野良猫 1
令和3年4月7日 目と目が合ったその日からへんてこりんな関係になった。とは言っても猫との相性はいいとは言えない我輩である。なにせ我輩は犬派なのである。けだし、猫は嫌いではないが好きでもない。ブロック塀の上で日向ぼっこしている様に見え、我輩を一瞥しているだけである。なんともはやな猫である。逃げるでもなく近づくでもない。まあいいか。お互い人畜無害だからな。
ところがだ。段々と大胆になって来るし、余裕のよっちゃんである。何だかいかんな、情が湧いてきて食べ物を与えるようになって来た。すると今まで声を発したこともないのが「ギャー」と言う。猫らしくない。「それがお前の挨拶か」「ギャー」はははのは。ガラス戸を開けた音で判るのだろうな。覗き込むしぐさをするようになった。いかんいかん。
話しかけるとちゃんと聞いている様にも見え、知らんふりの様でもある。面白い猫だ。
また別に黒猫のタンゴも時たま来てはご相伴にあずかるようだ。この声はまだ聞いたことが無い。ちゃんと返事をしろと言っても聞きもしない。そして微妙な距離を保って、着かず離れずでいる。これも面白い猫だ。
当該ブログの記事は令和3年4月10日から28日までである。
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