梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

神が与えてくれた休養(忘れた記憶を取り戻す旅)

2008年01月07日 | 呼吸法
 原気呼吸法や行法を始めるきっかけは人それぞれ異なります。私もそうでしたが、私がヨガを教えていた時には体調を悪くした人が医者に行き、なかなか治らず、最後の拠り所としてヨガ道場を訪ねて来る人が多かったです。山手さんの原気呼吸法の実習会は年取った方から若い人まで色々な年齢の方が参加していました。色々な行法を行いその副作用に悩み、その副作用を克服する為の手段として原気呼吸法を試みる人、体調が悪くなり、それを治す為に原気呼吸法を試みる人などその動機は多彩でした。
 私も喘息でステロイド薬を飲みながら、30歳までには死ぬと思いながら、これからはオンラインの社会だと思い、その先端技術を開発するのだと、20歳代を日本の最先端を行く富士銀行のオンラインシステムの開発に私の力を全て注ぎました。そして30歳の誕生日の前日に激しい腰痛になり、起きられなくなりました。ステロイドの副作用で骨が弱くなるので、ステロイドは飲まない方がよいとの忠告は20歳代の初めから聞いていました。遂にこのまま動けなくなるのかと思った瞬間でした。自分の心身はぼろぼろになっていましたが30歳になり、まだ私は生きていました。今考えると再度貰った命と思います。その腰痛の治療に医者に掛かり、コルセットを腰に巻き生活していましたが、2年経ってもよくなりません。その間も周期的に腰痛に悩まされました。コルセットが駄目になり、再度作ろうと医者に行ったのですが、どちらが先か忘れましたが、椎間板ヘルニアと脊椎分離症と云う別の病名でした。治療はコルセットと痛み止めの対症療法しか何もされていませんでした。これは医者に行っても治らないと思ったのです。コルセット生活をしていますので、腰の筋肉は弱くなるような感じを思っていました。11月27日の脳と老廃物(1)から12月19日の脳と老廃物(5)で記載していますように私の腰痛の原因は脳から溶け出した老廃物が腰の部分の通りが悪くそこに滞留するのです。
 この医者に掛かっても治らないと思った時から、先ず初めに始めた事は自転車で15分ほど離れた所にカヤが茂る2000坪ほどの空き地がありましたので、そこを借り、週末に耕し出したことでした。丁度NHKの日曜日の8時から平の将門を放送していた時でした。カヤは根が太く、張っているので取り除くのに苦労しました。カヤの荒地を耕すのは大変な労力が掛かるな、昔の人々はこんな苦労をしながら、関東平野を開墾したのだなと思いながら見ていました。それが現在も行っている農作業の原点です。次にテニスを行いました。
 その後にたどり着いたのがヨガでした。ヨガを始めて数週間で腰痛は良くなりました。その後も周期的には発生しますが、ヨガを行うことにより、自分なりの対応が出来る事が分かり、安心して生活できるようになりました。この頃はステロイド薬を飲むのを少なくするようにしました。人の人生とは分からないもので、この腰痛がその後の私の人生を変えました。ヨガの道場で山手さんを知り、原気呼吸法に出会いました。その頃はヨガ、仙道、禅に興味を持ち、本を買っては読む日々でした。ヨガを始めて六ヶ月ほどで6キロほど痩せましたので、会社の女性が関心を持ち、社内報に私の体験が記載され、その後、業後にヨガや原気呼吸法を教え出しました。それが、1年ほど経ち、会社も退職し、ヨガの道場でヨガを教えながらの、修行生活に入ったきっかけになったようです。しかし、二人の子供を育てなければならず、体調も回復しましたので、再度実社会に戻りました。
 私と同じ様に体調不良を克服する為にヨガや呼吸法などの行法にたどり着く方は多いです。それは神が与えてくれたのです。多分健康ならその行法を行なう事は無かったと思います。多くの方が自分の体を回復する過程で、自分自身が本来持っている生命力に気づき、それは宇宙的な物であることに気づき、それはこの宇宙を構成している全てのものと共鳴していることに気づくきっかけになれば素晴らしいことです。自分自身が有機的な宇宙体である、記憶を取り戻すきっかけを神が与えてくれたのです。
 私の大学の同期で50歳代の半ばに脳溢血で倒れ、その後車椅子生活をしている人がおります。初めはメールに何も書かず、只返信だけのメールが届きました。しかし、昨年は長文の近況集を送ってきました。50数年掛けて悪くした体ですので50数年掛け治すよう頑張っていますとの事です。彼は昨年特許を申請しました。
 私は病気になった時に悲観するのではなく、これは神が与えてくれた休養と思い、前向きに自分の体と向き合い、その回復を試みる事が大切かと思います。その過程で何か新しいことにたどり着くかも知れません。それが神が貴方に与えた使命かもと思います。その結果宇宙意識をもった人々が多くなるかも知れません。その方々がこの地球を救うかも知れません。若くして体調を悪くした方々に期待します。
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2 コメント

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神が与えてくれた休養 (ozeki)
2008-01-07 22:51:57
梶さん

 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
 私の原気呼吸に向ったきっかけは、興味半分に呼吸法、気功をやって、過度な呼吸(ふいご系、武息など)のおかげでクンダリーニが上がってしまい、脳から大量に代謝毒が降りてきました。急激な変化に対応出来ない体のほうは痛みや出血や様々な症状で出てきました。特に私の場合は体の中心に、内臓にきつく現れてきました。この辛さから逃れるにはどうしたらよいか、様々な方法に当たってゆきました。その中で山手さんと横尾さんの雑誌の対談を見てからが原気呼吸、ヨガに向ってゆくきっかけでした。その対談では山手さんの強烈な体験がありました。このひとのみていた脱カルマに何かヒントがあるのでは?と。その後瞑想会にも参加したりしました。今ではその気、身体とうまく付き合っています。始めは現実に逃避的にはじめた気功でしたが、年々その不純な動機もなくなって、純粋に自分を知りたい、宇宙を知りたいモノになってしまいました。忘れた記憶を取り戻すアプローチは人それぞれで、どこがきっかけになるかわかりません。まさしくその不純さがなければ今の自分も無いのかなと思います。純粋に向う旅に日々歩んでいます。
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コメント (kaji)
2008-01-08 10:57:23
ozekiさん
 あけましておめでとうございます。
 昨年末にお会いでき、山手さんを思い出し、原気呼吸法の事など色々な話題に話は広がりましたが、楽しい時間を過ごせありがとう御座いました。お互い山手さんの実習会に参加した時期が異なり、実習会ではお会いした事が有りませんでしたが、ブログを通して知り合えてよかったです。
 ozekiさんのコメントは私のブログにとっては重要です。と云うのは色々な行法を行って体に副作用が発生した人の体験談は意外に発表されていません。また、原気呼吸法などの呼吸法の効果について体験した人はそれぞれ体に何か感じていると思いますが、初めてその事をブログで読んだ人にとっては、何か別世界のような感じを持つと思います。私だけの体験でなく、呼吸法を行いその様な体験を経験した人がいると云うことは誰の体でもその反応が起こる事の証明になりますので。呼吸法の事を大勢の方に知っていただくには、その体験談を話し合うことが重要と思います。このブログのコメント欄がその様な場になればよいのですが。
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