
そしてこの時刻には、テレビでも国歌が流されます。数秒前のタイミングで番組をストップして、国歌が国王様や国民、国軍の映像と共に流されます。この時、人々は起立して、国旗が見える位置に居たらそちらを注目します。居なくても勿論起立します。駅で、市場で、道ばたで、みんなの動きが止まります。さすがに車の動きまでは止まりませんが。でも田舎町だと今でも車も止まっているかもしれません。
この事に最初に気付いたのは、昔に旅行してまわっていた時です。小さな町で朝に歩いていたら、交差点の所で人と車の流れがストップしていて、立ち止まって見回してみると、少し離れた所で国旗の掲揚がなされていたのです。みんなそちらを向いて起立していました。車も交差点でストップしていました。それまでは遭遇していなかったので、実感としては有りませんでした。
また、映画館でも本編の上映前に、国王讃歌と国王様一家の映像などが流されます。勿論みんな起立です。劇場などでもそうです。スポーツ競技は言うまでもないですね。
この国旗は、紺色が国王、白色が宗教、赤色が国民を表しています。
日本では国旗も国歌も一部の人々からないがしろにされていますが、ここタイ王国では当たり前に全国民から尊重されています。言うまでもないことですが、外国人達も一緒に起立しています。

