマグネットの違いは別にもある。
アルニコマグネットは鋳造品。フェライトマグネットは焼き固めたセラミック?製 物理的な構造が違う。
磁気回路の構造も違う。アルニコマグネットは内磁型なのに、フェライトマグネットは外磁型にせざるを得ないのです。

(外磁型回路は磁気が外に盛れる。当時のTVの画面はブラウン管型。悪影響を与えたようです。これは都市伝説ではありません。)

時代は進み、フェライト以外にもネオジューム等、磁束密度が高いものが出現する。これも磁気回路の構造は外磁型。
減磁特性・温度特性・・・も違うのです。
これらの違いが音に関係していると考えて良いでしょう。

アルニコマグネットの音が良い理由は他にも何かありそうですが、分からない。
悶々とした時期が長かった。

話は変わって、
励磁型スピーカーの磁気回路は電磁石です。
電磁石の電源を変えると、音が大きく変わると言う。電源で音が変わる。
信じられないのですが、そうらしい。

マグネットの種類、磁気回路の構造で音は変わるのか。

今でも、アルニコマグネットに拘る技術者(プロ)はいるのです。

その例
①グレート・プレーンズ・オーディオ(GPA)社は、1998年にAltec Lansing社から誕生した。
その最初の製品がアルテックの604ー8Hのフェライトマグネットモデル。
その後、改良があり、そのトップグレードとして、アルニコマグネット版を出しました。値段は調べていませんが、かなりの高額品でしょう。
②フォステクス
プレミアムシリーズ発売。W160A-HR、T250A 合わせて約30万円(一台分) フェライトマグネット品と比べれば、かなりの高額商品です。

こんなもの売れる筈はない。売れても数が出ない。商売にならないでしょう。
でも、技術者は作りたいんのでしょう。
メーカーとしては企業イメージ向上になるからでしょうか。

(ヤリスとGRヤリス、ヤリスはヤリスで同じ。性能と価格は別物。GRヤリスはトヨタのイメージカー的な要素を多分に持っているでしょう。)

オーディオ技術者がアルニコに拘る理由はどこにあるのか。
そんな思いで、ネット検索していたら、見つけました。

「クリプトン渡邊氏がスピーカー開発キャリアを総括。「密閉型」、「2ウエイ」にこだわる理由とは  PHILE WEB
『アルニコマグネットが音質において優れている理由』 
https://www.phileweb.com/interview/article/201602/03/341.html

ボイスコイルの振幅により逆起電力が生じる。その処理についてはアンプ側で処理する。インパーダンスを下げて吸収すると言う面で論議されることが多いのですが、実は磁気回路でもあったと言うことです。
励磁式スピーカーの電源で大きく変わる。管球電源では使用球で音が変わると言うのも少し分かるような気がしてきました。

オーディオって 面白い? 

2021-03-28 09:21:07 | オーディオ
今のオーディオは詰まらない。
弄れない。
真空管アンプなら、真空管、抵抗、コンデンサー等のパーツを替えて楽しめた
SPシステムなら、箱(大きさ、密閉・バスレフ・バックロード等形式)、LCネットワーク(クロスオーバー周波数、コイル・コンデンサー、抵抗のパーツ)を楽しめた。
その結果、自分が良いと思えば、それは正解です。
その一方、定格値を超えると、真空管が発熱し壊れたり、SPユニットのコイルが焼け切れたりもした。

昔のオーディオ機器は弄れる。
例として、2ウェイSPシステムの場合を挙げよう。
ダイナミック型SPユニットのボイスコイルは名前のとおりコイル(L)と抵抗(R)そのもの。この値を組み込むことを前提にLCネットワークは設計される。
8Ωのコーン型ウーファーと8Ωのホーン型ドライバーとてLCネットワーク’(例えばクロスオーバー周波数800hz)は出来ているものがあったとする。
16オームのコーン型ウーファーに交換したとしたら、ウーファーのカットオフ周波数そのものが変わる。
流れる電流量は変わるので音圧も変わる。アッテネーター(ボリューム)の位置は変えることになるでしょう。
ウーファーは壊れはしない。
音が気に入ったのなら、それでオーケーなのかもしれない。
でも、理屈は一応知っている方が遠回りせずに済む。

測定器を持たないアマチュアがSPを弄りたいになら、チャンネルディバイダーの方が向いていると思う。
泥沼が待っているのだけれど・・・・

ALTEC 620B(国産箱)

2021-02-27 05:11:58 | オーディオ
〜〜〜 長〜い前置き 〜〜〜

元記事は2011年。再編集中

我が家に来て、早25年位になります。
10数年前、小音量しか出せないマンションの6畳からそれなりの音量が出せる戸建て8畳にアップグレード移住しました。
20畳位の広さは欲しいものです。
周囲のオーディオ装置は様変わりすれど、新参SPが来ても追い出されもせず、今も居座り続けています。
ガラクタ部屋(カメック爺の遊び部屋)の主(あるじ)とも言える存在です。
動かない、動かせない。
上に載っている友人製作の全段差動300Bプッシュプルアンプとセットで100kgを優に超える。不動の存在です。

◯一寸寄り道 パート1
SPボックスは国産箱であることが分かりましたので、名称を620Bから620Jに変更しました。
620Jを再調査したところ、当時最新のSPユニット604−8KS(フェライトマグネット)を搭載していることが分かりました。
箱の寸法、内容積は620Bと同じです。
620B:SPボックスの名称。A B C・・・・ 型番を表す。二番目?
SPユニットを表すものではありません。
自分は620D、E・・・・と言う型番を知りません。
唐突にJが出てくる。
Jは連番を表すものでなく、JAPANの頭文字ではないか。
日本向けに作られてもの、日本で組み上げられたものと推測しています。

◯一寸と寄り道 パート2
SPボックスの大きさは、理想と現実との妥協の産物。
剛性、重さ、扱い易さ等のトレード・オフの関係で決まる。

SPボックスの形式が密閉箱である場合、内容積は大きいほど低域が伸びる。余裕のある低音が出る。
基本、SPボックスの内容積が大きい方が望ましい。SPユニットの素が出る。
が、しかし、箱の補強が難しくなる。
箱鳴りを含んだ設計になる。

現代設計のSPユニットは小型SPボックスに入れることが前提にして設計されている。
背圧が掛かることを前提にした設計になっている。
丈夫にしなければならない。つまり、重い振動板にせざるをえない。
能率は必然的に落ちることになる。

ボックスの形式がバスレフの場合、低域はポート(空気穴)の大きさと奥行きで調整する。
共振現象を利用し聴感上の音量は増やせるが、再生低域を伸ばせる訳ではありません。

ALTECの同軸SPで人気の高いのはスタジオモニター「銀箱」です。
620Bよ比べてりやや小型、つまり、内容積は小さい。
銀箱は620Bより中域が張り出し気味でしょう。低域はキレが良い。ジャズ向き?

寄り道終了

自分のSPは「ALTEC 620B(国産箱) 内蔵ユニット 604−8H」

ALTEC 620B(オリジナル)は604−8Hを積んでいる。

オリジナルを大切にする方も多い。

ALTEC 620B(国産箱)とします。

○ALTEC 620B  現用SPシステムです。
同軸2WAYのSPユニット604-8H内蔵

保護用サランネットがマジックテープ4点留め

これがオリジナル箱ではなく国産箱の証拠となりました。
スピーカーボックスの大きさ、内蔵SPユニットは620Bと変わりありません。
SPボックスの材質は不明ですが、板の断面からパーティクルボードのようです。

 
マンタレイホーンはウーファー(515B相当品)と面一

布製フィックスエッジ ビスコースオイルが垂れている。

これを防ぐには、上下180度ひっくり返すのが良いと考えます。重いので諦めています。

SPへの配線 ネットワーク調整摘みの位置

SPユニットへの配線端子はボックス裏側にありますが、端子はバネ式で信頼性が不安なのでネットワーク基盤にSPケーブルはハンダ付けにしています。

ネットワークは2WAY?or3WAY? の切り替えが可能です。
低・中域を担うのは直径15インチ(38cm)コーンスピーカー、高域を担うのは金属振動板のホーンスピーカー。2WAYのスピーカーシステムです。
クロスオーバー周波数は1500hzです。
通常であれば、1500hz以上の音量を調整するボリューム摘みがひとつあれば良い。
実際、前型の604−8Gまでのネットワークのボリューム摘みは一つです。

高域部の超高域部を調整できるようにしているものと推察しています。
自分は3WAY 方式?で使っています。
中・高域は絞り気味(ボリューム位置11時)、超高域は上げ気味(13時)に調整しています。
加齢により高域が聞き取れにくくなっている所為もあるでしょう。

調整摘みの位置は固定ではなく、気分によって変えています。
可変抵抗の摺動部を動かすのは接点部のガリ防止になります。
2WAY?or3WAY? の切り替えプッシュボタンも時々動かします。

◯ALTEC 620B:参考HP http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/audio/a4.htm">http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/audio/a4.htm

同軸2WAYのSPユニット604-8Hを米マツ(パーティクルボード)の大型バスレフ箱に組み込んだSPシステムです。

◯導入の経緯
集合住宅の狭い部屋住まい。次第に聴くジャンルが定まって来ます。小編成のジャズ、特に女性ボーカルが多くなっていました。

我流JBLシステムの低音には不満がありました。GAUSS等のウーファーも試しましたが、大きな改善は見られず、根本的な見直しを考えざるをえませんでした。

鳴りっぷりの良い ALTEC A7(or A5)に興味を持っていました。
これらALTECのSPシステムは映画館等での大ホール用です。
開発当時は管球式アンプで出力は精々数十Wの時代でした。大型ホール用SPシステムに求められた絶対条件は高能率であることでした。
フロントロードホーンになっているのは能率を高めるためでしょう。指向性を高め、遠くまで届けることに設計されたのかもしれません。

現代設計のSPと比べれば、ウーファーは軽量で重低域は出ない。高域も不足気味です。
これらの欠点を補って余りあるものがある。高能率SP特有の生き生きとした躍動感を感じさせます。
この構造のSPシステムでは音像は大きくならざるをえない。美人歌手の口が大きくなるのは興醒めです。
6畳の狭い部屋には置けません。

音源を小さくまとめるなら小型SPが向いています。しかし、こちらが求める低音は望めません。
低音を無理なく自然に出すには、大口径のウーファーが不可欠と考えています。

音源は小さく、低域も欲しい。
この相反する要求に応えるのが複合SPユニットです。
低域、中域、高域の3つのSPユニットを組み合わせたものもありました。各社が競作したのは、低域用と中・高域の2つSPユニットを組み合わせるものでした。 この代表メーカーがALTECとTANNOYの二社でした。

ALTECはウーファーと中高域用のドライバーがそれぞれの専用磁気回路を持ち、ホーンの音道も独立しています。無骨な外観です。アメリカらしい合理性追型。

TANNOYはウーファーと中高域用のドライバー磁気回路は共通です。ショートホーンの延長をウーファーのコーンカーブにつなげて、実質的なホーン長を伸ばしています。外観は優美です。家具としても違和感がない。英国らしい。

剛のALTEC、柔のTANNOY。

アメリカ生まれのALTECはジャズ向き、英国生まれのTANNOYはクラシック向きと言う評価が多いようです。
JBL、UREI?、GAUSS等もALTEC型のSPユニットを出していました。

自分が選んだのはALTEC 620B(同軸SPユニット604-8H内蔵)でした。

◯決定理由

1970年代、次第にステレオが普及し、半導体アンプが主流となりました。
JBLプロフェッショナルシリーズが登場します。
オーディオ界に与えた影響は大きかった。
SPシステムは広帯域化が進みます。

保守的傾向の強いALTECも対応せざるを得なかった。
当時のALTECの同軸SPは604-8G。ホーン形状はセクトラルホーンでした。

ALTECも対応せざるを得なかった。
604-8Hは高域特性を改善(高域を伸ばす、指向特性を広げる)をするため、ホーンの形状とドライバー・スロートのスリットを変えました。
ホーンは小型マンタレイ(魚のエイ)ホーンになりました。

小型マンタレイホーンの形状はややひ弱な印象です。
中古市場では604-8G以前のSPユニットの人気が高いようです。

SPユニットの磁気回路はアルニコマグネットからフェライトマグネットに急速に変わっていった時代でした。
アルニコには希少金属コバルトが使われています。軍需産業には不可欠の金属らしい。
結果、フェライト磁石に置き換わらずを得ず、磁気回路形式も内磁形から外磁形に変わらざるを得ませんでした。
フェライト磁気回路がアルニコ磁気回路に劣るとは言いません。しかし、内磁形SPユニットはスマートです。

604-8Hはアルニコマグネットを使う最後のSPユニットとなりました。
発売期間は短かった。その後、このコンセンサスを元に他社から改良版が出ますが、フェライト磁気回路です。

604シリーズのウーファー部は、ALTEC A5に搭載されている強力ウーファー515B相当品です。
620BはSPボックスを含めた呼称。ALTECの箱としては比較的大型です。

スタジオモニターは設置の容易さを重視するため、小型ボックスである愛称「銀箱」に納めて使われることが多いようです。
中域の厚みがよく出るALTECらしさを求めるには良いでしょう。

自分はクラシックも聴く。低音域は犠牲にできない。大型SPボックス620Bを選びました。

同軸型SPの最大の特徴は点音源であることです。
ALTEC同軸型SPはスタジオのモニターSPとして求められたのは、近接して聞いても音像が大きくならない点が評価されたからではないでしょうか。

大口径ウーファー+ショートホーンの組み合わせは元々無理があります。
604-8Hのクロスオーバー周波数は1500hzです。 大口径ウーファーの受け持ち部分が広すぎるし、シュートホーンで1500hzは非常に苦しい。
クロスオーバー付近の歪みは相当大きいと想像します。 それが破綻に至る一歩前で踏みとどまっている。
ネットワークにはさぞやノウハウが詰まっているものと考えます。

2WAYなのにネットワークの調整用摘みは3WAY並に2つあります。中域、高域と別々に調整が可能ですが、中・高域だけのシンプルな調整もできるように切り替えボタンが付いています。

この箱から604-8Hを外し、代わりにウーファー515Bを入れ、その上にドライバー + ホーン 、ホーン型ツィター を使う方もいます。2WAYでは難しいと考えているのでしょう。

振動板の位置を含め、位相管理をしていると考えますので、完成品は下手に弄るべきではないと考えます。

同軸型SPは、リニアリスニングでボーカルを聴くと言う条件下では、他の幾多の欠点に目をつぶっても、ピンポイント音源としての優位性が高いと考えます。

620Bはほとんど何もせずに、我が家にポンと置いただけで、自分の欲していた低音(ベースの胴鳴りを上手く演出する)があっさりと出たのには驚きました。515Bと大型SPボックスの相性が良いのでしょう。

我流JBLシステムの苦労は何だったのかな~と拍子抜けした記憶があります。

無骨な外観とは裏腹に女性ボーカルは実に艶っぽい。組み合わせている管球アンプが合っているのかもしれません。
理屈重視の現代設計では決して顧みられないスピーカーです。

最近(2010年頃)になって、バイアンプ駆動(既存のネットワークを生かしながらも、ウーファーとホーンを別々のアンプで駆動)とするため、ネットワークを少し弄りましたが、バランスを崩してしまいました。

現代設計の新参トールボーイ型SP Westlake Audio LC265.1V が来ましたので、ご機嫌を損ねているのかもしれません。

2019年、従来のオリジナルネットワークの戻して、復活しました。

◯ALTEC 620B 自分の環境下での評価

オーディオと言う自己完結的な道楽。良いか悪いかだけではなく、好きか嫌いか。100%自己判断。
同年輩のオーディオ仲間が増えました。時々は行ったり来たりします。
以前はこんなことはなかった。いや、敢えて避けてきました。
オーディオ再開は自分流の終活の一つ。
新たな出会いを求める良い機会になっているようです。

ジャズと言う共通点はあるものの、嗜好はかなり異なる。アプローチも違う。
是々非々と自分の意見は言うけれど、程々にしています。

オーディオ装置、特にSPの設置はその空間で大きく左右されます。
自分の環境「約8畳の普通の洋室」で女性ボーカルを聴くなら、JBL4343、4344、ALTEC A7ではなく、620Bが適している。
今更、「じゃないと困る」が本音です。

オーディオ 2010年夏 昔の記事を整理中

2020-11-24 23:05:40 | オーディオ
書き加えているうちに、どんどん違う方向に行ってしまいましたので、タイトルを変えました。

追々、画像も追加して行くつもりです。

音楽を楽しみたい。
良い音で聴きたい。良くするにはもっと良くするにはどうすれば良いのか。 これまで色々と試行錯誤を繰り返してきました。
結論から言えば、大きな空間でそれなりの音量で鳴らせる環境を整えること。
言い出せば切りがない。一番難しい。

では、具体的にどんな部屋。新築するもありですが、専用と言うのはワザとらしい。
倉が欲しい。これを改修し、オーディオルームにすれば良い。
どこかに落ちていないものでしょうか

そこに自分好みの大型SPを置くことができれば、後はもう何とでもなる。
しかし、現実は厳しく、8畳ほどの普通の洋間。中程度の音量で、家族に気を遣いながら聴いているの実情です。<

前置きはこれまでです。

音の入り口、CD再生に限って進めることにします。
CDの読み取りメカ、特にフィリップスのスイングアームにはかなり集めまし、聴きました。
アームの動きがアナログ的なのところが堪りません。製造廃止からかえこれ20年。今では、入手も難しくなってしまいました。

これまで、音質向上に特に効果があったと思ったのは、
①CDトランスポート ESOTERIC P0 と DAコンバータ VICTOR XP-DA999 のワードシンク
ワードシンク:同じ時間軸で機器同士の同期を取ること。

②D-Dコンバータ Audio Alchmy DTIpro32 

残念なのは、DDコンバータを挿むとワードシンクが掛かりません。DDコンバータを挿むと時間遅れが生じるからでしょう。

①、②が併用出来ないのですが残念です。

大きな期待をしながらも、 効果がはっきりしなかったのは、

③外部クロック
P-0にはクロック入力端子があり、簡単にロックしますが、XP-DA999には入力端子がないのです。

VICTOR製一体型CDプレイヤー XLーZ999 を持っています。クロック入力端子が付いていますので、もう一度確かめて見ます。
その後、ロックすることは確認しました。

そこで、クロック入力端子(ワードシンク入力端子)を持つDAコンバータの導入を考えています。
第1候補はESOTERICのD-07です。最新設計のDACでUSB接続ができるのも面白そうです。

CD再生時の音質の劣化の主な原因はジッター、と言うのが今や常識になっています。
CDプレイヤーは情報の読み出しと送り出しがリアルタイムで行います。読み取りエラーとは別に、時間軸の揺れが生じる可能性がります。
この揺れがジッターと呼ばれるものです。

音の大きさ、高さは読み取れても、そのピッチがズレれば元の波形には正確には戻せません。
元は綺麗なサイン波であっても、再生時は少しゆがんでしまう。

CDプレイヤーには回転部分があります。回転ムラを完全に防ぐことは出来ません。必然的にジッターは生じます。

トランスポートとDAコンバータの間にDDコンバータを入れると効果がある場合があります。

DDコンバーターと言えば、アップサンプリング等の数字に目が行きがちですが、時間軸を整え、ジッターを減らすことの意味が大きいと考えます。

CD黎明期を思い返してみると、読み取り時のエラーを如何に防ぐことに重点が置かれていました。
仮に読み取りエラーが生じても前後のデータから失われたデータを推測し、補正し、元の信号を再現すると言うのがCDの謳い文句でした。
この時点では、ジッターを問題にしていたのは皆無だったようです。
これを問題にし、これに対処し、製品化した Audio Alchmy は本当に偉かった。

読み取り部メカは2つの潮流がありました。
一つはCD開発者であるフィリップスのアナログ的色彩を残したスイングアーム。もう一つはデジタル的発想の強いSONYのスライド移動方式。

スイングアームは名前のとおり、動作中は揺れ動いています。一見、いい加減そうな動きですが、意外と融通無碍な動きなのかもしれません。
SONY方式は並行移動方式 LPプレイヤーでアームの支点が水平移動する方式がありましたが、それと同じ考えでしょう。

軟派のスイングアーム VS 硬派のSONY方式 

ESOTERIC(TEAC)のVRDSメカはSONY方式です。

ジッターの発生量はどちらが多いのか、興味があります。

その後、CDプレイヤーの価格破壊が進み、これに対応できなくなったスイングアームは退場せざるを得なくなりました。
悪貨は良貨を駆逐する。

パソコン用メモリー価格は本当に安くなりました。読み書きの早い大容量のメモリーは簡単に入手できます。
大容量メモリーに音楽データを一時的に蓄え、時間軸を揃えれば、ジッターを減らすことが可能でしょう。

現代設計のDACの構成はどうなっているのでしょうか。

このところ、気になっているのがLINNの動向です。
LINN製品の第一印象は軽い割には高価格ということ。
その一方でデザインはシンプルで洗練されている。実に小粋なのです。
大げさなものは極力排除し、敢えてさりげなさを演出しているのでしょう。
限られた容積、重さの枠の中であの機能、性能を詰め込むのは高い技術が要求されます。
LINNには熱烈な信奉者の多いのですが、その気持ちが少し分かる気がします。

このLINN、読み取りメカ部分を持つデジタルオーディオ製品は全廃し、一連のDS、データのみ扱うネットワークオーディオに完全転換してしまいました。
DSは音楽データをコンピュータのサーバーに置き、必要に応じて、間欠的に呼び出して、一時蓄積、整理して、アンプに送り出すのもののようです。
現代版ジュークボックスです。DDコンバータ、DAコンバータを内蔵したオーディオコンピュータと呼んでも良いのかもしれません。
LINN DS には興味津津ですが、先立つものがありません。

脇道に逸れます。

車の中で音楽を聴くことはほとんどありません。たまには聴く時は、IPOD touch をカーステレオ外部入力端子に繋ぎます。
運転中のCDの入れ替える必要がないので便利です。IPOD製品は進化を続け、以前と比べると音も良くなってきているようです。


IPOD touch の惜しいところは、中身はデジタル信号なのに、取り出せるにはアナログ信号でしかないことです。
イヤホーン端子からプリアンプに繋ぐには抵抗があります。

IPODのデジタル信号を直接取り出すことができないかと調べましたら、ありました。
ONKYO ND-S1 (1.5万円?)。もともとONKYOのミニコンポに繋ぐことを想定した品のようです。

遊び気分で試してみました。
IPOD touch の音源は、CDからDELLのノートパソコンでリッピングしたものです。
アップル製品のソフト Itunes の標準記録方式は apple lossless (可逆圧縮)ですが、記録形式は変更が可能ですので、CDと同等規格のWAVEとしました。

試聴装置は、
①KRELL MD-1(トランスポート)  → STELLAVOX ST-2  96/24(DAコンバータ)  
②IPOD touch →  ND-S1  → STELLAVOX  ST-2 96/24
接続は同軸ケーブル
その下流側は、
KRELL KRC2(プリアンプ) → 友人製作300B・プッシュプル2チャンネルパワーアンプ×2台 → Westlake audio Lc265.1VF(中高域同軸+小口径ウーファー2本)→ LINN Sizmic 10.25(サブウーファー) 

試聴曲は、菅野(沖彦)レコーディングバイブル の ECLIPSE(琵琶、尺八) 、 I  Remeber Cliford(ピアノ、ベース、ドラムス、テナーサックス)
アナログ録音ですが、ヒスノイズの奥にある空気感が良く出ている名録音で、視聴時のリファレンスとして使っています。 
比較試聴と言っても先入観を完全に除くことは出来ません。
私的には②の方が分解能が良いように思いました。
①の組み合わせにDTIpro32を挿むと、厚みが増し、重心が下がります。これはこれで私の好みです。両者互角です。
もっとも、ND-S1の後ろにDTIpro32を挿めば良いわけで、これは完全にMD-1への身贔屓でしょう。
②の音質の良さを予想していましたが、それを超えるものでした。予想は当たったものの嬉しくはありません。複雑な気持ちです。
②の難点は操作性です。 選曲は IPOD touch 本体 で行うわなければなりません。

なぜ、②が良いのか、その理由は分かりません。以下は仮想と言うより、裏付けのない素人の妄想です。
①IPOD touch のメモリー に音楽データが書き込まれた段階でデータの整理が行われる。
メモリーからの読み出しは、機械的なCD、ハードディスクより早い。よりスムーズかもしれない。稼働部分がないので、電気的な揺れが少ない。オーディオ回路への電気的なストレスも少ないかもしれない。
結果としてジッターの発生を押さえるかもしれない。
②ND-S1は外部DAコンバーターに繋ぐ場合、DDコンバータとして機能しています。
ただそれだけなのでしょうか。ND-S1はパソコンからの入力端子としてUSBポートを持っています。メモリーが内蔵されている可能性が高いのです。
このメモリーに、音楽データ を一時的に蓄え、データを整理整頓して送り出しているならば、ジッターは大幅に減り、音は良くなるはずです。

ハードディスクタイプのIPODを持っているのですが、見あたりません。メモリータイプとハードディスクタイプで比較試聴すれば、①についてもう一歩突き詰められそうです。

出番のないIBMノートに外部SSDをつなぎ音楽サーバーとして、ND-S1に繋いでみるのも面白そうです。

ND-S1の試聴結果は他人に押しつけるものではありません。
聞き手それぞれで評価が違うのは当然です。装置(DAC等)との組み合わせ、相性もあるでしょう。

IPOD touch + ND-S1 の合計価格は 4万円ほどです。
既に、DAC(もしくはDAC内蔵機器)を持っていて、touch、nano等が手元にあれば、用意するのは ND-S1 だけです。
ND-S1 はパソコン(サーバー)とも接続が出来ます。

高い遊びではありません。
古めのオーディオを持っていて現在休止中(あるいは休止同然)の人(かく言う自分もその一人)、手軽に高品質の音楽を楽しみたいと言う人、ヘッドホン(イヤホーン)には飽き、もう一歩進みたいと思っている人にお勧めします。

それにしても、このまま進めば、部屋で大きく目立つのはアナログプレイヤーとスピーカーだけになりそうです。
オールドオーディオファンにとってはますます面白くない時代になりそうです。

ND-S1に付いてONKYOに問い合わせておりました。
内部にバッファーメモリーの有無についてです。下記のような返事を頂きました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お問い合わせの件、ND-S1につきましては高精度クロック回路が採用されており、高精度の内部クロックで信号が変換処理されて
出力される仕様となっております。
大容量のバッファメモリは内蔵されておらず、リアルタイムに
処理が行われます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と言うことで、こちらの想像は外れました。
となると、プラシーボかな。リンク先の説明をみると、「ND-S1のクロック部には高精度回路を搭載し、iPodからの入力信号処理に関しては±10PPM(一般的なCDプレーヤーで±50PPM程度)の精度を確保しました。」
となると、高精度クロック(±10PPM)? が利いているのかなー、
確かに、KRELL MD-1 の当時は それほど、クロックの精度は良いとは思えません。

話を戻します。
Antelope isochrone OCX をどうしても活用したい。
一体型CDP XL-Z999にはワードシンク入力があります。元々、XP-DA999からのワードシンクを受け入れる目的のものですが、
これに繋いで見ました。 ロックランプが点きました。
でも、音は変わらない。残念ながら、自分の耳では判別不能でした。

「童謡ふるさと館レコード音楽会」本日終了しました。

2020-11-23 21:54:31 | オーディオ
コロナ禍の中、
お越し頂きました皆様 ありがとうございました。

逆境の中、企画して下さったみどり市の役職員の皆様に感謝!
陰に陽に支えてくれた地域の方々、同好の士の皆様に感謝!

サポーターとして心よりお礼申し上げます。

地域を超え、オーディオと言うジャンルを超え、新たな絆ができたと確信しています。

一歩一歩、亀のようにゆっくりと確実に進んで行く、未来に向かって!

「童謡ふるさと館レコード音楽会」のご案内

2020-11-23 09:12:10 | オーディオ
今日11月24日(月・勤労感謝の日)が最終日です。
前日に行って来ました。

会場に変更はありません。
撮影場所を変えて、撮影しました。


お客様が座る位置から


ステージの袖から

お客様が沢山。
でも、ソーシャルディスタスは取れています。


東欧LPジャケット群


装置横から


舞台裏


本日の浅川マキ

今日は冷える
こんな時は




身を寄せ合うしかない

十分暖かな服装でお出掛け下さい。

では、また、来年・・・・

「童謡ふるさと館レコード音楽会」のご案内 追加情報

2020-11-20 04:18:21 | オーディオ
イベント会期中
ブログの先頭近くに目立つように置きます。

これまで何度も当ブログで紹介してきました『レコード観賞会』のご案内
「藤原WEシステム」(旧称:赤兵衛のWEシステム)による『レコード観賞会』

童謡ふるさと館は冬期閉館。今年の春のレコード音楽会の開催を楽しみにしていました。
しかし、コロナ禍で人を集めるイベントは軒並み中止になり、今期の開催は危ぶまれていました。

開催通知のメールが届きました。
これまでに会場に足を運んだ方には「連絡」が入っているものと思います。


今年11月1日の様子


同上

これほど大掛かりなオーディオシステムを理想とも思える会場で聴く機会はなかなかありません。
自宅では絶対に経験できない。非日常の体験

未だ聴いたことがない方は、是非、聴いて見て下さい。
既に聴いたこともある方も、行く度に進化がある。新たな発見があるかもしれません。

愛聴盤のLPレコード・CDを是非お持ちくだされい。試聴出来ます。
なお、受付順にお掛けしますので、少々時間を頂くこともあります。ご了承下さい。

開催場所:「童謡ふるさと館」ホール 群馬県みどり市東町座間367-1 
交通・アクセス:わたらせ渓谷鐵道・神戸駅下車徒歩30分、神戸駅よりバス5分(座間・童謡ふるさと館下車)
開催日:11月1、3、6、7、8、13、14、15、20、21、22、23日
時 間:10:30〜16:00
料 金:無 料(童謡ふるさと館展示室は入場料が必要ですが、ホール入場料は無料です)
お問い合わせ先
・童謡ふるさと館:TEL 0277−97−3008 
・音響責任者 藤原 TEL 090−2536ー2986

大ホールなので、ソーシャルディスタンスは十分に取れます。
マスクはご持参下さい。
集中暖房施設はありません。十分な防寒対策をされてお越しください

館内食堂で軽食(カレー・スパゲティー等、ケーキ、コーヒー等)は摂れます。

みどり市HP
https://www.city.midori.gunma.jp/www/contents/1000000000192/index.html
レコード音楽鑑賞会を開催します

◯追加情報

「アナログとデジタルの共棲」2020-11-09 07:59:24 | オーディオ
でご紹介したとおり、高級機ではありませんが、今風のCD再生装置を持ち込み、セッティング済み。
なかなか好評なようです。持ち込んだ甲斐がありました。

「童謡ふるさと館レコード音楽会」11月8日(日)

2020-11-20 04:17:42 | オーディオ

ホール全景


WE装置群

何も変わっていません。
1週間しか経っていないのだから当り前です。


テーブル席

装置群と対角線上にあります。


サーシャの庭、灯


お客様

今日はひっきりなしにおいでになりました。
こうでなくちゃ

「試聴料はどこでお支払いすれば」と尋ねるお客様も・・・・・
勿論、無料です。

見て回りました。


RCA業務用LPプレイヤー

巨大なターンテーブルが回り続けています。
周囲を囲うのは広々としたウッドデッキ。
藤原さんの製作です。そう言えば、立体造形の専門家だったような・・・・
ウッドデッキは円弧で構成されているのですが、カーブは全て異なっている。拘りらしい。

今見えるトーンアームは一本。ウッドデッキ上を移動できます。
別にもう一本あります。


兎と亀

僕たちも散歩してみました。広〜い。


SP上の灯①


同 上


SP上の灯②

左右対象です。アール・デコ調です。

次に行く時は家のアール・ヌーボー風のランプでも持って行こうか・・・


ランチ

ホールから少し離れた軽食コーナー。
いつもは海老ピラフとホットコーヒー、今日はナポリタンとホットコーヒー

二人も御相伴

そこにホールから 竹内まりあ の聴き慣れた メロディー 
「駅」

ウィスキーが届いたと言う知らせあり、急遽、童謡ふるさと館を後にすることになりました。

そうそう書き忘れるところでした。

昨年と比べて音がスッキリしました。
①ウーファーの横板バッフルを外したので共振音がなくなった。
②中高域が良くなった。ドライバーを分解し、イコライザーを2日間、磨いたそうです。
磨いたのは藤原さんではありません。影の主役がいるんです。
二人三脚なのでしょうね。お疲れ様です。

「童謡ふるさと館レコード音楽会」初日11月1日(日) 

2020-11-20 04:17:10 | オーディオ
行って来ました。


全景

設置場所が変わっていました。

ホール中央の凹み部分からコーナーに移動していました。この方がSPの上部が開放されている。
音が伸び伸びする。

それとSPの両翼のバッフル板が取り払われていました。バッフル板が強度不足で、共振が起こりやすく、全面的に見直しをするそうです。確かに、ない方は音がスッキリするような気がします。
バッフル板がなくなっただけ、コンパクトになりました。

また、RCAレコードプレイヤーを中央に据え、左右両チャンネルのSPを置くと言う配置は見栄えが良くなりました。


遠 景

装置の左側にはLPレコード盤が綺麗に飾りつけられています。


縦撮影

ホールの天井が高い、


斜め右から


斜め左から


RCAレコードプレイヤー

見栄えがかなり良くなりました。
WE(ウエスタンエレクトリック)製ダブルアームが付いています。
右側アームにに付いているカートリッジはWEオリジナルカートリッジ。
左のアームに付いているのはシュアー???(ステレオ初期カートリッジ)

音楽によって使い分けているようです。


装置裏


アンプ類


飾りつけられたLPレコード

東欧諸国のLPレコードが国別に飾られていました。









一枚一枚の絵柄を見るのが楽しい。






持参したLPレコード

一番面白かったのは、ピンクフロイドの「狂気」
心臓の音が空気の塊として押し寄せて来る。
46cmのダブルウーファーは凄い。この巨大な空間だからこそ生きている。

CDも掛けられます。
実際に掛けてみました。CDプレイヤーは今流のものではありません。試聴を繰り返して、敢えてそれを選び使っている。
一言で言うと藤原システムと合わない。
LPレコードとCDから出る音は密度感、デジタル風に例えるならビット数が違うのです。

オーディオ機器の接続はバランス優先

2020-11-16 06:35:33 | オーディオ
「ライントランスの効果を試しました」
の導入部分を独立させました。

オーディオ機器の接続方法に拘りがあります。
可能な限り、バランス接続ケーブルを使うことです。

◯バランス接続の優位性

アンバランスケーブルの場合、信号線➕、➖の二本線、➖線はアース線に繋がっています。
アース線(網線)は機器のシャーシーに繋がっています。つまり、➖線はシャーシーに繋がっています。
➖信号線は周囲の誘導雑音に晒されている。誘導雑音に弱い。

バランスケーブルの場合、信号線➕、➖とは別にアース線(網線)がある三本線。二本の信号線はアース線(網線)で外部誘導雑音から保護されている。誘導雑音に強い。

アンバランス回路の出力電圧を「1」とすれば、バランス回路の出力電圧は「2」になる。
バランスケーブルによる接続は伝送距離が長いほど有利であることが分かります。

電子機器の接続の入れ替え作業は、電源を落とした状態で行うのが原則です。
電源を入れた状態でアンバランス線を切り入れするとショックノイズが発生するからです。
バランス接続ではアース線が最初に繋がり、最後に外れるので、ショックノイズはなく、機器の入れ替えが通電時にも可能です。
プロの現場で使用する業務用機器では当たり前の接続方法です。

ゴールドムンドは高級オーディオメーカーでした。接続方式はアンバランス型が多かった。
その業務用ブランドである ステラボックスの小型DAC ST−2 がバランス端子が付いています。

アンバランス、バランスは音の良し悪しとは別の問題と考えるべきです。

*ゴールドムンド
中身を見てスカスカだったとか、他のメーカーのパーツを流用しているとか
その割に高過ぎるとか言われたようです。
良い品を選び、独自の知見で組み上げたものは違う価値を生み出して当然です。

GTR と GTR NISMO は違うでしょうに 
もっとも、値段の開きは パイオニアとゴールドムンド程は違いありませんが・・・

「童謡ふるさと館レコード音楽会」11月14日(土)の様子

2020-11-15 07:08:36 | オーディオ


全く変わっていません。

今日11月14日(土)夕方、装置の再セッティングの予定でした。
それが繰り上げられ、午前中になりました。
用事を終えて、自分が会場に到着したのは正午頃。
既に終了していました。

当初の目論見は技術顧問の懸命な説得で潰え、装置全体を30cm前に出しただけらしい。
その効果は位相を揃えること。

技術顧問の言うことにゃ、
その効果は会場のどこで聴いても分かるようになったようです。
調整方法は自分の耳で聞くこと。
結局、つまるところアナログなんですね。

自分の耳ではさっぱり分からないでしょう。

昨日、今日と二日続けて来て下さっていた方と話をする機会がありました。
昨日とはかなり変わったそうです。
低域のモコモコ感がなくなり、キレがよくなった。


お客様

ひっきりなしに訪れて来てくれました。
訊けば、昨日、読売新聞に紹介され、今日は東京新聞に載ったようです。

今日のリクエストはLPレコードばかり、歌謡曲、ジャズが多かった。


RCAターンテーブル 

ターンテーブルの周囲の木彫は造形作家藤原さんの作品
 
ウエスタン製トーンアーム2本 カートリッジはシュアーM3とウエスタンオリジナルステレオカートリッジ(型番は聞き忘れました)

自分も愛聴板を持って行きました。


浅川 マキの世界

このLP、かれこれ15年ほど前、赤兵衛(群馬県猿ヶ京温泉にあった喫茶店)に通っていた時代に持って行きました。
当時のLPプレイヤーはEMT 727、カートリッジはTSD-15でした。

このEMT 727は無理をしても譲ってもらうべきでした。外装は藤原さんに特注して・・・

ここでのもう一つの関心事は、アナログとデジタルの共棲
CD可能性の追求です。

先週来た時、装置の裏側にひっそりとセッティングして置いたCD再生装置
電源ケーブルが外されたままでした。
CDのリクエストがないので出番がなかったようです。


CD再生装置一式

右側の銀色の箱がCDトランスポート(CDプレイヤーからDAC部を省いたもの)は左側の小さな銀箱(クロック発生装置)で制御されています。
下の黒い台に見えるのが国内ガレージメーカー製DAC(DACチップESS社9038pro使用)
この3つがセットとなって、CDプレイヤーとして機能しています。

このシステムの特徴はワードクロック制御であること。
クロック発生装置はその安定性を維持するため、常時通電が基本です。
公共施設では通電したままは出来ません。仕方ありません。

電源入れました。音出し試験はできないので。果たして音が出るかどうかはやってみるだけ



幸い、CDを聴きたいと希望する方がいたので、
飛び込み演奏なので、ESOTERIC監修のクラシックを一曲だけ掛けて貰いました。
自分は十分良いと思いました。

これまでのリクエストは歌謡曲、ジャズなので、場違いであったかもしれません。

LPレコードは偉大なる遺産。音質面でもCDとは別の良さがある。

「LPレコードだから」、「CDだから」と言う思い込みは捨てて欲しい。
良いものは良いし、悪いものは悪い。
その感じ方も百人百様、100%自己満足の世界。

藤原システムはアナログとしては一つの完成形と思います。
LPレコード再生だけではもったいない。CD(デジタル音源)の可能性を試して欲しいものです。

ケーブル類の収納方法のご提案

2020-11-13 09:50:21 | オーディオ
知らず知らずのうちに溜まるケーブル類

伝染病患者ではないのですが、いつも間にかあっちこっちに散乱しています。

収納しようとしても結構面倒、種類別に二本づつ組ませて、片付けなければならない。

また、収納中に湿気で錆が、空気中の酸素で酸化するかもしれない。

そこで思いついたのが



大きめの保冷保存袋に収納する方法。
ぐるっと話にして袋に押し込め、空気を押し出して、チャックをする。
つまり、布団袋に収納するイメージ。
コンパクトになるし、種類別に保管が出来る。

伝染病のあなたも是非、お試し下さい。

続・Audio Alchemy DTI pro32

2020-11-11 19:07:29 | オーディオ
「オーディオカテゴリー」ではアクセス数が一番多い。
「デジタル製品は新しいものが良い」と思っています。
かと言って、次から次へとは買い換える訳にはいきません。
今でも現役で活躍中です。

上が本体(表) 下が電源部

Audio Alchemy製品の特徴はその多くが別電源です。
オーディオ部と電源部を別にするメリットは大きい。


電源

電源部は本体より重い。つまり、それだけ電源部に力を入れているのです。
今の小型で安価なデジタル機器はUSBで別の機器から取ったり、
別電源が付いていても、汎用品と思われるものを流用したチープなものが多い。

新品価格は忘れましたが、10万円は超えていたと思います。廉価品ではありませんでした。


上が本体(裏) 下が電源部

右半分が入力部 左半分が出力ぶ


本体(裏)右半分 デジタル入力側


別電源ケーブルを接続

あれ、画像ボケてます。
一番右側が別電源との接続端子 DIN?
その左隣がアンバランス入力端子。その左隣が光入力端子。その隣は特殊入力端子??
自分はアンバランス入力端子を使っています。


本体(裏)左半分 デジタル出力側

右側から特殊出力端子?? その左隣がバランス出力端子。その左が光出力端子(ST端子)、その左がアンバランス出力端子
自分はバランス出力端子を使っています。
次段で繋ぐ RME Fireface UFX入力 とバランス接続しています。

◯Audio Alchemy DTI pro32の概要

CD黎明期を過ぎ、次のステップに移る時代に生まれた製品、DDC(デジタルデジタルコンバータ)です。
DAC(デジタルアナログコンバータ)と名称を比べれば分かりますが、DDC自体はあってもなくとも良いのです。

流れ込んできた濁流を貯水池に一旦蓄え、そこで落ち着かせ、清流にして流す役割をする。「デジタル信号の整理整頓」です。
濁流は過剰な表現です。デジタルエラー補正効果もあるのでしょう。
入れて音は大きく変わった。発展途上にある当時のDACの欠点を補ったのかもしれません。


Audio Alchemy DTI pro32 稼働状態 下段は CELL0 ETUDE(パッシブアッテネーター)

押しボタンが2つ 左が入力切り替え用、右が位相切り替え用 中央の2つの灯が現在の状態(同期)を示している。
入ってきた信号を任意のビットに変換し、ビット変換による音色の変化を簡単に試すことが出来ます。
16、18、20、22、24ビットに変更できます。
切り替えには、上の二つの押しボタンの組み合わせで行い。各ランプの点灯により確認します。

◯自分の利用方法

CD規格:44.1khz 、16ビット
現在のCDプレイヤー、DACはこの元の信号をアップサンプリング機能を持つものが多いようです。
オーバーサンプリング、高ビット変換で音は変化しますが、音が良くなるとは限りません。
DTI pro32で24ビットに変換、更にRME Fireface UFXで176.4khzに変換し、DACに送って使っています。

音は良くなったかどうかはブラインドエストしたら分からないと思います。