またボク色とパラソルのはしごの
後、ジャンさんには止められたけど
やっぱり『骨を掘る男』の印象が
強いうちにと、具志頭乗換で
平和祈念公園に。糸満回りだと
ずいぶん遠い気がするけれど、
具志頭からだとわずか10分なのに
驚いた。
平和の礎だけのつもりだったけど
展示出口の詩が読みたくて、
資料館にも入る。若い人も丁寧に
展示を読んでいて少し心が休まる
けれども、詩を読んでいて、
この声に応えきれず、いま、また
戦前なのかもしれないという
思いに胸が苦しくなる。
外に出て、哀しいまでに青い青い
海を眺める。どうしようもなく青い。
平和の礎は、やっぱりその重みに
息が詰まりそうになりながら。
帰りは糸満回りで、魂魄の塔に
向かって心の中で手を合わせながら。
そして車窓から見えるあの緑の
中にもまだ手が届くのを待っている
骨が眠っているのだと思い、
やりきれなくなる。
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