かへる 東の国探訪記

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ウィーン軍事史博物館(35)

2015-12-28 15:43:18 | 旅行
真横から見た方が良いと思うこの展示物は進軍ラッパ。
式典用のラッパのような気もするが、旗の古び具合からして、現役だったものだろう。


これまた軍服の展示。
それぞれのマネキンがかぶっている帽子はシャコー帽といって、この時代まではよく使われていた。
(確かに見栄えが良いと思う)
しかし、飛んでくる砲弾の破片や銃弾から身を守るには不適だったため、鉄製ヘルメットに取って代わられた。
襟や袖口が黄色い軍服は偵察隊の、緑色の軍服は小銃兵(狙撃兵)の、赤い軍服は砲兵隊のものだと
Wikipedia先生に教えてもらった。


砲兵隊の軍服のアップ(例によって、自分がガラスに映り込んでいる)。
体の前に付けているのは砲弾入れだろうか。
左側には水筒をつるしてある。


小銃兵の軍服のアップ。
背中にライフルを背負っている。
左胸には緑色のポンポンが付いているが、もちろんアクセサリーなどではなく、何か意味のあるものだろう。


シャコー帽が2つと何かのケース。
全面に大きな紋章が付いているのが特徴である。
てっぺんに付いている棒は、飾りを付けるためのものと思われる。


これらは、右側の表示(Infanterist, 歩兵のこと)から、歩兵の装備品だとわかる。
真ん中の壊れているものは水筒だろうが、左側のこれは何だろう。
兵糧入れのような気がする。


これは偵察兵の軍服のアップ。
これにも赤いポンポン飾りがあり、紐の一端は服の合わせの中に入っている。
短剣か何かを隠し持っていたのだろうか。


これは砲兵隊と同じような赤い襟とそでなのだが、
隣の軍服と同じように軽装備である(銃などを持っていない)。
Wikipedia先生に載っている図版と照らし合わせると、どちらも憲兵隊のような気がする。


奥にあるのはライフル銃で、手前の2つは軍隊用の進軍ラッパ。


この臙脂色の帽子をかぶった軍服は、軽騎兵のもの。
『HUSAR』という単語はハンガリー語由来であることから、この制服もハンガリー系軍人のものだろう。


これらの軍服の後ろにあるものは、当時のオーストリア=ハンガリー二重帝国の領土を示したものである。
本当にたくさんの国家(民族)が集まった国だということが実感できる。

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