派遣で働く場合、知らないうちに社会保険料を取られすぎるケースが発生する可能性がありますので注意してください。
例として、35歳で時給1650円で8時間労働で月~金の毎日働く派遣社員の月額保険料は25,454円です。(保険料は1年毎に変動します)
派遣終了後、社会保険を脱退せずに1週間後に同じ派遣会社から別の派遣先A社で働くことが決まったとします。
時給1,500円、7時間労働で月~金の毎日働いた場合の月額保険料は21,538円になります。(保険料は1年毎に変動します)
しかし、3、4、5月の3ヶ月間をはずれてスタートした場合、25,454円の保険料を来年の8月末まで取られ続けてしまうことがあります。
損失額は1ヶ月あたり3,916円にもなります。
1年で46,992円も損することになります。
これを回避するために 「随時改定」 というものがあります。
随時改定とは、いちじるしく給与が下がった月(2等級以上) (保険料額表はこちら) から3ヶ月間(1ヶ月あたり20日以上出勤しなければならない)の給与を算定します。
しかし、これに該当することはむずかしいですし、しかも派遣会社で自動的にやってくれるところは少ないのが現状です。
これを回避するのにいちばん良い方法は、上記のケースから言うと、派遣先A社で働くことが決まったら、いったん社会保険を脱退して、再度加入の手続きをし直すことで回避できるのです。
ただし、派遣先A社の仕事がスタートするまでに1日以上の働かない期間が必要です。
注意点として、社会保険をいったん脱退して再加入した場合、傷病手当金や出産手当金の支給条件である1年以上加入のカウントはふりだしに戻りますので、すでに1年以上加入していて近いうちに出産を考えている場合は、派遣会社と相談したほうがよいでしょう。
<script type="text/javascript"></script><script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"></script>
ご意見、ご感想は下記「コメント」または 「メール送信」 からお気軽にどうぞ。
またお気づきの点、率直な感想や、こんな情報がほしいという要望など、ぜひお気軽にメールをください。